カウンセリングサービスの清水三季央（しみずみきお）です。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々、罹患された方々、感染警戒中のすべての皆様にお悔やみお見舞い申し上げます。また医療従事者の方々へ敬意を表します。
今回も男女関係と新型コロナウイルスの問題へのヒントをお伝えします。
◆忍耐は大切だけれど
男女関係でも新型コロナウイルスでも問題に陥ってしまっている場面があると思います。
男女関係ならば、彼からの連絡が来なくてさみしいとか、家事や子育てで心も体もいっぱいいっぱいになっていて苦しいとか、仕事と家事の両立で辛いとか、自分が愛されているのか不安な気持ちを彼やご主人にわかってほしい、彼やご主人との関りが苦しいうっとうしい、イライラする等の場面。
新型コロナウイルスの問題であれば、対策を続けることへの疲労やストレス、マスクや日用品、食品が不足して不安になったり、自宅待機や在宅ワークや休校等で関りが増えることでの夫婦や家族でのストレスを感じたり、仕事環境の変化に対応することが苦しい、非正規の仕事が打ち切りとなり収入が途絶えてしまった、会社からの給与が支払われ続けるか不安、景気の先行きが不安。事業の経営が厳しいという場面です。
いつもお伝えしていますが、私たちは成長の過程で、誰かを頼ったり弱音を吐いたり、甘えたりという依存的な生き方はいけないとされて、自分のことはできるだけ自分でやるという自立的な生き方を学ぶ時期を経験します。子供から大人になるまでの時期や学生や社会人になりたての時期から社会人として自立するまでの時期です。自立が身につくことは良いことですが、過去には自然にできていた誰かを頼ったり弱音を言ったり甘えたりといった依存的な生き方（関わり方）をすることがむしろ苦手になってしまいがちです。
忍耐をもって自立的にがんばることは大切ですが、無自覚なうちに問題に慣れてしまって自立的にがんばり続けてしまうと、これが原因でより大きな問題に陥ってしまう場合もあるのです。ここでは同時に頼るという発想をもつことも大切です。
◆頼らないでいると
男女関係でも新型コロナウイルスの問題でも本当は相手を頼りたいのだけれど頼らないでなるべく自分でがんばろうと自立的な生き方や関わり方を続けてしまうと、場合によっては自立的な生き方をしているうちに限界に達してしまい、怒りが爆発してしまったり、何もやる気がしないという無気力やうつ状態に陥ったり、悲しみのあまりコミュニケーションできなかったりということもあります。また、ようやく伝えてみたけれど相手の反応がこちらの期待通りでない場合もあり得るのですが、持ちこたえることができず怒ってしまったり、相手にすべてを否定されたような気持になって落ち込んでしまったり、もう二度と頼るもんか弱音を言うもんか甘えるもんかと反発してしまったりというトラブルに陥ってしまう場合があります。
◆上手に頼るには
上手に頼るためには、問題に気づき始めた時点で、先を見越して早めに頼ることが大切です。頼ることがためらわれる場合でも、まずは頼りたい相手、彼やご主人、職場、、自治体、親、等に、自分の現状を伝えたり、いざとなった時に助けてほしい旨を伝えたり、相談をするための打診だけしてみるというように、頼るための準備に早めにとりかかるという発想をもつと頼ることへの一歩にチャレンジしやすいです。
新型コロナウイルスの問題は、2月3月頃から考えると、5月6月へと長期化する予想をしていなかった方も多いかもしれませんので、今になって対策の息切れが出始めたり、予想外に困り始めるという方もいらっしゃるかもしれませんが、後になって大きな問題になる前に、今からでも頼ることにチャレンジしておくことをお勧めします。
◆終わりに
私は2月頃の時点ではとりあえずは5月6月位まで続くと仮定して対処しておこうという感じでしたが、感染者数はこれからさらに増え、長期化も予想されます。カウンセリングにご興味がある方は、早めに頼って頂いて、常に心のゆとりをもって、不安やストレスが多くなる時期を乗り越えて頂きたいと思います。ヒントにして下さいね。
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