毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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*** お待たせしました。本日の記事をお届けします ***
「失恋した彼を取り戻したい!」
そんな相談を受けること、よくあります。
こうした場合に有効なの手段が「手放し」です。
手放すと彼が戻ってくるかもしれない、と言われたら、すごく希望が持てますよね。
しかし、カウンセリングで「手放し」の話をする時には、
「彼を手放すと戻ってくるかもしれないし、戻ってこないかもしれません。」
と私は必ず言います。
それじゃあ意味ないじゃない!と思いますよね。
意味はあるんです。
手放しとは「手放すと今よりもっといいものが入ってくる」ということを意味します。
今より幸せになれる、と言ってもいいでしょう。
彼が戻ってくるかもしれないし、別の素敵な彼に出会えるかもしれない。
こうした意味です。
大切なのは、いずれにしても、
「あなたが変わらないとやってこない」
ことを意味しています。
失恋の時というのは、彼にも問題がある場合が多いのですが、今のあなたではうまくいかない理由が何かあった、ことを表しています。
例えば、別れの原因が「あなたがわがままを彼に言いすぎた」だとしたら、わがままを言わなくなるような自分に変わることが求められています。
あるいは、あなたには何も悪いところがなく、彼が過去に傷があるタイプで、あなたに八つ当たりするタイプだった、みたいな場合には、そんな彼と付き合ってしまう自分を変える、ということになります。
この話、あなたが自分を責める方に考えるのではなく、学び成長し変化するチャンスが来ている!と捉えることが大切なポイントなんですね。
失恋は「生き方の変え時!」であることが多いのです。
そこから学び成長する、自分を変えるチャンス!と捉えて、手放しを実践していきましょう。
◇最初のステップは、心に余裕を持たせてあげること。
手放しとは「執着を手放す」ことを言います。
実はあなたが変わっていくために大切なポイントは、彼を手放すのではなくて、彼に執着している自分の心を手放す、ということなんですね。
ところが、手放しをやっていくのは簡単なことではありません。
最初のステップは、心に余裕を作ってあげること、なんです。
こんな時は誰だって心はいっぱいいっぱいです。全く余裕がありません。
その余裕のなさも手伝って、心は彼に、時には恋愛をすることに執着してしまいます。
しかし、このままだとこの執着に心が縛られてしまい、苦しみがなくなりません。
「彼がいなくなってしまった」ことだけに意識が集中し、視野が狭くなってしまいます。
すると、彼さえいれば何もいらない、みたいに思えてしまうのですね。
これは失ってしまう怖れ(喪失感への怖れ)からくるのですが、問題の根本は戻ってきてくれるかどうかにあるわけではありません。
ゴールはあなたが幸せであること。
あなたが幸せを感じる時は、彼も幸せを感じています。
つまり、ゴールは二人が幸せなパートナーシップを築いていることなのです。
もし、彼が別れないでそばにいてくれたとしても、会話もない、冷たい関係性が続くだけでは、苦しいばかり、ですよね。
これを幸せとは言いません。
でも、喪失感の怖れを感じている時は、これを考え、感じる余裕がありません。
だからよけいに彼が離れていかないことに執着してしまうのです。
こうした執着をやめていくことを、執着を手放す、と表現しています。
執着を手放すためには、具体的な方法がいろいろあるのですが、その方法を実践するだけの心の余裕がなければそれをしていくことができません。
ですから、まずは心に余裕を持たせてあげることをやっていきましょう、とお伝えしていきます。
失恋したばかりの時は手放しの方法が使えないことが多いのです。
「日にち薬」という言葉がありますが、喪失直後に必要なことは、心に少し余裕を作るだけの時間なんですね。
心に余裕を持たせてあげるってどういうことをやるのかというと、代表的なものが
1.ノートに彼への思いや自分の思いをひたすら書く
2.友達など話を聞いてくれる人に思いを聞いてもらう
3.期間限定で何かに集中して取り組む(仕事、飲み歩くなど)
4.ゆっくり休む、リラックスする、気分転換する時間を取る
5.好きなこと、楽しいこと(趣味など)をする
要は、自分の心に余裕ができるまでの間、何かを使って気を紛らわす、といいのです。
ただ、あくまで、これは期間限定での話。
ずっと気を紛らわしているだけでは、彼への思いから逃げてばかりで、手放しが進みません。
しかし、この時期は、きちんと期日を決めてやるのであれば、心の中にたまった怒りや苦しみや悲しみを外に吐き出したり、何かにエネルギーを投資して発散させたりすることが、心に余裕を作ることに役に立ちます。
この時の最大の敵は「焦り」です。
一刻も早く彼に戻ってきてほしい!との思いはとても強くて切実なので、休んでる場合じゃない!と心はどんどんと焦りを感じて、自分を追い詰めていきます。
しかし、それは逆効果。
1週間徹夜で働いている人に、もっと働けと言っているようなものなのですね。
具体的に行動に移すためにも、そのための力を蓄える。
それが心に余裕を持たせてあげる、なのです。
<続く>
次回以降も執着を手放すための方法についてお伝えしていきます。
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次週、2019年11月18日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。