■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
最近の僕は「鍼」にハマっておりまして、体が疲れたり違和感を感じると「鍼」をうつんですね。実は昨日もこっそり鍼灸院に行ってきたのですが・・・。
今でこそ「鍼」にハマっているとはいえ、実は僕、以前はこの鍼をとても恐れておりました体に針を刺すなんて!!!と物凄い心に抵抗感を感じていたのです。
しかし、ある人に「鍼はいいよ~」とすすめられて行ってみると・・・なんと素晴らしいのでしょう!聞くところによると鍼と体の相性ってものがあるそうなのですが、僕はピッタリだったようですね~。
ただ・・・。
今まで一度も自分の背中にうたれた鍼を見たことはございません。というか見たくないのです(笑)一度見てしまえばどうってことは無いのでしょうが、なんだか抵抗があるのですね。まぁぶっちゃけますと、少し恐ろしいというのが本音若干のヘタレ具合を露呈し、妻に笑われる毎日でございます
ま、とにかく。私たちにとって「見たくないもの」というのはいろいろあるようですね・・・。
ということで今日のテーマです。
「彼の隠している感情」
例えばこんなケース。
「いろいろあって彼と大ゲンカして。彼と距離ができちゃったんですけど、私は彼がまだ好き。だからもう一度彼に気持ちを伝えようと思うんですけど、彼が向き合ってくれないんです。」
そんな時の男性ってどんな心境なんですか?というご質問もこちらに聞こえてくることがあります。
そこで今回は心理学ではとても重要な意味を持つ「目線」と「隠れた感情」いう視点から、この辺のお話を書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。
■ケンカしたあとってとにかく相手と目を合わせられないことって多いですよね。
ケンカしたときだけでなくとも、一般的に日本人は目を見つめられると、目線をそらしたり、うつむいてしまう傾向があると言われますね。多くの人にとって目を見つめることって簡単そうでいてなかなか難しいことのようです。
では、どうして難しいのかを考えていくと、私たちは「自分の感情を隠すために目線を外してしまう」と考えられるんですね。
例えば恥ずかしさ、バツの悪い感じ、緊張を感じると、とたんに人の目が見れなくなることはよくありますし、できるだけ感情的に自分を守りたくなるものです。
また一方では、相手に目をしっかり見られると、まるで「自分を見透かされている」ような感じがするもの。どういうわけか好意を抱く異性やパートナーに対してその「見透かされる感覚」を感じると、私たちは自分を隠そうとするようなのです。
それぐらい私たちはどうも自分のことを知られることが嫌なようです。探られたくはないといいますか・・・。
■カウンセリングなどで行うセラピーの手法に「アイコンタクト」というものがあります。
これは向かい合った人の両目をただひたすら見続けるという手法なのですが、この手法はとてもパワフルで深い感情を扱うことができると考えられています。
ただ、初めてこのセラピーを体験するとき、多くの方がなかなか相手の目を見つめ続けるということができません。やはり私たちは、見たり、見られたりすることが苦手なようですし、隠している感情が大きければ大きいほど、ソワソワしたり目線を逸らそうとすることが多くなるんですね。
僕自身もまだカウンセラーになる前、この実習を嫌というほど?体験したのですが、まぁ怖い(笑)目を見られることが本当に怖いと感じました。もちろん恥ずかしさもありましたが。ただ不思議なことに、いつしかとても申し訳ない気分になってしまったことを今でもはっきり覚えています。
もちろん僕は「決められた実習」として相手と目を合わせているだけなのに、です。いわば予定調和。でも僕は何故か相手に申し訳なさを感じていたのです。
そしてその申し訳なさ=罪悪感はこれが僕の隠していた感情の一つ。自分に自信がなかった僕が抱えていた感情の一つだったのです。
それぐらい目を見るだけで感情って動くんですね。だから感情的になりたくない度合いだけ、相手との目線=感情のつながりを切りたくなってしまうのです。
男性が女性に向き合えないとき。目が合わせられないとき。
彼はどこかで「こんな自分は愛されないだろう」と感じている心の一部を隠していることが多いものです。
それは自己嫌悪、自分では愛せない自分かもしれません。
劣等感、きっとこんな自分を誰も愛さないだろうという気持ちかもしれません。
罪悪感、あなたを責めている自分がいて、内心感じている申し訳ないという気持ちかもしれません。
しかしその多くは男性からそのまま表現されません。違和感、不快感として認識されてその感覚を切り離そうとします。切り離すために怒る人もいれば、無表情で居続ける人もいます。あなたの存在を見なかったことのように扱うこともあります。
それはあなたにとって大きな苦痛を伴うことかもしれませんね。それはとても辛いことだと思うんです。
■さて、こんな彼との関係、どうしていけばいいの?というお話ですが。
とにかく感情のやり取りが全くない状態ですから、まずその部分を取り戻さないと何も起こりませんよね。かといって、無理やり相手の目を見ればいい、という話でもないのは明白。
こんなとき、僕自身、実際のカウンセリングでも「言葉のコミュニケーション」から初めて見ることをおすすめしています。しかしそれも難しいケースもありますよね。
そんな場合は手紙やメールなどの文字を使って伝えることからはじめてみることもオススメすることがあります。
今回のケースと同じようなパートナーとの問題を抱えておられた方には、僕からこんなご提案をしたことが何度かあるんです。それを今日は少しご紹介したいと思います。
「一緒にいても彼が話もしてくれない。お互いに気まずい雰囲気になって、一緒にいるのも苦痛。だとしたらこの状況はとても危険で、続けるだけリスクが高まりますよね。
だから、あなたの本当の気持ちを彼に伝えてください。ただ今は言葉で伝えるのがむつかしそうなので、手紙で。直接渡せないなら、彼が絶対に見るであろう場所にそっと置いておいてください。
ただし、条件があるんですよ。
それは綺麗事だけ書くんじゃないってこと。あなたの今の素直な気持ちを全て書いてみてください。
どうしてケンカしてしまったのか?どんなことが不満だったのか?何を分かって欲しかったのか?そして、そのときあなたはどんな気持ちになって辛くなったのか?
きっと彼はあなたの気持ち、深くは知らないはずですから。
次に、彼との関係の中で今までしてもらって嬉しかったこと、本当に素敵な思い出などを書き出して、彼に具体的にどうしてもらったときに、どんな気分になって、どう嬉しかったのか?を伝えてください。
彼に感謝の気持ちを伝えてみてください。
それもきっと彼、今は忘れているかもしれませんから。
その上で、今、あなたは彼をどう思っているのか?愛しているのか?彼にしてあげたいことは何か?をできるだけ具体的に書いてくださいね。
男性は「事実」が大事だから具体的に、がポイントですよ。」
実はこれ「自己開示」と「両面提示」をいう心理テクニックを使っているんですけどね。まずあなたから自分を開いて、かつメリットとデメリットを両面から提示。そして相手に考えさせたうえで彼の気持ちを決定させ、彼の隠れた本音を聞くというもの。
実際に頑張ってチャレンジしていただいた方の中には、早い人で翌日から彼の態度が変わったというお話もお聞きしたことがあります。僕もとても嬉しくて一緒に喜んだ記憶がありますよ。
もちろんすべてのケースに万能な方法であるとは言いませんが、あなたの本音や隠れた愛情が表現できたとき、今までの関係を変えるキッカケ、相手の本音を聞くキッカケにはなっていくでしょう。
確かに感情的なリスクはあるけれど、今の関係を変えるために有効な手段かなと思います。参考にしていただければ、と思います。
それでは今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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