こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
さまざまな恋愛相談をいただきますが、意外と多いのが、「自分を知られたくないんです。だから、恋愛できないし、彼氏もつくれないんです」というものです。
「だって、大好きな彼に、すっぴんなんか見せられるわけがないじゃないですか」
「こんなおデブな体型を彼に見られるぐらいなら、死んだほうがまし‥‥」
「自分を知られたり、見られたりというのはぜったいありえないし、そんなことをするぐらいなら、好きな人がいてもおつきあいしなくていい」
彼女たちはこう主張するわけです。
そういうみなさんには非常に残念なお知らせになりますが、恋愛をしたら、あなたのすっぴんもおなかもお尻も、そして、心の内面もすべて彼に知られ、彼と共有することになるのです。
「でも、こんな私を知られてしまったら、ぜったい嫌われてしまう」と彼女たちは思っているんですね。
「だから、私は一生、結婚できないし、彼氏もつくれないと思うんですよ」とおっしゃる人も少なくないわけです。
こういうみなさんに多いのが、「私が安室ちゃんだったら‥‥」、「石原さとみだったら‥‥」など、自分と比較対照するだれかをもっているということです。
そして、外見的なことで自分を責めたり、自分を愛してくれる人はいないなどと考えたりするのですが、その人たちに共通しているのが、自分の考えにものすごくガンコにこだわるということです。
そのガンコさの中心にあるのは、「このままの私で愛されるわけがない」という考えです。
一見、自分をすごく否定しているように見えるかもしれません。
しかし、よく話を聞いてみると、その考えの中には、「男性は私を愛してくれない」という文句が含まれています。
それも、「男は私を選ばない。もっとかわいい娘のほうに行く」という信念が強ければ強いほど、そんな男性に対して怒りをもってしまいがちです。あなたには心あたりはありませんか?
この場合、あなたが「男性から愛してもらえない」と思うほんとうの理由は、「男性に対して怒りをもつ私のことを、男性が好きになるわけないでしょ」というところにあります。
そして、その理由を、心ではなく、肉体的なものに転稼していることがおわかりになるでしょうか?
ある女性は自分の体型にコンプレックスをもっていました。
彼女はとても愛嬌のあるおデブちゃんだったのですが、自分では「こんな自分が愛されるはずがない」と思っていたのです。
しかし、ご存じでしょうか、国際的な目で見てみると、インドや中近東、アフリカについていえば、痩せている女性はまったく魅力的だとは思われていません。
それらの国々では、日本でいうかなりぽっちゃり型の女性がモテるのです。
その後、この疑い深い彼女のパートナーになったのは、IT企業で働く日本語ペラペラのインド人の男性でした。
彼女が面談カウンセリングにやってきたとき、私はこんなことを彼女に言いました。
「たしか、ギニア出身タレントのサンコンさんが、“国を挙げて戦争をしてもいいぐらいの日本人の美女”といえば、オペラ歌手の森公美子さんだと言っていましたよ」
で、後日、この話をふと思い出した彼女、勤務先に働きにきていたそのインド人の彼に聞いてみたそうです。
「おたくの国の人たちは、私のような体型が好みなの?」
「はい! この会社の女性の中で、あなたはいちばん私のタイプです。前からとても気になっていました」
彼がこう答え、二人はおつきあいすることになったのです。
誤解のないように申し上げておりますが、「ポッチャリ型のみなさんは、外国の人をターゲットにしましょう」と言っているわけではありませんよ。
お伝えしたいのは、「感じ方は人それぞれであり、あなた自身がどう思おうが、あなたのことが大好きだという人もいるのですよ」ということです。
ですから、あなたが「ありえない」と決めつけ、ドアを閉めてしまうことだけは避けていただきたいのです。
もしも、ドアを閉めてしまったら、その瞬間に、あなたを探し出そうとしている王子様がこの世界から消えてしまいますからね。
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