2週に1回、池尾カウンセラー と記事を担当しております、小川のりこです。
現在、ドラマ『失恋ショコラティエ』にはまっております。
見ている方はよくご存じだと思いますが、石原さとみさん扮する、高橋紗絵子という女性が可愛くてたまらないんですよ。とても上手に恋愛を楽しめる子で、純粋な女性です。
・自分から動かないと始まらないもん。
・私は好きな時にメールしますよ。だって返事が遅くて嬉しい人なんていないでしょう。
・お菓子だってそのままでも十分美味しいのに、売るために着飾ったりするでしょう。女の子も好きになってもらうには、それなりの努力って必要だと思うんです。
いやぁ、紗絵子やるわね。
私も若かりし頃、こういう女性でありたかったなぁぁ~と思ってしまいます。
今回は皆様のご相談にお答えいたします。
********** ご相談 **********
はじめまして。しゃんと申します。
のりこ先生の言葉・内容にいつも癒され、とても感謝しています。
さっそく相談なのですが、内容は母親との関係についてです。
私は40歳独身、母親は70歳前半で2人暮らしをしています。母親は未婚で私を産み、女一人で私を育ててくれました。
最近歳のせいか寂しさからの行動だと思うのですが万引きをするようになってしまい、既に2度警察にお世話になる始末で困っています。
昔、母親はスナックを経営しており、私は小さい頃、全く知らない他人の家に預けられて、小学校に入る頃には夜一人で留守番して寝ながら母親の帰りを待っているような毎日でした。
私がある程度の年齢になった時、当時母親が付き合っていた彼氏を、私が家に一人の時に来させたり、泊まらせたりすることは止めてほしいとお願いしても聞き入れてもらえず、ついには私が寝てる部屋に男が入り込んできました。
それを訴えたら「夢でも見たんじゃないの」の一言で片付られた時、私の中で自分を守ってくれる母親は居なくなったような感覚だったのを覚えています。
「あんたなんか産まなきゃよかった」「あんたは大した女じゃないんだからね」「本当にあんたは性格が悪い」等、色々言われ続けウンザリしてきました。
ちなみに、自分では結構いい女だと思ってます(笑)
30代前半で母親と大喧嘩をしたとき、4年近く家を出たことがあり、そのときに初めて母親が万引きで捕まっています。
それからも色々ありましたが、最近では、母親の機嫌は私の行動次第で決まるといいますか、母親と同じ考えや感情を私が共感しないと機嫌が悪くなるので、自分の感情を自由に表すことも躊躇してしまいます。それと、母親の「寂しい」や「悲しい」等のマイナスの感情を感じることにとても嫌悪してしまいます。
きっと自分が小さいとき満たされていない部分なので、それを満たしてくれなかった母親を許せないのだと思います。
どうしたら母親を理解し、向き合えるようになるでしょうか。
思いついたまま書いてしまい、内容に不明な点もあるかと思いますがお願いします。
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しゃんさん、いつもご相談ありがとうございます。
お母様との二人だけの生活は、今日までとても大変だったようですね。でもそんな中でもこの文章からは、しゃんさんのお母様に対する、優しい思いが溢れているように感じました。
お母様のここまでの苦労を分かっているだけに、大事にしたい思いは強いようですが、でもその一方で、甘えられなかった寂しさや、理解してもらえなかった悲しさも抱えておられますね。
一緒に考えて行きましょうね。
お母様は一人であなたを生み育てて来ましたよね。確かに女性が一人で子供を育んでいくには、経済的にも身体的にも並の苦労ではないと思います。
母親って、特に何か大きな問題がなくとも、
私っていい母親なんだろうか。
と考えることが多いものなんですね(わたくしもでございます(-_-;))。
子供にとって親は、時間場所問わず、自分を見ててもらいたいし、常にそばに居て欲しい存在です。それを親は可愛いと思っていても、日々忙しい中すべてに応えてあげることは出来ません。忙しい最中では、そういう子供の関わり方がしんどいと感じてしまうこともあるでしょう。でも、後になって必ず考えます。
あーあ。なんであんなこと言ってしまったんだろう。
なんで忙しくても少しでも関わってあげられなかったんだろう。
また怒鳴ってしまった・・・・。なんで・・・。
どの親も、ようやく自分の時間がとれてほっとした時は、子供の寝顔を見ながら何度もそう思うものではないでしょうか。
ただ、どうして私は、何で私は・・・とやり続けてしまうとね、罪悪感が強くなってしまいます。
しゃんさんのお母様は、自分が仕事をしている間に預けられる人がいなくて、いろんなところにあなたをお願いしていたようですが、それでいいとはきっと思っていなかったと思います。いつもいつも夜遅くまであなたを他人に任せっきりで、仕事中は考えないようにしていたのでしょうが、きっといつも罪悪感でいっぱいだったような気がします。
私って全然いい母親じゃない。
この子をちゃんと可愛がってあげられていない。
最低の母親なんじゃないか。
そう思えば思う程、そんな気持ちを誤魔化せる何かや誰かを探したくなってもおかしくはありませんよね。そして男性に、自分の罪悪感や自己嫌悪を埋めて欲しい一心であったなら、しゃんさんがやめてと何度もお願いしたことも、自分の傷を見るばかりで、あなたの嫌だという気持ちを見ることは出来なかったのでしょう。家に泊まった男性が、あなたの部屋に来た時も、それを多分信じたくはないでしょうし、事実を受け止める勇気はなかったのかもしれません。
でも、そういうことが続くと、きっとあなたはどんどん孤独になっていきますね。
ずっと自分は見てもらえず、仕事ばかり。そして今度は男性を見て自分は構ってもらえない。それどころか、
「あんたなんか産まなきゃよかった」「あんたは大した女じゃない」「あんたは性格が悪い」
などの言葉を浴びせられる。
構ってほしいし愛して欲しい人なのに、どれ程辛かったか、どれ程寂しかったか。
しゃんさんは、本当によく頑張って来られたと思います。
母親ってね。
自分のことを最低だといじめる度合だけ、目の前にいる一番近い距離の相手にまるで自分をいじめるかのようにしてしまうことが多いの。特にそれが初めて産んだ子供で女の子なら特にね。
だから、”大した女じゃない”とか”性格が悪い”というのも、恐らくは自分で自分のことをそう感じていたのでしょう。
お母様とあなたが、今二人とも逆転していることが分かりますでしょうか。
お母様がまるで、子供のようになってしまっていて、そしてそんなお母さんという子供をあなたが面倒見て、機嫌をとってあげている状態です。
お母様はあなたを困らせることで、自分から巣立って行かないようにしているみたいですね。きっと一人になることも怖いのかもしれません。でもそのままではお母様もあなたも苦しいですよね。
ゆっくり巣立ちましょう!
お母さんも納得出来るようなやり方でね♪
でもそれを考える前には、あなたのメンタルケアがとても大事です。
ずっと長くお母様のことを考えて、日々お母様に振り回されてしまったような生き方をされてきたと思いますが、その間あなたはご自身のことを、考えることはありましたでしょうか。
ここには書かれていませんが、あなたのやりたいこと、やりたかったことはなんだったのでしょうか。そして、あなたの恋愛についてもまた、じっくりとお話を聴いてみたいところです。
今も日々一緒にいるのだから、お母様のことを考えて当然のことだと思います。
でもね。
親というのは、結局は子供が幸せになることを一番望むものなの。
それはどんな親であろうとです。
自分の子供が幸せになる時、それが手に入らず苦しかった親ならば、嫉妬することもあるでしょう。その思いから子供に辛くあたる親もおられます。それでも笑って楽しそうに生きている姿を見続けるとね、
ああ、私はこの子を産めてよかった。
私は出来なかったけど、私の子供は出来たのだ。
次第にそんなふうに感じることが出来るものです。それが、親の人生の、”大きな成功例” になるんです。(自分の果たせなかった夢を子供に託すってことあるでしょう? あれがそうですね。)
私はいい親なんだろうか。。。
と親なら誰しも思う気持ち。
それが、
いろいろあったけど、私の子育てって、間違ってなかったんだよね。
そう思えるのは、 自分の子供は今、幸せなんだ と感じた時です。
だからこれからは、お母様との間で何か起きたとしても、
あなたはあなたのしたいことや、あなたの感じた感情を大切にするように生きて下さい。
お母様の前では言えなくとも、
すごく腹が立った。
すごく寂しかった。
なんでこういうことお母さんは言うの!?
どうして私のことを分かろうとしないの!?
そういう感情が出て来た時は、必ずその自分の本音をしっかり受け止めてください。
ああ。私あんなこと言われたら一番きついわ・・・。すごく寂しい・・・。
だからどう・・・という自分に対して叱咤や激励でなく、ただその感情をしっかり受け止めるのね。
それにね。
そんな寂しい思いを持ちながらも、親を今も理解してあげたいと思う自分を誇らしげに思ってあげてもいいのではないでしょうか。
あなたの人を理解したいという、とても純粋な綺麗なこころゆえです。
そうやって、今の自分の考えや思いを自分でまずしっかり受け止めることで、今の私は精一杯やっているという気持ちを強めてあげて下さい。
どんな関わり方をお母様がして来たとしても、あなた自身が極端に我慢したり無理したりしない程度にして、自分のしんどかったり辛かったりする思いを少しずつ優先してあげて下さい。
そうすることであなたにも余裕が生まれたら、少しずつお母さんに向き合えると思います。
もっともっと伝えたいこと聴いてみたいことはありますが、しゃんさんもいろんな角度からお話をもっとしてみたいと思いましたら、いつでも私たちに教えて下さい。こういう時は決して一人で抱えないで下さいね。
あなたの人生も、お母様同様大事にする意識を持って欲しいとこころから思います。。
しゃんさんのこのお話により、小川の見解が、読んで下さった皆様のこれからの生き方の何かヒントになれば幸いです。
しゃんさん。
勇気を持ってのご相談、ありがとうございました。
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