こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
男性と女性ではコミュニケーションの仕方が違うものですが、その違いのために、もめごとが起こることがよくあるようです。
私たち男性はついつい、「なにが正しいか」ということを追求しがちです。
一方、女性のみなさんは、「いま、どんな感情か」ということを、たえずパートナーと共有したいと思っているようです。
たとえば、彼女が彼にこんな話をしたとします。
「ちょっと、もう、聞いてよ! きょう、会社で最悪だったの。ちょっとしたミスなのに、あの課長のバカ、ネチネチネチネチ、上から目線でしつこく言ってきてさ。いちおう頭は下げたけど、下からにらみつけてやったわよ」
こんなとき、女性はたいてい、彼にこんなふうに言ってほしいと期待しています。
「そうだったのか。それはいやな思いをしたね」とか、
「ガマンばかりで、ストレスのたまる一日だったんだね。
おいしいものでも気晴らしにパーッと食べにいこうね」とか、
「ということは、そいつをこんど僕が殺せばいいんだね。
どんな殺り方がご希望かな?」とか‥‥。
つまり、「彼は私の味方として、きょう一日、私が感じたこの感情を理解し、受けとめ、共有してもらいたい」と女性たちは思うわけです。
ところが、男性ときたら、「ダメだよ、課長をにらみつけたりしちゃあ!」と説教口調になったり、「そういうときは、嘘でもいいから、ていねいに謝ること!」などと言いながら、正しい謝り方についてのレクチャーなんかを始めてしまったりします。
彼の言うことが、社会的にどれだけ正しかったとしても、あなたは素直には聞けませんよね。
で、「なによ! あなた、どっちの味方なの?」と、大喧嘩になってしまったりするわけです。彼がいくら「いや、きみのためを思ってさ」などと言っても、「私の気持ちをわかってくれてない! 課長の味方した!」とあなたの気持ちはおさまりません。
もう一つ、例をあげましょう。
会社の決算月で、この1カ月、あなたはとても忙しく過ごしてきたと思ってください。ほとんど毎日が早朝出勤と深夜帰宅で、彼とも会えず、それこそ洗濯もままならぬ状態でした。
そんな日々からやっと抜け出し、きょうは彼と1カ月ぶりに会えることになり、彼があなたの家にやってきました。
彼はトイレに行ったついでに、洗濯機の横のカゴに山のように積まれているあなたの洗濯物を見つけてしまいます。そして、言うのです。
「だめじゃない、こんなに洗濯物をためてちゃ。天気もいいし、いまから僕が洗濯してあげる」
もちろん、あなたは言いますよね。
「いいわよ、ほっといて」
もちろん、彼は言います。
「ほっとけないよ。こんなにためてちゃ、ダメだよ」
で、押し問答になるわけです。
「もう! 自分で洗うから、ほっといて!」
「いいよ、遠慮するなよ!」
このとき、あなたのほうは「恥ずかしい」という感情を基準に、彼にはほうっておいてほしいと思っています。
ところが、彼の基準は違います。
洗濯物をこれだけ貯めているのは、いいことか、悪いことか?
「もちろん、悪いことである」
洗濯してあげようとしている僕は、いい彼か、悪い彼か?
「もちろん、いい彼である」
「いいことをしようとしている僕が、洗濯物をためるという悪いことをした彼女に止められるいわれはない。洗ってあげたら、彼女はきっと涙を浮かべて僕に感謝してくれるだろう」
そう思って、洗濯を強行しようとした結果、彼は平手打ちを食わされ、膝蹴りを入れられ、そして、洗濯機の横でアワを吹くことになるわけです。本来、アワを吹くのは洗濯機のはずだったのに‥‥。
女性のみなさんは男性たちに、「感情を共有する」というコミュニケーションがあることを教えてあげる必要があります。
そして、男性のみなさん。
もし、あなたがつねに彼女の味方になり、つねに彼女の気持ちに共感してあげることができたなら、どうでしょう?
そんなあなたなら、さきほどの洗濯物の一件のような場面でも、「よほど忙しかったんだね。洗濯物もできないぐらい、がんばっていたんだね」などと彼女に言ってあげられますよね。そうしたら、彼女も「ほんと、そうだったのよー」と答えられます。
もしくは、この件は、彼女にとってはあまりふれてほしくはないことともいえますから、気がついたとしても、そっとしておいてあげるのがもっといい選択肢かもしれません。
男性であるあなたが、感情を共有するということを学ぶことができたとしたら、女性にモテること間違いなしですよ。学ぶ意欲をもってくださいね。
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