カウンセリングサービスの中村陽子です。金曜日の「大人の恋愛術」は沼田みえ子カウンセラー、吉村ひろえカウンセラーと担当しています。
彼(夫)を「親代わり」にしてしまうと、女の自分が満たされない問題。
彼には何でも話せるし、どんな自分だって見せられる。
なんでも言うことを聞いてくれるし、私から離れていかないって思える。
彼がどんな私でも受け入れてくれるから、私は精神的に安定していられる。
だけど……
彼には男を感じない。
仲はいいけど、セックスできない。
仲がよければいいと思っていた。
でも、女の自分が満たされないと感じるようになった。
彼が相手では、女の自分を持て余してしまう。
このまま女の自分を持て余したまま、女を終わらせちゃうんだろうか。
そんな気持ちも出てきてしまう……。
こんなお悩み、意外と少なくないんですね。
彼との仲はいいけど、女としての自分が満たされない。
彼を「親代わり」にしていると、こういうことけっこう起きてしまうんですね。
子どもの頃に満たされなかった気持ち。
寂しかった、甘えたかった、わかってほしかった、受け入れてほしかった、いつも一緒にいてほしかった……。
母親が厳しくて、子どもの頃にぜんぜん甘えることができなかった。
親の期待に一生懸命応えるように、長い間いい子をしてきた。
親が病気がちだったり、弱い人だったりして、自分のほうがしっかりしなきゃと子どもの頃から思っていて親に甘えることができなかった。
障害をもつきょうだいがいて、親がその子にかかりっきりで、私のことはいつも後回しになっていた。
母親が仕事でいつも忙しく、ぜんぜんかまってもらえなかった。
いろんな事情があって、子どもらしい子ども時代を送ることができなくて、我慢をたくさんしてきた。
そして、満たされない気持ちをずっと抱えてきた。
そんな人が付き合った彼が、なんでもいうことを聞いてくれる人だった。
そうすると、子どもの頃の満たされなかった気持ちを彼との間で満たし始めたりするんですね。
子どもの頃に甘えられなかった分、わがまま言えなかった分、受け入れてもらえなかった分を彼に甘えて、わがままいって、受け入れてもらう。
そんなことをしているうちに、彼は私のお世話をしてくれる人になっていき、まるでお母さん代わりになっていくんですね。
それはある意味でとても居心地のいい関係で、子どもの頃にほしかった安全基地を与えてもらえている関係ともいえるかもしれません。
だけど、ここで問題が出てきます。
それは何かというと、男と女の関係ではなくなってしまうという問題です。
彼との関係性が
彼は「お母さん代わり」、自分は子どものポジションになってしまうんです。
つまり、「お母さん(彼)と子ども(私)」の関係性ですから、彼に男を感じることができません。
彼も私に、女を感じられなくなります。
その結果、仲はいいし、居心地もいいんだけど……セックスレスになってしまうんですね。
彼(夫)との関係で「子どもの私」は満たされるけど、「大人の女の私」は満たされない。
その満たされなさがだんだんと高まっていって、この彼と付き合っていていいんだろうかという気持ちにまで達してしまうんですね。
その結果、彼以外の男性ともお付き合いして、大人の女の私を満たし始めることもよく起こります。
彼とこんなにも仲がいいのに。もう一人の男性とも離れられなくて。
いったい自分はどっちが好きなんだろう…そんな悩みをもつこともあります。
彼との間で、子どものころの満たされなかった思いを満たしてもらえる。
それは、いまのあなたにとって必要なことなんですよね。
彼がいいよと言ってくれるなら、彼に満たしてもらえばいいと思うんですね。
ただ、理想の親代わりにし過ぎて、わがままが過ぎたり、やってもらって当然というふるまいをしていると、ある日突然彼から「もう無理」と言われることも大いにありえます。
彼との関係で「彼をお母さん代わりにする子どもの自分」だけだと、バランスが偏り過ぎてしまうんです。
だって彼だって、あなたとの関係で満たしてほしい気持ちがあるでしょうから。
自分ばかりが「満たしてほしい」とやってしまうと、彼の気持ちを見ることができなくなってしまいます。
一方的に彼からもらってばかりで、彼の気持ちを見て、彼を満たしてあげることに気が回らなくなってしまうんです。
だからバランスが大事なんですね。
もし、満たしてほしい気持ちが強すぎると感じているなら、子どものころの満たされなかった気持ちをカウンセリングやインナーチャイルドセラピーなどを使いながら満たしていきます。
インナーチャイルドセラピーで、子どものころの満たされなかった気持ちを満たしていくプロセスは、自分の中に大人の自分(インナーアダルト)を育てることにもなるんですね。
そして。
彼をお母さん代わりにしている関係は、とても居心地がいいのだけれど。
お母さん代わりにしているから、彼を男として見ることができなくなっていることをまずは頭で理解するといいんです。
そしてできれば、彼にかぶせていた「お母さん役」を彼から降ろすために
お母さんとの関係性を見直していきます。
直接、ナマのお母さんと向き合わなきゃいけないの?って、そんなことはぜんぜんありません。
心の中のお母さんを、ちゃんとお母さんの位置につける。
そして、お母さんをお母さんと思って、自分は娘の位置につく
ということを心の中でやっていくんですね。
お母さんがお母さんなりに、愛してくれていたことを探していく。
そんなことをしていくといいんですね。
もちろん、文句もきっといろいろ出てくるけれど。
文句が出てきた~と思いながら、愛してくれていたことも探していくんです。
そんなふうに、自分の心を整えながら
大人の女として、彼に与えていくということを意識していきます。
これまで、彼との間では「私はもらう人、彼は与えてくれる人」だったかもしれません。
私は子ども、彼は親。
その関係性を、大人同士の関係性、対等な関係性へと変えていけるといいんですね。
彼にだって満たしてほしい気持ちってあるんです。
それを大人の自分として、見てみようと思ってみる。
そして、自分にも彼の気持ちを満たしてあげられることあるはずだ。なんだろう?と思いながら、与えることをしていくといいんです。
そして、彼がこれまでしてくれていたことに感謝する。
できるだけたくさん、できるだけ具体的に感謝を見つけていきます。
あんなことしてくれた、こんなことしてくれた。
それを探して行く過程で、彼って頼りになるんだなという感覚がわいてくるかもしれません。
さらに。
大人の女としての自分で彼を見るということにもチャレンジしていけるといいんですね。
彼を男として見る、彼の中の男を見てみようとする。
まあ、なかなかの難所かもしれないけれど。
男と女の関係って
「男としての彼を見る」ことで、自分が女になれるし、彼も「自分の男」を感じられます。
逆もしかりで、彼が女としての私を見てくれることで、自分が女であることを思い出せます。
大人の女の自分を彼に与えてみたい。
もしそう思うことができたなら、きっとうまくすすんでいくはずです。
こちらの記事もおすすめです。何でもいうことを聞いてくれる彼(夫)とドキドキする彼と。二人の間で揺れ動てしまう
7月18日(祝) ワークショップ開催
子どもがほしいと思えない気持ちがある。
だけど、ほしい気持ちもあるような気がする。
自分でも、ほしいのかほしくないのかわからなくなっている……。
もしそんな気持ちがあるのなら、来ていただきたいワークショップです。
数名の小さなグループをつくります。
自分と同じような気持ちを持っている人の話も聞けるかもしれません。「あ、自分だけじゃなかったんだ」と心が軽くなるかもしれません。
誰かの話を聞いて、「そうそう、私もそんなところがある」と気づきもあるかもしれません。
場の力って、意外とすごいんです。
ひとりでノートに向かって自分の気持ちを書いていても出て来ないような何かが、ふと出てくる。
そんなこともけっこうあるんです。
もし、ちょっとでも興味をお持ちなら。
ぜひご参加くださいね。
みなさまのご参加、お待ちしています。
カウンセリングサービスワークショップ
子どもがほしくないとしたら
なぜだろう?
~子どものいない生き方~
2022年7月18日(月・祝) 13時~15時
講師:中村陽子
受講料:4400円
ワークショップの詳しい内容は、こちらから
もうひとつ、お知らせ
ツイッターでときどき、つぶやいてます。
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https://twitter.com/nakamurayoko70
この記事を書いた人
心理カウンセラー中村陽子
①結婚したいのにうまくいかない
②子どもが持てるかわからない
③親を置いて自分の人生を生きるわけにはいかない
④婚活で異性に好意を持たれるとシャッターが下りてしまう
⑤人生の行き詰まり感がある……
などの相談をよくいただいています。心理カウンセラー中村陽子のブログ
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