こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
よくいただくご相談に、「彼がなかなか結婚を決めてくれない」というものがあります。
私の経験では、その多くは次の2つの理由のいずれかにあてはまることが多いようです。
一つは、「このままの関係でいたい」というもの。
とくに同棲しているカップルに多いのですが、結婚することで得られるメリットのほとんどが、一緒に暮らすことで、いますでに得られているときに起こりがちです。
現在の生活で十分に満たされ、幸せなので、あえて籍を入れたりするリスクをとらず、このままでいいと思うわけです。
もう一つ、同じぐらい多いのが、彼の側に「結婚を躊躇する理由がある」という場合です。
躊躇する理由としてもっとも多いのが、“隠れた借金”です。
結婚するときは、新生活の準備資金、挙式・披露宴や新婚旅行の費用などなにかとお金がかかります。
そして、彼の財政状態が、ふだん彼女に言っていることと実際はだいぶ違うので、結婚に至れないというのがこのケースです。その気はあっても、ない袖は振れないということです。
このケースで厄介なのは、二人の関係性の中に隠しごとがある、正直なコミュニケーションができないという問題を併せ持っていることです。
さらに、このケースでは、男性がよい格好をしようとするタイプだったり、見栄っ張りだったりするために、派手にお金を使っていることも少なくありません。
そのため、すごく金回りのいい人、お金持ちではないかと彼女のほうは思ったりするわけですが、実際のところはお金持ちどころか借金だらけだった‥‥ということもよくあります。
だいぶ昔に受けたご相談に、こういうものがありました。
「誕生日のプレゼントに靴が欲しいと彼におねだりしたんですけど、買ってくれないんです」
お値段は3万円ほど。自分で買ってもよかったのですが、誕生日だし、彼にプレゼントしてもらいたいなと思ったそうです。
ところが、買ってくれないものですから、「彼に愛がないからだ」と彼女は思ったわけですね。
そんな彼女に、私は言いました。
「それは、愛ではなく、お金がないからではないですか?」
それを機に、彼の財政状態が明らかになっていったのです。
彼は、毎月の入ってくるお給料と支出の収支がいつもマイナスで、月2〜3万円の赤字というのがクセのようになっていました。で、そのマイナスを埋めるためのカードローンが100万円近くにのぼっていたのです。
そして、カードローンの利用可能枠が100万円で、そのギリギリまで利用していたため、これ以上、借りることができなくなってしまっていたのです。
さて、このカップルがそのあとどうなったか‥‥。
この件をきっかけに、二人はコミュニケーションを緊密にとるようになりました。
それにより、彼の見栄っ張りゆえの金遣いの荒さが改善されるとともに、着実に結婚に向かっていくための前向きな話し合いができたのです。
男女関係でなにかの問題が発生したとき、それが二人の別れの要因になることは少なくありません。
しかし、逆にそのことをきっかけに、ほんとうの問題があぶり出され、二人の関係をよりよいものに変えていくこともできるのです。
とくに借金の問題の場合、「もう、まったく! なにしてるの!」と彼を責めたりしがちですが、どれだけ責めても借金を減らすことはできません。
今回のようなご相談をよくよく見ていくと、心の中にあるなんらかの不平不満やコンプレックスをお金で満たそうとして、借金がふくらむケースの多いこと、多いこと‥‥。
できれば、彼を責めるのではなく、その不平不満やコンプレックスにフォーカスをあててみてください。そして、それらを解消することができれば、借金の問題も解決し、二人の間に強い絆が生まれることもあるのです。
「大事な彼女だから、いつもいいレストランに連れていき、いつもプレゼントを贈っていないと、こんな僕では愛されない」
こんなパターンをもっている彼は、愛をつなぎ止めるために、借財を重ねていってしまうことがあるのです。


どん底リアル体験談をとおして学びに転じた秘訣をお伝えしていきますので、今悩んでる問題の解決のヒントが見つかると思いますよ


YouTube「神戸メンタルサービス」チャンネル登録よろしくお願いします

心理学講座音声配信サービス「きくまる」では、毎月7のつく日に無料音源を配信しています。
「分かりやすく、すぐに使える心理学」をぜひ聴いてみてください。
なるほど!と腑に落ちたり、思わず笑ってしまったり、ぐっと胸が熱くなったりする話が満載です。
まずは、無料音源をお試しください