毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
例えばこんなご相談。
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依存的な自分の態度が嫌になります。
夫は優しい人ですが、なかなか自分の気持ちを話さないタイプ。
そんな夫に対し、私は自分の仕事や下の子のわがままについての愚痴をいったり、時には怒りが抑えられずに当たってしまいます。
特に月末の仕事の締めの時には余裕がなくなるのか夫や子どもに怒りが爆発しやすくて、そのたびに自分を責めてしまいます。
こんな風に夫に依存してしまっている私はどうしたら、きちんとした大人になれるでしょうか。
***
自分の依存を嫌ってなんとか変わりたい、と思っている時。
そうした場合のポイントは「実は自立しすぎではないか」という視点を持つこと。
ケースバイケースではありますが、自立と依存のケース別の対処法は
依存が強い場合:努力する、学ぶ、教えてもらう
自立が強い場合:我慢しすぎない、頼りにする、一人でやらない
ということになります。
このお話をさせていただくと、
依存のステージの人は「がんばりすぎだから、もっと頼らなきゃ」
自立のステージの人は「努力が足らないからもっとがんばらきゃ」
と逆の捉え方をする場合が多いんです。
今回のご相談のケースでは、自分が依存的だと悩んでおられ、もっと我慢しなきゃ、がんばらなきゃ、と自分を責めてしまっているようですが、逆を考えた方がいいんですね。
◇自立的に生きていると「我慢、弱音なし、一人でやる」が当然になる
毎度私がお伝えしていることですが、自立しすぎの方で何か問題がある方は「自立三点セット(我慢強い、弱音が吐けない、一人でやってしまう)という特徴があって、このやり方を変える時がきているのです。
問題は、先ほど書かせていただいたように「自立の自覚がない」どころか逆に「依存している」と感じてしまっていることです。
もちろん、実際に依存的になっているところはあるわけです。
甘えたり、愚痴をいったり、怒ったり。
でも、これって、自立しすぎの人にとっては「制限付き」なものなんですね。
この程度の依存なら自分に許してもいい、という無意識の制限。
恋愛依存のご相談の場合には、「恋愛のジャンル限定で依存」と指摘させていただくことが多いですが、恋愛以外はめちゃめちゃ自立していて、どこかに依存を出さないと心が壊れてしまうから、なんとか見つけた依存ジャンルが恋愛だった、みたいなケースもあるんです。
ですから、自分としては自立しすぎ(我慢、弱音なし、一人でやる)が当たり前すぎて気づけず、だからこそ、自立できてない自分を厳しくなるので、依存している部分が気になってしかたない。
なんとか依存をなくさないと、大変なことになってしまうと誤解してしまうのです。
◇本当にあなたはダメな妻・母親なのか〜自分のがんばりを認めてあげよう〜
このご相談のケースでは、相談内容をよく見ていくと「共働き」「子どもが二人かそれ以上いる」ことがわかります。
また、月末の締めにプレッシャーがかかっていることから、責任のある仕事についている可能性が見て取れます。
共働きで二人の子どもを育てる女性というのは大変です。
夫がどれくらい家事育児をやってくれているのかわかりませんが、日本の場合は女性が多くを担っている場合が多いので、負担はご相談者にかかっていると思われます。
まずは、今までのがんばりと今もがんばり続けている自分のことを認めてあげることがとても大切です。
そして、自分の依存は自立しすぎではなかと振り返ってもらうこと。
さらに、依存的で子どもっぽいから怒りがコントロールできないと自分を見るのではなく、負担が大きくて、余裕がなさすぎるから怒りが爆発してしまうのかもしれない、と思い、休む、気分転換する、リラックスする、誰かに遠慮せずにきちんと話を聴いてもらう、などをやっていく。
具体的な対策としては、月末に怒りが爆発しやすいなら、あらかじめ夫と子どもに
「月末は私、余裕がなくて怒りっぽくなっちゃうけど、あなたのことを怒っているんじゃないからね。そのことを知っておいてもらえる?」
と伝えて、お願いしておいたり、怒ってしまった後に
「あの時は余裕なくて怒ってごめんね。」
とフォローしてあげる。
そんな方法を使ってみてください。
これって、誰かを頼りにするやり方です。
我慢しない、弱音を吐く、一人でやらない、のが大切ですから、こんなやり方でも練習していってみてください。
そして、最も大切なのは、仕事のプレッシャー、子どものわがままに悩み、愚痴や怒りで夫や子どもに負担をかけていると悩んでいる時点で、どれほど夫を、子どもを愛しているか。
こんな風に自分を責めてしまい、それを変えたいと相談する行動を取っているということは、愛情と優しさがとても大きい女性である証拠であることに気づいてもらうことなんですね。
これほどのがんばりと、愛情を持っているのに、妻・母失格であるはずがありません。
自分のがんばりを認め、愛情と優しさという自分の価値に気づきながらだったら、特に夫には協力してもらいやすくなります。
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次週、2020年9月7日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。