毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、夫婦でさせていただいています。
今回は、池尾千里が担当です。どうぞよろしくお願いします。
夫とふたりで出かける?
買い物のこと?
夫と旅行?
家族旅行のことですか?
夫と晩酌?
ないない~。いったい何話すの?
などなど、実際お聞きする、奥さまからの言葉。
もしご主人が聞いたらどうだろうかと、ふと心をよぎることも。
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結婚して数年。
子どもも少し手が離れた。
子どもがいない時間も増え、夫とふたりきりで家にいることも少なくない今日この頃。
いったい夫と何をしろというのか??
子どもがいないとどうにも間が持たない。
ふたりで出かけるなんて、買い物する時か、冠婚葬祭。
そんなご夫婦、実はとても多いのです。
一番近くにいて、一番長く過ごす人のひとり。パートナーである夫。
そんな位置にいる夫と、一緒にいることが苦痛というのは、あまり気分の良いものではありません。
いったいどういった心理が働いているのでしょうか。
夫に怒っている私
夫とふたりになることを避けたい時、ここには、「怒り」があることが多いです。
夫に怒っているのですね。
しかし、不思議なもので、そのことをお伝えすると、
「えっ? 私、怒ってるんですか?」
と、自分の中の「怒り」に気がついていないこともあるのです。
「怒り」を感じるのって、しんどいものです。
夫に対して、大いに文句を言っているわけですから、夫を責めているのと同時に、自分のことも、何て酷いやつなんだと責めているのです。
夫のことも、自分のことも、どんどん悪者にしてしまい、どんどん嫌いになってしまいます。
それをやりたくないから、私たちは、「怒り」を否認するのです。
「別に怒っていませんよ」とやるわけです。
私はあなたに怒っていませんという否認
特に、近くにいる人に対しては、そのやり方を採用することが多くなります。
例えば、子育てが大変だった時、いつも帰りが遅く、時には、飲みに行って午前様なんてことが続いていたら、どうでしょう。毎日子育てに奮闘している妻は、ちょっとでいいから夫に助けて欲しいと思っているはずです。
でも、夫は帰ってこない。帰ってきても酔っ払っている。
全くアテにならないわけです。
夫を見る度、怒りがこみ上げてくる日々。
でも、夫も仕事をがんばってくれている。たまには飲みに行きたいだろう。おつきあいもあるだろう。
理屈ではわかっていても、妻の感情は、非常にストレスフルなものになるでしょう。
すると、「もうアテにするのを止めよう」という心境になるのです。
何も期待せず、夫はいないものとして、動こうと心に決めてしまうのです。
すると格段に腹が立つことが減ります。
仕事もはかどるようになります。
「私は、全然怒っていませんよ」
そう思うことで、夫に怒ったり、責めることもなくなります。
同時に、私自身が自分を責めることや、酷いやつだと感じることも避けることができます。
これは、いちいち腹を立てていたことを思うと、ずいぶん楽に感じるはずなのです。
感情を切っても溜まる
しかしながら、さまざまな努力の結果、表面意識では、「怒り」を避けて、否認しているものの、潜在意識には「怒り」がそのまま存在し続けます。
これが、感情のひとつの大きな特徴です。
「感情を切る」ということをいくら試みても、感じる(消化する)ことをしていない感情は、そのまま蓄積していきます。
ここでいう感情は、「怒り」です。
心の奥に、感じる(消化する)こともなく、少しずつ溜まっていった「怒り」は、こんなことをするようになります。
夫を見ると、嫌な感じがする。
はっきりと腹が立つような感じではないかもしれません。
でも、心の奥の「怒り」が、夫を見ることで、ざわざわと反応するのです。
ですから、夫とふたりになることや、夫と何かをすることなど、進んでやろうと思えるはずはありません。
なるべくなら避けて通りたいと思うでしょう。
避けているのは夫ではく否認した「怒り」
ここでのポイントは、夫を避けているわけでも、夫を嫌っているわけでもないということです。
ここで避けているのは、否認している私の中の「怒り」なのであって、夫ではないのです。
私たちは、「大きな愛でありたい」と思っています。
パートナーのすること全てを大きな愛で受け止めたいと思っています。
夫の帰りが遅いのも、酔っ払いなのも、子育てを手伝わないのも、どんなことも全部です。
1ミリも腹を立てず、にっこりと大らかに受け止めたいのです。
子どもが大きくなって、夫婦の時間が持てるようになった頃、子どもが小さかった時、私たちの心に生まれた「怒り」、やがて否認し、心の奥にしまい込んでしまったものが、今のふたりの「つながり」を遠ざけてしまいます。
小さな命を守るのに必死だった妻。
家族のために仕事に必死だった夫。
それぞれの責任を果たしていたのだと理解することもできるし、再び「怒り」を使って、夫を遠ざけ続けることもできます。
新しいステージの前にいる
ふたりが子育ての先にあるステージを前に、新しい関係性、さらなる親密感を怖れているとしたら、あなたは、何を選択したいでしょうか。
これまでずっと一緒にいた、それぞれの持ち場で奮闘してきたおふたりが、よろこびや豊かさをを分かち合う仲の良い夫婦になるのに、遠慮はいりませんね。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
池尾昌紀・千里、ふたりのカウンセラーによる『カップルカウンセリング』ご好評いただいております。
おひとりでお越しいただくことはもちろん、お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
男性カウンセラーと女性カウンセラー、双方からのバランスの良いカウンセリングがご提供できます。
ご希望の方は、ご予約の際に「池尾家・カップルカウンセリング」とお申し出くださいませ。
池尾家カップルカウンセリングは、名古屋市の鶴舞にておこなっております。
カップルカウンセリングの料金
1時間 ¥14,500-(税込)
2時間 ¥27,000-(税込)
次週、2月5日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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1・2月のご予約受付中です。
池尾千里の初回無料電話、
面談カウンセリングも是非ご利用くださいませ。
1時間 ¥10,800-(税込)
2時間 ¥21,600-(税込)
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