毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
大雨の影響で、被害に遭われた地域の皆様、お見舞い申し上げます。
天候も回復せず、ご心配のことと思います。
一日も早く穏やかな日々が戻りますように。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。
お読みいただけたらと思います。
「女性はみんなファザコン」なんて言ったら、叱られそうです。
とくに、うちの娘から真っ先に、クレームが来そうです。
子どもにとって、初めて深く関わる異性が女性にとっては、父親であり、男性にとっては、母親になります。そして、一番最初に「好き!」っていう感情を持つ異性についても、然りです。
思春期の子どもたちの耳に入れたら、きっと嫌な顔をされることは必至です。なぜなら、両親と、恋愛感情のようなセクシュアルなものとは、対極にあるからです。
そこがくっつく発想は、嫌悪感を刺激するんですね。
でも、小さな頃に、
「パパ(ママ)が大好き、結婚したい!」
って言うのは、珍しいことではありません。ほとんどの子どもたちが、真剣に口にしていたセリフかと思います。幼稚園の頃の息子に、真剣にプロポーズされたことがありましたっけ。今、口走ったら、今度は、息子からのクレームになりそうです。
そのくらい、私たちは過去に一度、父親や母親を恋愛対象と同じくらい、大好きだったことがあるんです。もちろん、両親は結婚していましたから、いきなり失恋しちゃったんですけれども。
成就はしませんでしたが、私たちの中の異性の「理想」の要素が、父や母から来ているものということは、とても多いのです。一番最初に出会った、一番よく知っている「異性」だからです。
私は、父のようなタイプは嫌いなので、違うタイプを選びましたからっ!
そんな方もいらっしゃることと思います。
父親が、よく怒る人だったり、口数が少なくて、よくわからない人だったり、関わり合いが少なくて距離が遠かったりすると、あまり好ましく思えない、もしくは、大嫌い!というケースもあります。
すると、私たちは、全然ちがうタイプのパートナーを選ぼうとします。
怒る人は嫌だと思えば、笑顔が素敵な人を。
無口でよくわからないのが嫌だったら、おしゃべりな人を。
暴れん坊にうんざりだったら、優しい人を。
この選び方で、私もパートナーを選んでいました。
イライラして、理由もなく急に怒り出すことのあった父を、よくわからない人だと思いました。そして、男の人は怖いものなんだと思っていました。
学校へ行くようになると、クラスの男子生徒にも、この要素をみつけては、勝手にうんざりしていました。男子は、言葉が足らなくて、荒っぽくて、怖いし、ほんとに嫌っ!なんて。
ちょっと男ギライだったんです。
でも、そんな男子生徒の中にも、おしゃべりで優しいタイプがいますよね。
話をすると、その人が何を考えているのかがわかるので、怖くなくなります。大人しくて優しいタイプは、私の中では、こういう人だったらOKな異性だったのでした。
そんな基準で選んだ、父とは真反対のパートナー。
だからうまくいくんだわ、なんて思っていたのですが、ある時、ふとパートナーと父がそっくりなことに気がついたのです。
父が年を重ねていくうちに、まぁるくなったのは確かですが、父の中にあるとっても繊細な部分や、綺麗なものが好きだったり、音楽が好きだったり、面白いことが好きだったりするところって、パートナーと同じじゃないかと気がついて、なぁんだ、私も例に漏れずファザコンだったのかと、笑ってしまったことがありました。
子どもというのは、表面的なものを見ているだけではなく、もっと本質の部分も感じ取っていて、それを好もしいと思ったりしているということのようです。
話を戻しましょう。
パートナーの中に、父や母(異性の親)の要素を見つけているということは、当然こんなことも起こりやすくなります。
パートナーを親のように見てしまう。
パートナーを父(母)のように扱ってしまう。
すると、こんな気持ちになってきます。
パートナーは、私の面倒をみるべきだ。
パートナーは、もっと私を愛するべきだ。
もっともっと!
子どもが、パパやママに甘えるような要望が、次から次へと出てきてしまいます。
パートナーは、あなたを愛していますから、なんとかそのご要望に応えようとするでしょう。でも、子どもの、パパやママに向けた要望にキリがないように、どんどんと強くなっていく要望に、やがてパートナーはつきあいきれなくなってしまうでしょう。
知らず知らず、パートナーを理想のパパやママに見立て、子どもの位置から、どんどんあれもこれもと要求していたとしたら、引き受けきれなくなったパートナーが逃げ出すのも時間の問題です。
パートナーは、親ではないのです。
では、どうすればいいでしょう。
パートナーに対して、要求ばかりになっている、どんどん要求したくなってしまう。まだ足らない、満足しない、愛されていないと思ってしまうなんてことはないでしょうか。
相手から、奪い取るエネルギーは、人を遠ざけてしまいます。
誰だって、奪われるの嫌なのです。パートナーだって、奪われるばかりではもちません。
「あなたから、パートナーを愛する」ことに目を向けてみましょう。
愛されたい!愛されない!と地団駄を踏んでいる、その場所から、顔を上げて、一歩踏み出してみましょう。そこは、とってもつらい場所だったはずです。
いつまで経っても満たされない思いの中にいて、愛されることばかりに囚われて、愛することを忘れてしまう場所。
子どもの頃のあなたにあった痛みをパートナーだけで満たそうとしても、うまくいかないかもしれません。そんな時は、是非カウンセラーに話してみてください。整理が進み、癒すことができるでしょう。
パートナーのことを、どう愛そうかと考えてみましょう。
して欲しいと思っていることを、してあげてみましょう。
もっと理解して欲しい時は、もっと理解してあげようと思ってみてください。
愛して欲しい時には、あなたが愛してあげましょう。
それは、あなたにできることで、
そして、あなたがしたいことのはずです。
パートナーは、親ではありません。
父と母の要素をも含んだ(友情の要素も)、愛してくれたり、愛してあげたり、助けてくれたり、助けてあげたりできる、あらゆる可能性がある、深い信頼関係を持った親密な間柄だといえるでしょう。
一方通行ではなく、二人の間を、絶え間なく行き交う優しい想いが、絆を育みます。
まずはあなたから、もう一度、愛し始めてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
池尾千里
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
私たち夫婦の「しくじり」余すところなくお届けしようと思っています。
今では、夫婦でカウンセラーになってますが
ほんといろいろありました・・
( ̄∇ ̄;)アタタタ・・
2日目の24日(金祝)に登場します!
ご興味がありましたら、是非ご参加くださいね。
こんなラインナップで
しくじり恋愛先生たちが登場します!
どうぞお楽しみに
■7月23日(木祝)
1時限目:大門昌代
2時限目:桑野量 (生徒代表:にしむらみく)
3時限目:吉村ひろえ (生徒代表:平準司)
4時限目:沼田みえ子
■7月24日(金祝)
1時限目:服部希美
2時限目:小川のりこ
3時限目:池尾昌紀・池尾千里
4時限目:真鍋純子 (生徒代表:平準司)
2日共通:司会 平準司
次週、来年7月18日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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7月のご予約受付中です
<池尾千里の面談カウンセリング>
2時間 ¥22,000-(税込)
1時間 ¥11,000-(税込)
<池尾千里の電話カウンセリング>
4回セット ¥13,200-(税込)
単発 ¥5,280-(税込)
<池尾家・夫婦カウンセリング>
2時間 ¥27,500-(税込)
1時間 ¥13,750-(税込)
面談カウンセリングは、ZOOMでも承ります
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