こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の<大人の恋愛術>を担当しています。
いつのまにか、夕涼みをすると鈴虫の音が大音響で聞こえてくるようになりました。一足ずつ秋が近づいているのを感じます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
第7回【心理学サロン】『けんかを超えると親密感が待っている』
9月15日(木)の【心理学サロン】では、けんかの心理学をお届けします。関係性が近いからこそやってしまう「けんか」。「けんか」で関係性を終わりにしないために知っておきたいことをお伝えします。
9/25(日)<癒しの>CS1DAYワークショップで「競争」を超える!
人と「競争」ばかりしていても寂しいだけ。相互依存の人間関係のもつ「豊かさ」をパートナーシップでも、仕事でも味わいたいなら、「競争」を超える必要があります。頭でわかっていても、ココロはつい「競争」しちゃう。そんなココロを癒すためのワークショップです。
「夫婦ゲンカは犬も喰わない」とも、
「けんかするほど仲がよい」とも言いますが、
けんかはやはり傷つくし、エネルギーを使うから疲れます。
ガツン、ガツンとやり合っても、すぐに手仕舞えるのであれば、
「ご挨拶」と言えなくもありませんが、
シコリが残れば、
つもりつもるともう顔を見るのもイヤ、
同じ部屋の空気を吸うのもツライになり、
二人の間の距離を埋めようもなくなってしまいます。
でも、
「危機」はチャンスでもあります。
いつもいつも危ない橋をわたりたいわけではありませんが、
感情のリスクをとると、
そこには絆が生まれ、
新たなロマンスが始まります。
そのプロセスを信頼できると、
繰り返し、山と谷を越えて、どんどん絆を太く、太く、育てることができます。
お互いにどなり合うようなホットなけんかは、
怒りがストレートに攻撃としてぶつかり合います。
「どうしてシャツをクリーニングに出してくれないんだ!こんなに洗濯物がたまっているじゃないか!」
「そんなこと言われたって私だって今週は忙しかったんだもん!そんな時間なかったわよ!」
「何が時間だ!階下のクリーニング屋に出しに行くだけじゃないか。ものの10分だろうが」
「時間帯が合わないのよ!そんなに簡単なことなら自分ですればいいじゃない!」
「いつも自分のことしか考えていないじゃないか!」
「あなただって自分のことしか考えていないじゃない!」
と、まぁ自分の立場を言い募るわけです。自分の言い分の方が「正しい」と信じて。
そして、「シャツをクリーニングに出したかどうか」が「争点」であるうちは、どちらかの言い分が「正しく」て、どちらかが「間違って」いて、「間違っている」方が負けて謝る、という展開にしかなりません。
でも、「怒り」が「助けて!」の声であることを知っていれば、上の会話は次のように翻訳できます。
「あなたにシャツをクリーニングに出しておいて欲しかったんだよ。やっておいてくれるんじゃないかって期待していたからがっかりしているんだ」。
「そうだったのね。私も今週は忙しかったから。時間がなくてバタバタしているのをわかって欲しいわ。(あなたをがっかりさせたことに、私もがっかりだわ)」。
これだとちょっと「ごめんね。やってあげられなくて」が言いやすくなりますね。
さらに、超訳すると、
「シャツをクリーニングに出しておいて欲しかったよ。洗濯物がたまっているのを見ると自分のことを見てくれていないように思えて寂しいんだ」
「私も忙しくて余裕がなかったから、あなたに労ってほしいって思っていたの。だから、できていないことを言われると申し訳ない気持ちもあるけれど、私のことも見てほしいって思うの」
と二人ともが、相手に自分を「見てほしい」「労ってほしい」「思いやってほしい」と同じ気持ちでいたことがわかります。
事実を並べ、その「正しさ」を争い、さらに意味付け(「自分のことしか考えていない」)をし、相手の人柄を攻撃し始めると、どんどん傷つけあって泥沼化します。
それを自分の感じている「怒り」や「悲しみ」として分かち合えると、不思議なことにけんかをしているカップルはお互いにとても似たニーズや感情を持っていることに気づきます。
もしも、
「見てほしい」「労ってほしい」「思いやってほしい」が、相手が自分にとって大切な人だからこそ生まれる気持ちだということに気づけたとしたら、
お互いがどれほどお互いの想いを必要としているかに思いが及べば、
「ごめんね」と許しあえる可能性はグッと高くなります。
自分の正しさを振りかざすのではなくて、
相手を批判するのでもなくて、
ただ、感じている感情を自分の体験として分かち合います。
感情でつながれると、絆を確認できます。
この安心感がハンパないんです。
そんなホットなけんかを通して、感情でつながり、絆を確認する、というプロセスを繰り返すうちに、
「何度言っても変わらない!」
「どうしていつも私ばかりが仲直りの努力をしなければならないんだろう」
といった「怒り」がふつふつと上がってきたりします。
うんざり感でいっぱいになるから、もう何もパートナーに言いたくなくなります。
表面的には、仲良しっぽいけれど、
「もう、私が何を言っても無駄でしょ!」
というあきらめがイライラを作り出して、心の話をしたいけれど、したくない、みたいなジレンマが出てきます。
そんな冷戦状態になると、なかなか相手と関われなくなる方が多いです。八方塞がりだと感じるし、同じ空間を共有することすら苦痛に感じるかもしれません。
ここで意固地になってしまい、歩み寄る努力をやめてしまわれる方はとても多いです。
でも、ここで、もう一度、二人が仲良く信頼し合えるパートナーシップのヴィジョンを思い出してほしいのです。
「自分の痛みよりも、愛を選ぶ」
そう決められるといいなと思います。
自分の思い通りに相手がなってくれない悲しみ(痛み)をちゃんと悲しむこと、それを相手に(自分の思い通りになってもらうことで)引き受けてもらおうとするのではなくて、自分が引き受けることが必要なんです。
別の言葉でいうと、相手を丸ごと引き受けて愛することがとっても大事になります。
どちらかが、そんな「負ける」ような気持ちで、相手の言い分や想いに全面降伏すると、不思議なことにお互いに相手に対する深い尊敬が戻ってきます。そのときに手にする絆の確かさはかけがえのないものです。
けんかの先の絶望の、その先に大きな親密感と確かな絆が待っているとしたら。
そのけんか、「負けてもいい」って思いませんか?
第7回【心理学サロン】『けんかを超えると親密感が待っている』
9月15日(木)の【心理学サロン】では、けんかの心理学をお届けします。関係性が近いからこそやってしまう「けんか」。「けんか」で関係性を終わりにしないために知っておきたいことをお伝えします。
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ココロを学んでバージョンアップしたいあなたのために、、、
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