こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
おつきあいが長くなってきたり、結婚して数年が過ぎたりすると、当初のロマンスはどんどんなくなり、マンネリといわれる時期がやってきます。
おつきあい早々のころは、パートナーについて、未知の部分がたくさんありますよね。
すると、人の心は「よーく知りたい」、「もっともっと知りたい」と思います。そして、「きっとこんな人だろう」と自分が推測したことと、実際のパートナーの人となりや言動が一致するかどうか確認したいと思います。
心理的に見れば、パートナーへの興味と好奇心が尽きないのがロマンスの時期であるわけです。
しかし、おつきあいが長くなり、二人の関係が深まると、性格的にも肉体的にも、また、パートナーの好みや考えていることもほぼ知り尽くしたと思える時期がやってきます。
その中には、“判断”といって、あなたが決めつけている部分もじつは多分にあるのですが。
ともあれ、この時期になると「おまえのことは、もうすべてお見通しだ!」というかんじになり、相手への興味は失せていきます。
また、二人の関係性のパターンも確立されていますので、おたがいにそのパターンに飽きはじめる時期でもあります。
たとえば、デートは決まって週に1度で、そのデートの過ごし方もいつも同じというようなことはよくありますよね。
つまり、二人の関係において、新しい変化、新しいチャレンジが必要になっているのがこのマンネリの時期なのです。
ちなみに、私たちは相手の機嫌を損なわないようにと、相手に合わせながらおつきあいを進めることが多いようです。
すると、ガマンしたり、自制したり、無難な選択をしてしまったりする場面も多くなりがちです。
いま、あなたがパートナーに対して主張したり、自己表現したりしている方法は完ぺきではないかもしれませんが、それなり安定した関係がつづいているので、わざわざ別のなにかにチャレンジし、二人の関係を壊すようなことはすまいと思うのですね。
その結果、多少の不平不満があっても、「まあ、いっか、私が辛抱しておけば」ということになるのですね。
そして、じつは二人が二人ともそう思っているということはよくあります。
パートナーシップでは二人が同じ感情を感じていることは非常に多いのです。
つまり、マンネリ感にしても、あなた一人が感じているということはまずありません。ほぼ間違いなく、二人とも退屈していて、二人ともガマンしているといっても過言ではないのです。
でも、それなりにうまくいっているので、あえて新しい扉を開くようなことをするのは躊躇して実行せずにいるんですね。
そんなマンネリのカップルに私たちカウンセラーはよくこう言います。
「もっと親密になりたいと思ってもいいのですよ」
もし、あなたが遠慮したり、辛抱したりしているとしたら、「私ががまんしてるんだから、あなたも多少のことはがまんしなさいよ」という思いを無意識的に相手にも押しつけます。
すると、二人の間にがまんというものが、いつも当然のように存在しているということになってしまいます。
二人がもっと親密で幸せな関係になるためには、どちらかがリーダーシップをとる必要があります。
「感情のリスクにチャレンジする」と私たちは言うのですが、「いま、ちょっと私はマンネリを感じているの」とか「ぼくらはもっと楽しくやれるはずだ」ということを相手に伝え、そこから二人の関係を変えていくのです。
日本人の場合、パートナーのいずれかがそう伝えたときに、もう一人が「二人はうまくいっているじゃないか。このままで十分だよ」と答える確率は高いものです。
それでも、二人のワンパターンのやり方や過ごし方を変えていかないと、マンネリから抜け出すことはできません。
二人の関係性を変えるには、相手のやり方に合わせる“サレンダー”という方法も効果が期待できます。
たとえば、パートナーに対し、「なんでそんなことをして楽しいのかわからない」と思ったことはありませんか。そのことにあらためて興味をもってみると、意外にもあなたの新しい知的好奇心の扉が開くということもよくあるのです。
変化することなしに、マンネリ打破はなし。
心あたりのある人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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