金曜日の『大人の恋愛術』は、私、みずがきひろみと村本明嬉子カウンセラーの二人が隔週でお届けしています。カウンセラーの目からみた恋愛にまつわるこんな話、あんな話、どうぞお楽しみください。
お知らせです!
第2回 『豊かさを生きるための心理学講座(2)~つながりを感じる~
「受け取ることは与えること」と言うけれど、それってどういうこと?今回はそんなお話を皆さんと分かちあいたいと思います。詳しくはこちら>>>>>>>
11月23日はカウンセリングサービスのイベント、東京感謝祭。
みずがきひろみも講演します。
ぜひ、遊びにいらしてくださいね。詳しくはこちら>>>>>>>
昔、「奥ゆかしさ」は日本人の美徳だったと思います。
今でも、そうかもしれません。
どうも私たち日本人は「目立つこと」に抵抗を感じる人が多いようです。「目立つこと」が怖い、というより「出過ぎる」ことが怖い、と言った方がいいかもしれません。なので、つい、何事も「遠慮」がちになります。自分が「遠慮」していることにも気づかないくらい「遠慮」することが習い性になっている人もいるのではないでしょうか。
年度始めの学校のPTAの顔合わせではその年度の役員決めをします。よく起こるのが、みんな下を向いて司会の人と目を合わせないというにらめっこの逆の我慢くらべ。
「○○さん、いかがでしょうか。クラス委員をやっていただけないでしょうか?」
「申し訳ないのですが、下の子がまだ小さいので、、、」
「△△さんはいかがですか?」
「申し訳ないのですが、仕事があって役員会に出席できないのでどなたかにお願いできませんか」。
役員が決まるまで会議は終わらないので、この「私はできません」競争は、誰かが音を上げて「では、私では不足でしょうけれど皆さんご都合が悪いようなのでお引き受けします」と言うまで続きます。もちろん、皆さん忙しくてPTAの役員の仕事を優先できない事情があるのですが、それにしても「お役に立てれば嬉しい」と言いにくい雰囲気があるのも事実。誰かがリーダーシップをとってくれるとみんなが助かるのに、リーダーシップをとることが「負け」だと感じる不思議な競争が繰り広げられることがあります。
パートナーとの関係においてもヘンテコな「遠慮」合戦が起きることがあります。
夫:「今週末はどうするんだ?」
妻:「別に予定はないわよ。どうしたいの?」
夫:「別に、、、」。
要するに、「何も考えたくない」。「面倒くさい」から、「相手に考えてほしい」。「提案してもらえたらそれをやいたいかどうか考えるから」。「考えてくれたら合わせるよ、その方が楽だから」。
もしくは、「僕は自動車の洗車をすませてから、一人でのんびり趣味の本をさがしにぶらぶらしたいけれど、家族を放っておいてはいけないんだろうなぁ。何か予定があってくれればいいんだけど」なのかもしれません。
妻の方も、「せっかくのお休みなのだから、どこかドライブにでも連れて行ってくれればいいのに」なのかもしれませんし、逆に「もう、家にゴロゴロいられちゃ朝、昼、晩とごはんを作らなければならなくて面倒なのに。さっさと用事を作って出かけてくれれば、私も自分の時間を楽しめるのに」と思っているのかもしれません。
でも、きっとそれを言っちゃったら相手が傷つくだろうな、マズイよね、と「遠慮」します。お互いに「相手の想いを大事にしたい」「自分がわがままだと思われたくない」と思いながら、言葉を呑みこみ、自分の希望も、相手への期待も隠そうとします。
「私が(僕が)合わせれば、きっとうまくいく」と思うのです。
そんなとき、二人の関係性の行方を一人で勝手に決めて一人で引き受けようとしていることには、なかなか気づきにくいものです。二人のことを一人で決めてしまうことで、相手を(意図せずに)遠ざけてしまっているのですが、それがわからないのです。
「いつも私が彼の趣味に合わせているの」は、彼といっしょにいたくて彼に合わせているのかもしれませんが、それが「あなた自身」の趣味とならないと、彼の方は「合わさせてしまった」という引け目を感じてしまうかもしれません。その負い目を感じたくなくて、あえて彼の方も「遠慮」して自分の「希望」や「期待」を無邪気に言えなくなることもありそうです。
遠慮する方はその一歩の距離を縮めるのをためらい、遠慮される側はその一歩分、相手が遠ざかったように感じます。お互いに遠慮し合えば、お互いに一歩ずつ遠ざかってしまい、お互いを慮れば慮るほどに二人の間に寂しさの谷が広がるとしたら、それはとても残念です。
「受け取ることは与えること」とよく言いますが、「遠慮」を越えて、あなたの「したい」や「欲しい」をかなえてもらうことが二人の間に横たわる「寂しさ」を癒すことにつながることがあります。
相手がそれだけ自分を想ってくれると信頼するのは、なかなか勇気のいることですけれど。怖さを抱きしめながら、あなたの心そのままで一歩前に踏み出してみませんか?


この秋、みずがきは「豊かさ」をテーマに全3回シリーズの講座を開講します。「豊かさ」を生き続けるための心の在り方で、特に大事だと思われるポイントを3つ取り出して3回にわたって解説します。ミニワークも織り交ぜながら、幸せな成功者になりたい、「豊かさ」を感じて生きたい人の背中をそっと押す講座です。心理学を自分の人生の味方につけるヒントを掴んでいただけると嬉しいです。皆さまとお会いするのを楽しみにしています。
詳細はこちら>>>>>>>
第2回 『豊かさを生きるための心理学講座(2)~「つながり」を感じる~』
日時: 2012年11月15日(木) 13:30~15:30
場所: 渋谷区総合文化センター大和田 学習室2
料金: 3,150円
詳細はこちら>>>>>>>
お申込みはこちら>>>>>>>
第3回 『豊かさを生きるための心理学講座(3)~Presentを受け取る~』
日時: 2012年12月13日(木) 13:30~15:30
場所: 渋谷区総合文化センター大和田 学習室2
料金: 3,150円

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