中村陽子カウンセラー、吉村ひろえカウンセラーと3人で金曜日に執筆しております、「大人の恋愛術」。今週は私、沼田みえ子の担当です。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。
「私さえ我慢すれば、とりあえず彼との仲は何とかなってる」
「私さえ我慢すれば、離婚は回避できる」
そんな、「自分さえ我慢すれば、、」という気持ち、あなたはいつも感じてはいませんか?
彼が俺様な態度を取っているような気がする。
何をするにも、とにかく上から目線。
デートは彼が行きたいときには誘ってくるけれど、こっちが行きたいと言っても、一言
「無理だわ・・」
でおしまいってことがよくある。
でも私が彼の誘いを断ることは、嫌われちゃう気がして絶対にできない。
私、もしかして都合のいい女なのかな?
でもいいの。
私が我慢すれば、とりあえず関係性は続けることができるから。
彼のいない日常はあり得ない。
絶対に別れたくないから。
我慢はもう子供の頃からしているから、慣れっこだし。
※ ※
夫は毎晩仕事で帰宅が遅い。
だから週末はテレビの前で、ゲームばかりやっている。
夫に本当は息子を公園で遊ばせてほしいのに。
私「ちょっとは息子を外に連れ出してよ。何なのよ!ゲームばっかりで!」ヽ(#`Д´)ノ
夫「なんだよ! 俺は普段外で働いているんだ。休日くらい遊んでもいいじゃないか!育児はおまえの仕事だろう?お前が外に連れて行けばいいじゃないか!」(#`皿´)!
あー、私が我慢すればいいんだ。
そうしないと、すぐに喧嘩になっちゃうし。
今離婚されたら、小さい息子がいて生活できないし。
とりあえず、結婚生活は我慢が大切。
我慢していれば、何とか今は切り抜けられるから。
日本の文化には「我慢が美徳」の考え方がありますよね。
戦時中には「贅沢は敵だ!」という考え方もありました。
「清貧」という思想が敗戦国日本では、どこか根強く私たちの心に代々受け継がれているのかもしれません。
私たち親の世代が育った日本の環境は、国全体が貧しく、皆が色々なことを我慢しなければならない時代でした。
ですから、私たちの親世代は子供である私たちに、「我慢をすることを身に付けさせることこそが大事」と考え、我慢することを良しとして躾をしてきました。
子供の頃熱いお風呂に我慢して、100数えられるまで入っていると褒められる。
転んでひざをすりむいて、痛かったけれど泣かないと、「良く我慢出来て、偉いわね~」と褒められる。
大好きなお菓子を買ってほしいと頼みたいけれど、グッと我慢して欲しがらないと、これまた「我慢して偉いわね」と褒められるわけです。
そんな経験から、私たちは「我慢することを良し」としてしまう心理パターンを作ってきたのではないかな・・と思います。
我慢をすることに「辛さ」を感じなければ、問題はありません。
けれども「辛さ」を感じた時、
「我慢することが無意識レベルでの習慣になっていないか?」
を立ち止まって考えてほしいのです。
そして今までは、
「我慢することは処世術としては得策だった(例えば親から褒められる)けれど、今現在は辛いと感じているのならば、我慢以外の得策を変える時なのかも、、?」
ととらえてみてはいかがでしょうか?
私のカウンセリングでよく聞かれる言葉が、
「女ばっかりが我慢で損している気がする」
「私ばかり我慢している」
「我慢、疲れた」
といった言葉。
「我慢している自分、全然幸せではない!」という感情を感じている人がとても多いようです。
大切なのは、
「無意識に我慢することを自分が選択しているかも?」
と自分の考え方の癖に気がつくこと。
本当は辛いと感じているのに、我慢なんかこれぽっちもしたくはないのに、「自分さえ我慢すれば・・」と自動パターン化された考えで「我慢」をしているのでは?と気付くことが実は大事です。
そして、「もしも我慢することで得することがあるとしたら何?」と自分に問うて欲しいのです。
「我慢すれば、とりあえず彼氏がいるから、ひとりぼっち感を感じないですむ」
「我慢すれば、とりあえず夫がいるから生活費には困らない」
など・・でしょうか?
それを踏まえて、「あなたが幸せに感じること」を考えてみてください。
その幸せに感じることと、得することが合致しているかどうか?
その照らし合わせは大切です。
「どんな状況でも、私は心穏やかにいることが何よりも大事」
「私は本当は、自分の気持ちをパートナーに理解してほしいと思っている」
そう気づかれて、別れを決断されたクライアントさまがいらっしゃいました。
現在はまだパートナーは見つけておられませんが、生き生きと仕事をなさっています。
「私は我慢はもうたくさん!」
「一緒に協力し合える夫婦関係が欲しい」
そう気づかれて、夫婦再構築計画に取り組んでおられるクライアントさまがいらっしゃいます。
「我慢しないで、自分の気持ちを上手く伝える」
「上手なお願いの仕方を試してみる」
「どうして彼はゲームにそんなにはまるのだろう?と彼の世界を理解してみようとする」
「彼も何か我慢しているとしたら、何を我慢しているだろう?と彼の立場で考えてみる」
などに取り組まれて、夫婦関係に少しずつ変化が生まれてきています。
「我慢をする」ということは、きっと今までは、あなたを助ける手段だったのでしょう。
あなたの生きる方法の一つだったのだと思います。
でも、その「我慢すること」で「パートナーシップで幸せ感が感じられない」としたら。
本来、「我慢をするパートナーシップで幸せを感じることは難しいのでは?」と私の経験上、感じます。
だからこそ、「我慢を手放してみる」ということを考えてみる時なのだと思いますよ。
我慢を手放すことは、もしかしたら怖いと感じるかもしれないですね。
今まで、そのやり方しか知らなかったわけですから。
私も以前は「我慢すること」が心の癖でした。
けれども今だから思い返すとわかります。
「こんなに我慢しているのに!」
と怒りの感情が常に心の中にあったこと。
だからこそいつの日か怒りが爆発して、恋愛が上手くいかなくなることが多かったこと。
今の夫にはその昔、
「子供が巣立ったら離婚してやる!」
「夫の介護が必要になった時に棄ててやる!」
なんて、今考えたら自分でもどん引きしちゃうような感情を常に感じていて、
「毎日が幸せ~~☆」なんて全く思えていませんでした。
「我慢を手放せた世界」は、本当に「二人の中での愛」を沢山感じられる世界ですし、幸せを感じられる世界ですよ。
あなたの住む世界にも、そんな愛を感じられますように。
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