こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
男女関係に関することで、しばしばうかがうのがこんなご相談です。
「仕事はバリバリで行動的な彼で、そこが素敵だと思っておつきあいをはじめたのに、二人でいるときはなーーんにもしないんです。デートにも連れていってくれないマグロ男子なんですよ!」
うちと外でタイプの変わるマグロ男子。「ママが全部やってくれるので、自分ではなにもしない、なにも決められない」という受身な男子はよくいますが、それとは違うタイプですね。
仕事場ではリーダーシップもあり、企画力・営業力も抜群なのに、プライベートではなにもしない‥‥、じつはこのタイプの男性、意外と多いのです。
仕事に全力で取り組み、つねにさまざまなことに神経を使っている男性は、まるでスーツという鎧兜を装備して過ごしているようなものです。
すると、家に帰って真っ先にするのが、その鎧兜を脱ぎ捨てることです。できればパンツ1枚で、人によってはフリチン・ノーガードで無防備に過ごしたいと思うわけですね。
一方、女性は非日常的なことが大好きですよね。
ディズニーランドとか、お洒落なシティホテルとか、海の見えるリゾートホテルのスイートルームとか、嫌いだという人はあまりいないことでしょう。
だから、お休みの日は彼の家にこもってばかりいないで、そういうところに連れていってほしいと思うわけですが、彼はまったく乗ってこないわけです。
シェルタリングというのですが、男性の中にはまるで避難小屋に入ったかのように、休みの日は自分の部屋から一歩も出たくないという人がけっこう多いのであります。
つまり、仕事で疲れ果てたゆえのマグロ男子というわけですね。
「どこか、デートに連れていってよー」
「え‥‥、めんどくせぇ。せっかくの休みなんだから、うちでゆっくりさせてくれよ」
いつもとは違う場所でデートを楽しみたいあなたと、まったく気を使わなくてすむ場所(つまり、自宅)でリラックスしたい彼。こんな攻防がきょうもあちこちで繰り広げられているわけです。
私はこのような男子を“男シンデレラ”と呼んでおります。
男シンデレラ?
そう、女性の夢である“シンデレラ・ストーリー”、このお話の主人公・シンデレラは、一切、自分の手を汚さない女性です。
「私には舞踏会に着ていくドレスがないわ」とただつぶやくだけ。
それだけで魔法使いのおばあさんが登場し、ドレスや靴はもちろん馬車まで用意してくれて、舞踏会に行けることになるわけです。
さらにこの女、自分の足から脱げた靴すら拾わない。
後日、兵隊さんがこの靴を持ち、持ち主を捜し回らなければならないぐらい、自分ではなにもしないヤツなのです。
で、男シンデレラもこれと同じようなものです。
「きみがおんぶして、抱っこして連れていってくれるならいいけど、自分の足で歩く気はさらさらないからね」
口には出さねど、彼はこう言ってるわけです。
「じゃあ、あんたとのデートに、あたしゃ、車いすを用意せんといかんのかいっ!」
思わず、こう思ってしまいますよね。
女性のみなさん、このタイプの男子は「やらなければならないことが多すぎる」という思いをいつも抱えています。
そのため、自分にとっての自由は好きなことや心躍ることをすることではなく、「なにもしないことだけ」と思い込んでいるのです。
だから、女性のみなさん、こんな男子には文化を教えてやっていただきたいのです。
ここでいう文化とは、「こんなに楽しい休日の過ごし方があるよ~」ということです。
女性のみなさんは、なにが心を躍らせるかよーくご存じのはず。「おいしいものを食べるためなら、2時間並んでもOK!」とか、「素晴らしい夕景を見るためなら、遠出もぜんぜん問題ない!」ぐらいの心意気はおもちですよね。
今回のようなマグロ男子には、そのような心躍る体験が必要なのであります。
「こんな素晴らしい夕日を見て、おれ、泣きそうだわ‥‥」
「ほんとにうまいな。ほっぺが落ちるって、こういうことをいうんだな」
そんな人生の醍醐味を感じるような体験を彼に教えてあげることができたら、しめたもの。
「やっぱ、おめぇは最高だな!」と、あなたの評価もうなぎ登り。
ガマンしたり、気を使ったりばかりが人生だと思っているマグロ男子を救うのは、女子のみなさんの力です。

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