こんにちは。
カウンセリングサービスの吉村ひろえです。
今回より、沼田みえ子カウンセラー、中村陽子カウンセラーと共に『大人の恋愛術』を担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆価値観の違いを乗り越えるために
「お互いの価値観の違いが原因で喧嘩になった」
「価値観が合わなくて恋人と別れた」
というお話しはよく耳にします。
「大好きではあるけれど、結婚に対する価値観が合わなくて
別れるしかなかった」
そんな結果になったらセツナイですよね。
頭では
「仕方がない」
「これでよかったんだ」
そう割り切ろうとしても
「やっぱり好き」
「納得がいかない」
と心がザワついて落ち着かない。
どこにいても
誰といても
何をしていても
別れたパートナーのことを考えて
目の前のことに集中できない。
想いが残ったまま、別れを選択すると
なにも手につかない、という状況に
陥ってしまいそうです。
そんな辛い結果を招かないために普段から出来ること。
それは
「相手の価値を伝える」
というとてもシンプルなことです。
◆価値観とは?
ちょっとここで価値観について考えてみましょう。
そもそも価値観って具体的に
どのようなものでしょう?
価値観とは、ひとりひとりが持つ
モノゴトに対する感じ方や考え方のことですよね。
どんなことに価値を見出すのか
なにを優先するのか
モノゴトの善し悪しの判断基準
好き嫌いの感じ方
これらを価値観といいますが
なにからなにまで
価値観がピッタリ合う人に
出会うのは至難の業です。
いえ、残念ながら、そんな人は
いないと言っても過言ではありません。
人が持つそれぞれの価値観は
生まれ育った国や地域、環境
家族構成、過去の経験、世代、性別
などによって違ってくるからです。
けれど、パートナーとお付き合いをスタートさせるとき
全ての価値観が合わなくても
「大切にしている思いが同じだな」
「そういうモノゴトの見方は素敵だな」
なにかしらの魅力を感じ
響きあうものがあったからこそ
大切なあなたのパートナーに
選んだかと思うのです。
◆相手の価値を伝えることの効果
多くの人は、お付き合いの最初のころは
相手の良いところを褒めたり
価値を伝えるということを
自然にしています。
けれど、一緒にいる時間が長くなってくると
お互いに、馴れや甘えが出てきやすくなります。
相手に対する不平不満が募り
短所ばかりが目に付いて
ダメ出ししたり、愚痴や文句ばかり言っちゃったり。
”あなたが私を満たしてよね”
”君が僕を満足させるべきだろう”
というところに嵌って
”自分から愛する”
”自分から与える”
ということをサボってしまいがちになるのです。
そんな状況が続いていると
大きな価値観の違いにぶつかったときに
「相手の意見に寄り添ってみよう」
「相手の考え方を尊重しよう」
とは思えません。
でももし、普段から相手が
「この人は自分の価値を見てくれているな」
「この人は自分のことを認めてくれているな」
と感じれていたら
違いを感じたとしても
歩み寄れるところは歩み寄り
ふたりのやり方を模索するなど
前向きに捉えてくれやすくなります。
人は、自分を評価し認めてくれる人のことは
同じように肯定し認めよう、支えあおう
と思うからです。
こういう心理を “好意の返報性” といいます。
「好き」をもらうと「好き」を返したくなるのです。
◆価値観は違って当たり前
私たち人間は、共感されたい生き物です。
特に女性は、男性よりも共感を求めるといわれます。
”パートナーと考え方が違う、意見が合わない”
となったとき、ちゃんと話し合いたいのに
「彼(夫)が話し合いの席にすら着いてくれない」
というお声もよく聞きます。
共感どころか話し合うことすら
ままならない、という場合もあるのですね。
「話し合いになると彼はすぐに逃げるんです!」
「のらりくらりした返事でかわされる」
というお話はホントによく伺うんですね。
この時の”逃げる心理”は
・怒られる
・自分の意見は否定される
・理解されない
・コントロールされたり、押し付けられるのが嫌
主にそんなことを感じています。
これが真実かどうかは別として
彼(夫)はそう感じているようなのです。
では、なぜそう感じるのか?
価値観の違いが明らかになって
突然感じ出したワケではないのは
ご想像いただけるかと思います。
ということは、日常的に
・自分は受け入れられていない
・認められていない
そんな気持ちを抱えていると
考えることが出来ます。
なので、普段から相手の良いところ
素敵なところ、感謝していることを、ちゃんと
言葉にして伝えることが、大切になってきます。
これを読んで
「いやいや、彼よりも寧ろ私の方が
理解されていないし、認められている気がしないわっ」
と感じた人もいるかもしれません。
そんな人はパートナーと
”依存のポジションの取り合い”
をしている可能性があります。
「私は愛される側で
愛するのはあなたの役目」
お互いがそう思っている状態です。
この罠にはまると
慢性的にフラストレーションが
溜まるようになります。
お互いに満たされる感覚が
得られないわけですから
喧嘩が増えたり
諦めの境地に至ることも。
「あなたが欲しいものはあなたから与えてゆきましょう。
そうすれば手に入ります」
心理学にはそんな言葉があります。
ぜひ、あなたからパートナーに
”価値や魅力を伝える” ことを
してみてください。
恥ずかしさや悔しさを感じるかもしれませんが
お互いの絆を深めるために
チャレンジしてみてください。
人によっては
劣等感や敗北感を感じることもあります。
そんな感情が邪魔をして
パートナーを遠ざけている場合は
その感情を解放してあげましょう。
よかったらカウンセリングをご利用くださいね。
勇気を出してがんばったにもかかわらず
褒められたパートナーは
そっけない態度を取ったり
怪訝な表情をするかもしれません。
が、そんな悪い態度のパートナーにも
価値や魅力を伝え続けていると
徐々に和らいできて、あなたのことも
尊重してくれるようになりますよ。
パートナーはあなたに
認めて褒めてもらいたいのです。
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少々おっかないタイトルですが、よかったらご覧になってみてください
お役に立てれば幸いです