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パートナーに感情をぶつけたくなる時(1)~本当の感情はどこにあるのか?~

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カウンセリングサービス近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

 

最初に大切なお知らせです。

緊急事態宣言に伴い、10/31までは全地域のカウンセリングルームでの対面の面談カウンセリングは一時中止いたします。すべてオンライン面談に振替させていただきます。

 

 

土曜日の恋愛テクニックは「魅力UP術」がテーマの記事をお届けします。小川のりこカウンセラーと1週間ごとに交代で執筆しております。どうぞよろしくお願いします。


●パートナーに感情をぶつけたくなる時(1)~本当の感情はどこにあるのか?~


今日のブログは、「恋愛の初期~関係に少し慣れてきた頃」に私たちがつい引っかかってしまう恋の罠についてお話したいと思います。

ここにはカウンセリングでも扱うことの多い感情が隠れていますので、今まさに恋愛中の人も、これから良い人を見つけたいという人も、知っておくだけで、この罠に落ちずに済む確率がグンと高まるはずですよ。

(たぶん長くなるので2回に分けて掲載することになりそうです)

さて、私たちはパートナーシップという関係に向き合おうとする時、無意識のうちに過去にもらえなかった(と感じている)愛情を取り戻そう、としてしまうことが良くあります。

たとえば
「お母さんに話を聴いてもらいたかったけど、感情的なお母さんを私の方が受けとめてきた」(受容)

「お父さんに褒めてもらいかったけど、お酒を飲んで暴れるのが怖くていつも距離をとっていた」(承認)

「家族の仲が悪くて家の雰囲気が冷え切っていたけど、本当は安心できる場所が欲しかった」(安心・居場所)

「初めてつきあった恋人を信頼していたのに、二股をかけられた末にフラれてしまった」(信頼)


本当はとても欲しかったものだけど、こうした経験によって「私はもらえなかった」という痛みとして心に残ってしまい、欲しいと思う前にいつも諦めていたり、家族や昔の恋人への怒りを抱えたままになることがあります。

こうした感覚は潜在意識の奥に抑圧されていくので、普段は意識できることは少ないです。

ただ、誰かを好きになったり、おつき合いが始まったり、人によっては結婚生活が始まってから、過去に諦めたこと、傷ついたこと、怒りを感じたことなどが心の表面に浮かび上がってくることがあります。

すると、目の前のパートナーに対して、過去の恋人や両親などに感じた感情を重ねて見てしまい、

「私が昔もらえなかった愛情を、あなたなら与えてくれるわよね!」

と、まるで請求書を叩きつけるかのように迫ってしまうんです。

(人によっては、「昔もらえなかったんだから今回もきっと無理だよね」と感じて、すごく疑り深くなったり、「もらえないくらいなら、期待なんかしない!」と自分から関係を壊すような態度になってしまう人もいます)

この心理が出てきても、恋愛のロマンスの時期にいる場合は、パートナーはあなたの求めるものを一生懸命与えてくれるでしょう。何をしてても楽しい時期ですし、あなたが喜んでもらえればパートナーも嬉しいですからね。

しかし、過去に欲しかった愛情が満たされなかった痛みが強かったり、誰かへの怒りが未完了のまま残っていると、パートナーに感謝を感じるよりも、不満や怒りをぶつけてしまうのです。

パートナーからすると
「どうして彼女(彼)は要求ばっかり言うのかな?」
「もしかして自分の愛し方が間違っているのかな?」
「僕じゃダメだと言われているんだろうか?」


そう感じて自信喪失していくようになります。自信の無さを感じたい人はどこにもいませんから、徐々にあなたから距離をとっていくようになります。

連絡が遅れたり、あまり気持ちを伝えてこなくなったり、会っても楽しくなさそうな顔だったり、親密さを避けようとする態度が出てくるんですね。





こうした状態になってしまうのはなぜか?と言うと

あなたの中にある
「欲しいものを求めたって、与えてくれる人なんていない・・・」
「私はきっと好きな人から愛されない、むしろ邪魔者なんだわ・・・」


などの【無価値感】の感情が大きな分だけ、この感覚をパートナーにも分かってもらいたいと思ってしまうからです。

この悲しみ、痛みを分かってもらうにはパートナーに同じ気持ちを感じてもらうしかないという想いから、無意識的に相手に【無価値感】を感じさせるような態度になってしまうという訳です。

私たちが、過去に求めたけどもらえなかったと感じている愛情。それを「満たされない感覚」として抱えていると、常に「ここを埋めて欲しい」と思ってしまいます。

恋愛関係は家族と同じくらい心が近くなる関係性なので、その相手から「もらえなかったものを取り戻したく」なってしまうのです。

ただ、パートナーからしてみると、身に覚えのない請求書をつき付けられているような気がしますから、すごく違和感を感じます。たとえ最初は頑張って与えたとしても徐々に疲れていってしまうでしょう。

誰もが恋愛では、父親母親をパートナーに映し出してしまうものですから、つい両親にとっていた態度が出てしまって、愛情を取り戻したくなるのは自然なことではあるのですが・・・

これをやりすぎてしまうと、気づかないうちに過去の悲しみ・怒り・喪失感・諦め・自己嫌悪などの感情に飲み込まれてしまいます。

すると、パートナーとの関係が、かつての恋人や両親に感じていた恨みつらみ・コンプレックス・罪悪感・無価値感などで一杯になってしまうのです。

これらの延長に、ケンカ・競争意識・セックスレス・倦怠期などの問題があるので、このテーマはあらゆるパートナーシップの問題の本質的な課題と言っても良いかもしれません。





こうした課題を抱えたまま恋愛関係が進んでいくと、どれだけ愛情深いパートナーと出会っていても、どれだけ優しさと寛容さを与えてくれても、差し出されたものを受け取れなくなってしまいます。

もしあなたが、同じような状況にいるとしたら、心の奥の「私がもらえるはずだったのに、奪われてしまった・・・」という悲しみ、怒り、屈辱などの隠れていた痛みが浮かび上がってきているからかもしれません。

だとすると、差し出された愛情がどれほど大きくても、十分だと感じられなかったり、疑いを感じてしまって、受けとれなくなります。その感覚に浸ってしまう分だけ、欲しいのに受けとれないという悪循環で、さらに満たされない感覚が強化されることもあり得ます。


この悪循環から抜け出すための最適な方法。それはあなたが今までに、周りの人たちからもらってきた愛情に気づいて、もう一度受け取り直すことです。

「ん?どういうこと?もらってないから困ってるんですけど」と思った人もいるかもしれませんね。

そんな人はまずこう考えてください。

「もし今の恋愛の苦しみのルーツが、昔の恋人や、両親との関係で感じた感情だとしたら、私は『誰の』『何を』今でも許していないんだろう?」

そうして、あの当時の自分の悲しさ寂しさを感じて、手放していくイメージをします。これはカウンセリングでも非常に良く使われる手法なので、よかったらカウンセラーを頼って一緒に取り組んでみてください。

おそらく今のパートナーに感じる感情と似ているなどの、同じパターンが隠れていることに気づけるはずですからね。


更に、もう一つこんな質問を自分にしてみてください。

「両親や家族、かつての恋人、友人たちが与えてくれた優しさや愛情って、どんなものだっただろう?」

そうして、
「私が欲しいカタチでなかったかもしれないけど、『お父さんが優しさを表現するときのやり方っていつもこうだったな』、『元彼の愛情ってあんなことばかりだった気がする』」

など、あの人なりに与えてくれていた愛を思い出してみましょう。

そして、胸の真ん中で受けとってみるイメージをしてみてください。最後に、(今はその人と会うことができないかもしれませんが)あなたのハートから「ありがとう」という気持ちを、その人のハートへ橋をかけるように送ってあげてくださいね。


とは言え「そうは言っても~」と、感じている方もいると思いますので、次回はそんな方への記事をお届したいと思います↓
2021/10/9掲載予定「パートナーに感情をぶつけたくなる時(2)」



※参考記事です↓こちらもどうぞ

 


それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

***

最後までお読みくださいましてありがとうございました。次回の登場は10月9日(です。お楽しみに! 来週は小川のり子カウンセラーが執筆いたします。

 

 

※【恋愛テクニック】バックナンバーで⇒まとめて記事を読めます

 

★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ

 

★【保存版】パートナーシップの3つのプロセスを徹底解説!!
 

読者さまからステキな感想をいただきました。  
http://blog.livedoor.jp/cs_akitoshi/archives/65897069.html

 

このブログの執筆者

心理カウンセラー◆近藤あきとし

スマホ用プロフィール写真切り取り

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。

 

 

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