木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「結婚したいのに結婚できない」
「彼はできるけれど、結婚に乗り気になってもらえない」
こんな時、ついついやってしまいがちなのが、以下のようなメッセージを発信すること。
「そろそろ私もお年頃だし、結婚も考えたいなと思うのよね。もしあなたが結婚する気がないのなら、次の人を探さないといけないし・・・」
「友達のA子の結婚式に行ってきたんだけど、ウェディングドレスが綺麗だったよ。私もA子みたいなドレスがいいかな」
という感じに、軽く匂わせて彼に「結婚しないといけないかな」と思ってもらおうとする作戦。
中には、普段は雑誌など買わないのに、ゼクシィを何気に部屋に置いておいたりするなんてのもありますよね。
単に鈍感で、結婚に特に悪いイメージもない彼の場合は、このように匂わせることで、「あっ!そうかっ!そろそろ彼女との結婚を考えないとな」と、彼も思うかもしれません。
でも、彼が結婚にあまり良いイメージを持っていなかった場合、匂わせれば匂わせるほど、彼との結婚が遠ざかっていきます。
結婚のイメージが悪い理由は人それぞれです。
両親が喧嘩ばかりで、結婚したら喧嘩になってしまうというイメージの人もいれば、苦労している人ばかり見てきたことで、結婚すると自由がなくなるというイメージの人もいる。
イメージは人それぞれですが、結婚をイメージした時に感じる感情が、あまり良くないものであるということは共通しています。
「責任が重くなる」「自由がなくなる」「言いたいことが言えなくなる」というようなイメージであったとしたら、感じる感情は、「しんどい」「苦しい」「窮屈」という感じかもしれませんね。
そんなふうにあまり良くない感情を感じるものに対しては、私たちはできることなら避けたいと思います。
避けたいと思っていて、近づきたくないと思っている場所に「一緒にどう?」と誘われたら、嫌な感じがしませんか?
例えば彼が、大のプロレス好きで、あなたがプロレスは痛そうだから苦手だとしましょう。
彼はあなたと一緒にプロレス観戦に行きたい。
だから、「プロレス観戦、長いこと行ってないな~」と、セリフ棒読みくらいの白々しさで独り言を言ったとしたらどんな気持ちになります?
強要されているような、軽く脅されているような感じになるかもしれませんね。
人は、強要されるのは大嫌いです。
もちろん脅されることも嫌なものです。
だから、強要されたり脅されたりすると、その人から離れたくなります。
例えがプロレス観戦だったので、結婚と同列にしないでよねと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、感じる感情は同じなのです。
結婚に乗り気ではない彼に、結婚を強要すれば拒否されます。
彼の結婚のイメージが変わり、結婚するとこんな良い感情を感じられるのだなと思ってもらわないと、結婚は実現しないのです。
だからと言って、「結婚は素晴らしい!と説得モードで力説すると、やはり強要されていると感じてしまいます。
「あなたとずっと一緒にいたい」「あなたと暮らしたい」と思ってもらえるあなたになることが重要なのです。
「この人と一緒に暮らしたら、こんな心地良い気分をずっと味わえるのだ」としたら、結婚に乗り気になれますよね。
「楽しい」「嬉しい」「安心する」そんな素晴らしい感情が感じられる時間や空間を、あなたが与えてあげることが大切なのです。
匂わせるでも、強要するでも、脅すでもないのです。
相手が自然に「それ良いな」と思えれば、結婚話も進むということになります。
相手に何を感じさせてあげられるかは、結婚話の時にも、とても重要なんですよね。
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