2週に1回、池尾カウンセラー と記事を担当しております、小川のりこです。自分に7歳の息子がいるせいか、小学校から帰る子供たちにすぐに目が行ってしまいます。
そして思うのは・・・。
「小学生って荷物多いなぁ……。」
なんですよね。
我が子も多いときはすごいことになります。
うわばき。(洗うため)
給食服。(お洗濯)
体操服。(お洗濯)
水筒。(夏なのでたっぷり入れるため重いです)
これに、日によって、
借りる日は、絵本とその袋。
週三回の水泳の用意。
ピアニカ。(重いです)
これに雨が降って来た日にゃ大変です!
帰ると、ほとんどちゃんと傘をさせていないため、全身ずぶ濡れです。
ランドセルの両脇には、どの子もたくさんの袋をぶら下げており、その上、両手に荷物を抱えています。低学年にはかなり厳しいのでは…。
こんな状態で、毎日朝早く学校へ通うだけでも、皆とても偉いと思います♪
では、今回の記事です。
私たちは多くの人が、産まれた時からお父さんお母さんに抱っこしてもらって、ミルクを飲ませてもらいます。
その後いろんな経験で、お父さんとお母さんとの距離を感じてしまい、こころをさらけ出せなくなってしまったとしても、赤ちゃんの頃は、皆さんそうやって育ちます。
だから、自然と自分の両親には、
もっと自分を見てほしい。
もっと自分を愛してほしい。
もっと自分を認めて欲しい。
そんなふうに思いながら、頑張るものですね。
そして男性も女性も、社会に出ると、今度は周りの人から認めてもらいたいと思うものです。
そこには、自分より秀でて見える人に憧れたり、近づきたいと思ったり、追い越したいと思ったり、時には嫉妬してしまったり、比較してしまったりと、いろいろ感じていくと思います。
そうやって人は成長していくものかもしれません。
嫉妬、そして比較などは、
勝ちたい!
という気持ちが少なからずあるものですが、それ自体はもちろん悪いことではありません。”ライバル心”という言葉があるように、お互いに「すごい人だ。」と認め合い、その上で、相手と戦うようにして、お互いの力を高めていくという成長の仕方は、むしろ素晴らしいと思っています。
でも、こういった関係ではなく、人によっては、こんなふうに感じていく場合があります。
あの人だけには負けたくない!
あの人たちに馬鹿にされたくない!
見下されたくない!
絶対に勝ちたい!
絶対に勝たなきゃ!
これは、先ほどのお互いを認め合うということではないんですね。実はここに隠されているのは、”劣等感”という感情です。
この劣等感を持っていながらの勝ちたいという気持ちの場合、
負けたら…もうおしまいだ…
などという、少し悲観的な気持ちが隠されていることが多くあるんです。それは、
実は、始めから自分は負けているような気持ちがあって、それを感じるのが辛すぎるから、絶対勝たなきゃ…
という気持ちの場合が多いんですね。
カウンセリングの現場では、恋愛や人間関係を、いつもついつい、
勝負事
になってしまい、苦しまれる方が意外に多いんです。
人との関係をよくしたいのに…。
人が大好きなはずなのに…。
大好きな人との関係なのに…。
という気持ちを持っているからこそです。だからこそ、本人にとってはとても辛いことですね。
「先に謝っちゃうと、何だか負けたような気持ちになるんです。」
とおっしゃる方も多いようです。
どんな言い合いや喧嘩も、自分に非はなく相手の問題だと思えれば、無理して謝る必要はないと思います。
けれども少なくとも、自分も…だったと思う場合、先に謝っちゃった方が、謝った人自身がものすごく成長するんですけどね。(もちろん、冷静になってからです。喧嘩の渦中にいる場合は当然、わたくしも出来ません(-_-;))
ついつい勝負事になってしまう人の多くは、完璧主義の傾向があるようです。
あれをしてからこれをしなきゃいけない。
時間以内にきちんとしなきゃいけない。
手を抜いてはいけない。
ちゃんとしなきゃいけない。
この考え方自体悪いことじゃないですし、物事によっては、そう考えざるを得ない場面も、もちろんたくさんあります。
でも、こんなふうに感じて生きているからこそ、一生懸命すぎるほど一生懸命だから、自分はある程度出来て当然、出来なきゃダメだと考えるたりすることも多いので、人が褒めてくれるようなことがあっても、本人はその賞賛に喜びをあまり感じられず、受け取れなかったりするの。
だから、受け取り下手の人でもあるかもしれないですね。
褒められても認められても、
「そうなの!? 嬉しい! ありがとう!!」
じゃなくて、
「いやいやいや…。私はまだまだだ…。」
って。
ちなみにね。
自分のことを完璧主義だとも思えない人も案外いるんです。
「だって私は手を抜いてますよ。」
「結構ぐーたらなんですよ。」
と言われる方も多いですからね。
でも本当にそうだとすると、人からの褒め言葉をそのまま受け取れるでしょうし、不必要に必死に頑張ろうとはしないものです。
私はまだまだだ…。
スタートは、こういった、自分の評価を低くしている誤解から始まります。
まだまだなところがいっぱいあるのだから、人よりもっと頑張らなきゃ。
この気持ちが、どんどん自分を完璧主義にしてしまい、しんどくなります。
そして、まだまだと思っているのだから、
人の褒め言葉など、なかなか心から受け取れなくて、更に自分を評価できず、劣等感を強めてしまい、自分で自分を”出来ない私”と更に考えるため、なんだか周りからも馬鹿にされているような、見下されているような感じを受けてしまいます。そしてそう感じているだろうと思う人に対して、
あんな人に馬鹿にされたくない!
絶対に勝ってやる!
と………勝負事。
にこだわるようになっちゃうの。
とても苦しいことね。
これは、小川的な考え方なのですが、
勝負事にこだわる。
完璧主義である。
劣等感がある。
という自分がいたとしても、
「これらを持っていながら、それでも一生懸命頑張る私!」
と、それをぜーーーんぶ自分でちゃんと認めた上で堂々としていれば、何ら問題はないと私は思っています。
そんな自分を否定したり、叱咤したりすることがなければね。
でも多くの人が、こんな自分を感じると、その自分を隠してしまいたくなるんです。
こういう自分は、人に認めてはもらえないように思ってしまうからなのでしょう。こんな自分を見られたら、嫌われてしまうという恐れを持っている人もおられますね。
こういった自分があるというのは、人間味…というか、人間らしいということなので、多少なりともこういう気持ちは誰でも持っています。一般的には、多くの人はそこまで苦しむほどのことじゃないかもしれませんが、
やたら何でも勝負事になってしまう
どこかでいつも完璧主義的な感じであったりする
強い劣等感がある
これは、相当しんどいのではないでしょうか。
これらの気持ちは全て繋がっていますので、まずはやはり、この”劣等感”という部分にスポットを当ててあげたいですね。この劣等感というものを強く持つ方は、何かあったとき、なかなか物事がポジティブに考えられず、それだけでご自身の今ある価値や魅力を下げてしまうものですからね。
でも劣等感の多くは、
私はダメだ。
私は人よりも劣っている。
私はこの人にもこの人たちにも負けている。
と・・・。
『そう自分で決めつけてしまっている。』
ものなの。
この決めつけは、”自分に対する誤解”です。
ではなぜ決めつけてしまったのでしょう。
・子どもの頃の生きて来た環境による誤解。
・誰かにそう言われてしまった、忘れられない経験。
・頑張ったはずなのに、失敗して、それ以来自分にレッテルを貼ってしまった。
・恋愛で上手く行かない経験を繰り返してしまったことによる誤解。
それこそ人によって様々でしょう。
でもぜーーんぶ本当は誤解なの。
私たちは皆、ほとんどの人が、昔誰かにされて傷ついたことや、自分でやっちゃった経験を、その都度ちゃんと、第三者として、偏った価値観なく説明してくれる人は身近になかなかいなかったと思います。
だから本当のことは、分からないまま生きていることが多い
んですよね。
例えばお母さんが息子に、
あなたは本当に落ち着きがない子ね。
と言われたら、「そうなんだ。ぼくはそうやっていつもお母さんを困らせる悪い子なんだ…。」と考えるかもしれません
例えば男性が、付き合っている女性に、
お前は俺より他の男の方がいい。
と言ったのなら、「私よりいい人が出来たんだ。私を騙してたの?」と思うかもしれません。
でも真実は、
前者が例え女の子であっても、子供ならば落着きがなくて当たり前(/・ω・)/
男の子なら、尚更です。それに落着きがないのは、元気いっぱいに育っている証拠であり、何の問題もありません。注意したお母さんも、ただ単に仕事が多くて自分が疲れていただけなのでしょう。
後者なら、彼が彼女を笑顔になかなか出来なくて、罪悪感でいっぱいになり、自分以外の男性に愛された方が幸せになれると思ったからに過ぎません。ようするに彼の愛情です。
今日のこの記事で、皆さんの中に、
ああ、私も自分はダメだとか思ってるな…。
私もあまり自分を評価出来ていないなぁ…。
など、少なからず自分の”私はダメだ…”という気持ち(劣等感)に悩まされていると思う方がおられましたら、
なぜ自分でそう決めてしまったのか。
少し考える時間を取ってみてあげて下さい。
そこにもきっと、たくさんの誤解が詰まっています。
それがどうしても分からなくて、知りたいのなら、私たちがその誤解を解きたいと思います。いつでもお話に来て下さいね。
この文章が、少しでも皆様のこころに、何らかの光や希望を感じさせることが出来れば幸いです。
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