カウンセリングサービスの中村陽子です。
金曜日の「大人の恋愛術」は沼田みえ子カウンセラー、吉村ひろえカウンセラーと担当しています。
「この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに」
こんなセリフをときどき、伺います。
この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。
この世界から男なんていなくなってしまえばいいのに。
この世界に恋愛さえなければ、私は幸せなのに。
みんなはふつうに彼氏がいたり、結婚したり、家族を持ったりしてるのに。私だけ、みんながふつうにできていることができない。
みんなはできるけど、私はできない。
だから、この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。
このセリフを聞いたとき、どういう意味なのか、最初の頃はわかりませんでした。
だけど、この言葉が訴えていることって、こういうことなんです。
私は恋愛することができないから。
私は恋愛するわけにはいかないから。
だから、この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。
そんな心の訴えなのかもしれません。
「恋愛できない、自分は」って。
どこか決めているところがあるのかもしれません。
頭ではもちろん「私も恋愛したい。私も彼氏ほしい」って思っている。
だけど、心の奥で「自分は恋愛をするわけにはいかない。好きな彼をつくるわけにはいかない」という気持ちがあるのかもしれません。ほんとうはほしいのに、自分だって彼氏がほしいのに、パートナーがほしいのに、「持つわけにはいかないから」と。絶望的な気持ちになっている。
そんなこともあるようなんです。
どうしてかというと。
恋愛をするわけにはいかない事情が、あるようなんです。
たとえば……。
親を置いて実家を離れるわけにはいかない。
家族を置いて自分だけ実家を離れるわけにはいかない。
と思っていることがあります。
お父さんとお母さんの仲が子どもの頃から悪かった。というのも、お父さんはお酒を飲むと人が変わってしまって。両親がいつもケンカをしていた。いつもお母さんからお父さんの愚痴を聞かされていて、お母さんがぜんぜん幸せじゃなさそうに見えていた。
お母さんにとっての話し相手は私。もし私が家を出て行ってしまったら、お母さんがひとりぼっちになってしまう。何の楽しみもなくなってしまう。
だから私は、実家を出るわけにはいかない。
お母さんが女手ひとつで、私を育ててくれた。お母さんに恋人がいた時期もあったのかもしれないけれど、もしかしたら私がいるから再婚をしなかったのかもしれない。そんなお母さんをひとりにするわけにはいかない。だから、私は結婚につながるような恋愛とか、するわけにはいかない。
だから、私は恋愛をするわけにはいかない。
心のどこかで、こんな気持ちがあったりするのかもしれません。
だけど、自分の人生だって生きたい。
自分だって恋愛したいし、結婚したいし、家族だってほしい。
恋愛するわけにはいかない気持ちと、自分だってほんとうはパートナーがほしいという気持ち。この二つの気持ちの間で葛藤してしまうんです。
そして、自分だって本当はパートナーがほしいのにと思っている自分が、「この世界に、恋愛なんてなくなってしまえばいいのに」という心の叫びをあげているのです。
でもね。
自分の人生、生きていいんですよね。
たとえ親のことが心配だったとしても。
自分の人生、生きていいんですよね。
もしかしたら、「あなたがいなくなったらさみしくなる」と言われたことがあるのかもしれません。「あなたに居てもらえないと困る」と言われたことがあるのかもしれません。そのときの親の気持ちは、きっとそうだったのだと思います。
だけど一方で。
あなたの幸せを願っている。そんな気持ちだってあるのではないでしょうか。
あなたに幸せになってほしいとも思っている。
それだって、正直な親の気持ちなのではないでしょうか。
いなくなるとさみしい。
いてくれたら助かる。
そんな気持ちもある一方で
幸せになってほしい。
幸せを願っている。
そんな気持ちもあるのです。
どちらの気持ちもある。
気が弱くなっているときには、「いなくなったらさみしい」「いてくれたら助かる」と言っていたのかもしれない。
だけど。
両方の気持ちがあることも、見てあげてほしいんです。
子どもからしたら、矛盾してるんじゃないか、どっちなんだと言いたくなるかもしれない。
だけど、親だってひとりの人間だから。
気の弱い思いを吐露してしまうこともあるでしょう。
心やさしい人は、自分の人生を生きたいと思ったときにそんな言葉を言われると、親を裏切るような気持ちにもなってしまうのかもしれません。
だけど。
あなたの幸せを願っている気持ちのほうも、見てあげてほしいんです。
それに。
もし、親を一人にするわけにはいかないからと、あなたが親のそばにいようしますよね。だけど一方で、本当は私だってみんなみたいにパートナーを持ったり結婚したりしたいのにって気持ちがあったとしたら、親と一緒にいるときに「お母さんのせいで、私は自分の好きに生きることができない」という何かをぶつけてしまったりも、するかもしれません。
一緒にいるのに、なぜか文句ばっかり言ってしまったり、ケンカをふっかけてしまったり、してしまうかもしれません。
もし、あなたが本当に生きたい人生を生きられたとします。
そして、ときどき実家に戻るとします。
もしかしたら、夫や子供もいるかもしれません。
そのときのあなたは、きっと、幸せな気持ちで親と一緒にいられるのではないでしょうか。
幸せな気持ちを親の元に運んでいくことができるのではないでしょうか。
そしてそれは、親にとっても幸せなことなのではないでしょうか。
あなたが幸せでいてくれること。そして幸せなあなたが幸せを運んできてくれること。
それは、親にとってもあなたにとっても、幸せなことなのではないでしょうか。
この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。
そんな気持ちを持つ人は、もしかしたら誰よりも、幸せなパートナーシップを望んでいる人なのかもしれません。
ずっとずっとほしかった。
だけど、手に入れるわけにはいけないと思ってきた。
ほしいものを手に入れられない人生なんて、生きていても意味がないとさえ、思ったこともあったかもしれない。
そのくらい、幸せなパートナーシップがほしかった。
だとしたら、あなたはきっと幸せなパートナーシップをつくれる人です。
だってそれだけほしかったんだから。
もし、手に入れることができたら、すごくうれしいはずだから。
手にした幸せをきっと大事にするはずだから。
ほしいものを手にしていい。
ほしいものを手にして、自分の人生生きていい。
自分を幸せにしてあげていい。
そんなふうに、自分に言ってあげてくださいね。
みなさんの幸せなパートナーシップを心から応援しています。
お手伝いできることがあれば、いつでも、お声かけくださいね。
この記事を書いた人
心理カウンセラー中村陽子
結婚したいけど、したくない。潜在意識の原因を探ってみよう
自分の気持ちを言えないあなたが、恋愛で幸せになるために
自立女子のための女性性開花7つのポイント
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