カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代 ・大野愛子 とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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「何をするのにも恋人とずっと一緒」というのは、つきあいはじめは楽しいことかもしれません。
やがて、どちらか片方が「自分の好きなことを楽しむ時間を大事にしたい」と思うようになる場合も多くあります。
大人の恋愛では、「彼(彼女)がすべて」という恋愛は、敬遠されることもあるようです。
彼(彼女)のことも大切にするし、自分自身の夢にも熱中できる人は魅力的です。
そこで、今回は、「夢の見つけ方」をご紹介していきます。
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◇夢の持ち方は2通り
夢の持ち方、夢の出発点には、二通りあるかと思います。
ひとつは、「~したい」からはじまる夢。
もうひとつは、「~したくない」からはじまる夢。
夢の出発点は、私達が感じる感情がカギになります。
好き嫌いは、頭で考えるものではありません。
したい・したくないも、同じです。
「心で何を感じるか?」が、夢の出発点になります。
例えば、恋。
みなさんの恋の始まりは、どんな風でしょうか?
「あの人には優しさがある、誠実な人だ。」
「よし、好きになろう!」とは思わないのではないでしょうか。
なんとなく「いいな~」と感じることからスタートするでしょう。
いいな~と思ってから、「優しいところもある、誠実さOK」と、恋に落ちて大丈夫かを確認しているのではないでしょうか。
まず心が動いて、あとから理由がついてくることが多いようです。
婚活や転職などで条件が先に提示されている場合だと、条件をチェックして選択肢をしぼってから、最終的に「いいと感じるかどうか」が決め手になるでしょう。
夢を持つときも、条件よりも感情が重要なのです。
◇「~したい」の夢
一般的には、「~したい」と思うことを実現していくのが夢というイメージがあるかと思います。
ところが、この「~したい」が見つからなくて悩む方は少なくありません。
夢に関するカウンセリングでは、
「したいことがたくさんあって、本当にしたいことがどれか選べない」
「したいことがわからない」
といったご相談を多くいただきます。
●「したいことがいっぱいあって決められない」
「したいことがいっぱいあって決められない」という場合、「~したい」が認識できていて、表現できるのはとても素晴らしいです。
このケースの場合、アプローチは2つあるかと思います。
一つ目は、どれからでもいいから「やってみる」こと。
「どれにしようかな」と考えているとき、心は止まっています。
やってみようと行動することで心が動き出します。
「本当にやりたかったのはこれだ!」というものに出会うかもしれませんし、「なんかこれ違う!」と気がつくかもしれません。
やってみて感じることで、どれかに決めていけるでしょう。
自分に合うか・合わないかは、やってみて気がつくことがある、というのが一つのアプローチ法ですね。
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もう一つのアプローチは、感情から出発する方法です。
AかBかで迷っているときというのは、どちらも決め手に欠けているわけです。
極端な話、AもBもあなたを満足させる答えではないのかもしれません。
そんな時は、選択肢はいったん横に置いて置いて、「感じたい感情は何?」と自分に聞いてみてください。
転職なら、「自分が仕事を通して感じたいのはどんな気持ち?」と。
恋愛なら、「二人の関係で大切にしたい思いは何?」など。
例えば、みなさんが仕事を通して
「人の役に立っていると感じたい」
「人が笑顔になるのを見るのが嬉しい」という感情が見つかったら。
より多くそれを感じられる方を選ぶとか、それが感じられる全く別の何かが見つかるかもしれません。
「どれがしたいか」に迷うとき、感じたい感情から探してみる、というのが二つ目のアプローチです。
●「したいことがわからない」
「したいことがわからない」という場合にも、やってみる・感じたい感情から出発するというアプローチは使えます。
なのですが、「したいことがわからない」方々は、
・「~したい」と思うことを禁止している
・「~したい」と望むことをあきらめている
というケースが結構あります。
したいと思うことを、ことごとく否定されて望むことをやめるしかなかった、どんなにがんばっても実現不可能の壁に阻まれて諦めるしかなかったなど、「~したい」と感じることに関する痛みがあったりします。
カウンセリングなどで過去の感情と向き合って、もう一度「したい」と望んでいいと自分に許可が出していけるようになると「したい」を感じやすくなるでしょう。
そこで、したいことが感じにくい方は、まずはちょっと客観的にこう考えていただけたらと思います。
保護者の許可が必要ない年齢の方は、今、自分にしたいことを自分が許可していいはずです。
過去はどうであったとしても、「未来は今の自分が選んでOK」と確認できたら、「したい」と感じやすくなれるのかもしれません。
◇「したくない」から夢を探す
夢のはじまりは「したい」と「したくない」の二つありますが、「したくない」から探す方法は次のようなものです。
「したいことがわからない」場合、「したくないことは何?」「感じたくない感情は何?」と自分に聞いてみてください。
「したいことがわからない」タイプの方は、こちらは比較的簡単に見つけやすいと思います。
例えば、
・期待に応えられないと感じるのがいや
・競争に負けると感じるのがいや
・威圧的に押し付けられるのがいや
など。
基本的にはここにはネガティブな感情が出てくるでしょう。
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そして、この感じたくない感情を夢につなげていくために、まずオソレを除外していきましょう。
行動の動機には、オソレからの行動と愛からの行動があると言われています。
オソレが動機になっていることっていうのは、「~しないためにやる」というがんばり方ですね。
「感じたくないことがあるからがんばる」というやり方は、オソレを動機にしているので瞬発力があります。
しかし、持続はしにくいです。
そこで、動機の変換をしたいわけです。
単純に考えると、感じたくない感情の真逆が感じたい感情です。
期待に応えられないと感じたくない→期待に応えられたと感じたい
競争に負けると感じたくない→競争に勝ちたい
これをモチベーションにしていくには、さらに「なぜ?」と自分に聞いてみましょう。
感じたくない感情を裏返して、「なぜ?」と聞いていきます。
真逆に裏返すのがポイントです。
「なぜ期待に応えられたと感じたいの?」と聞いてみます。
そうすると、例えば、「人を満足させたい」とか「認められたい」とか、やがて「~したい」に辿り着いていきます。
「したくない」からはじまって、延長線上に「したい」が見つけていけるのではないでしょうか。
嬉しい・楽しい・ワクワクする・喜ぶ・愛がある・穏やかとか、心地いい感情のために「~したい」というのが出てくるまで、「なぜ?」と聞いて変換していってみてください。
これが、したくないを裏返して、「なぜ?」と聞いて、「したい」を導き出すという方法です。
「なかったからこそ、欲しいと願う」、それが夢につながることもあります。
「問題の下にギフトがある」という言葉があります。
みなさんが抱えている問題、そこで感じたくない感情の裏を返すことができたら。
そこに見つかる愛を動機にした感情は、夢の原動力にしていけるものなのかもしれません。
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そして、「私、○○できたらと思っています!」と、夢を持っている人を想像してみてください。
とっても魅力的だと思いませんか。
あなたが夢を持っていると、魅力的な人でいられるのではないでしょうか。
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