こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
私たちはパートナーに対して、いつも不平不満や文句をもっているものです。
しかし、じつはその文句の正体は、あなたが“パートナーへの愛を止めたこと”であるようです。
‥‥愛を止めたことって、どういうこと?
パートナーに文句や不平不満があるとき、その瞬間、あなたはパートナーへの愛を止めていますよね。だって、文句があるわけですから。
そんなとき、人間は心の奥底で「愛を止めた」ということへの罪悪感を感じるようなのです。
そして、その罪悪感を薄めようとするかのようにして出てくるのが、こんな言い訳です。
「だって、あなたがこんなことをするから、愛を止めてしまったんだよ!」
「私の期待どおりでいてくれれば、ずっと愛してあげたのに。私が愛を止めたのは、あなたのせいだからね!」
そう、言い訳がすなわち文句であるわけです。
口に出すかどうかは置いておいて、私たちは対人関係において、いつも人に対し、不平不満や文句をもっているようです。
それは、相手に対する怒りと言ってもよいと思いますが、心理学では怒りという感情は“分離感情”の一つだと考えられます。
なるほど、怒りを感じているとき、私たちは「もう、放っておいてくれ! きみなんか、もう関係ないんだから!」とか「私にさわるな! 近づくな!」と人を遠ざけようとしますよね。
怒っているときは、奥さんがつくってくれた食事も食べようとしなかったりします。つまり、愛を受け取らないという状況であり、そうやって私たちは愛から分離していくわけです。
そこにあるのは、愛し合えない苦しみ、愛し合えない悲しみです。すべてのネガティブな感情は、愛でつながれないという苦悩から生まれるのです。
反対に、愛し合うよろこび、一緒にいるうれしさなどポジティブな感情は、人と人がつながり合える場所に生まれます。
不平不満というのはいやな感情であり、それが自分の中に生じたとき、私たちはそれを人のせいにしたり、相手が変わるように強いたりしがちです。
それによって、相手があなたにとって好ましい状況になったとしたら、もう一度、許して、愛してあげるということですね。つまり、愛を回復することができたら、あなたのいやな感情が解消されるというわけです。
ただ、ここでは、「もう一度、愛してあげられるように、私が愛せるようなあなたになりなさい」と言っているわけです。そう言っていること自体が不平不満だと思いませんか?
そこには、「自分以外の外のなにかが自分に影響を及ぼしていて、こうなったのはすべてなにかやだれかのせい」と考えているあなたがいます。
そして、そう思う裏側には「だって、こんなちっぽけな私は大きな愛なんかもってないもん」という思いが潜んでいます。
あなた自身、自己価値をうんと低く見ているということですね。
不平不満や文句があるとき、そして、怒りの感情があるときは、人は相手を愛する代わりに、攻撃したり、罰したりしようという欲求に駆られがちです。
しかし、あなたがいやな感情から回復するためにほんとうに必要なのは、「なぜ、私のパートナーはこんな態度をとるんだろう?」と考えてあげることです。
不平不満という怒りの感情を感じるとき、人はコミュニケーションのレベルでは、パートナーに「愛してほしい」、「わかってほしい」、「助けてほしい」のいずれかの欲求をもっています。それが満たされないので、不平不満や文句が噴き出るのです。
ただ、私の経験によりますと、あなたがパートナーに不平不満をもっているときは、じつはあなたより先にパートナーもあなたに対しなんらかの不平不満をもち、ガマンしているという場合が多いようです。
パートナーの悪い態度の裏側には、言わないけれども、いや、言えないけれども、あなたに対して不満があるという隠れたメッセージがあることが多いのですね。
つまり、あなたがパートナーに「ああしてほしい、こうしてほしい」と思っているとしたら、それはじつはあなたのほうから彼にしてあげなければいけないことなのです。
文句を言う代わりに、それをパートナーにしてあげることができたなら、二人の関係は好転することが多いようですよ。
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