こんばんは、カウンセリングサービス清水三季央(しみずみきお)です。急に秋が深まって寒いくらいの日々が続いていますが、体調に気をつけたいですね。
今回は癒着をテーマにしました。
◆癒着とは?
・彼やご主人が機嫌が悪いと自分のせいではないかと感じて不安を感じてしまう
・親のことが心配だったり親とのトラブルが多く恋愛や結婚をする気になれない
・職場の雰囲気や人間関係が悪くストレスフルになり婚活や恋愛や結婚に意欲を持てない
・異性からのアプローチは多いが同性からの嫉妬が多く、異性との関係がうまくいかない
などの問題もお客様から多くご相談をいただきます。
これらの問題には癒着の問題が含まれています。
癒着とは他人や周囲と自分の感情を混同してしまうことです。他人や周囲や自分にある、不安感、焦り、恐怖、罪悪感、無価値感、攻撃、怒り、無力感などのネガティブな感情が共鳴してしまって、自分の幸せをつくりだしにくくなっている状態です。癒着が起こると他人や周囲と自分の感情の問題だけでなく、現実的な問題をも混同して対処してしまい、自分の問題を解決し幸せをつくりだしにくくなってしまいます。
◆癒着の問題の背景にあるもの
癒着の問題の背景には、親との関係がありますが、感情レベルでは先ほどの説明の通り、ネガティブな感情があります。感情は共鳴するため、他人や周囲と自分とがもっているネガティブな感情が共鳴してネガティブな感情がより強くなるように感じて、より手に負えないものになっていきます。特に感情に敏感なタイプの方はこの傾向が強くなってしまいます。
いつもお伝えしていますが、人は思考では問題を解決して幸せな状態に変化することを望んでいても、感情では抵抗感を感じやすい場合があるため、問題があって不快だと感じていても、そのまま留まってしまいがちなところがあります。
癒着の問題がある場合でも、同じですが、さらに他人や周囲のネガティブな感情や現実も身近にあるため、他人や周囲のことに気持ちがそれやすく、より複雑に捉えられるため、自分の問題を解決するポイントを見失いやすくなってしまうので、解決がより難しくなってしまうのです。
自分一人でも解決しにくい本当の問題があって、さらに他人や周囲の問題も身近にあるため、問題がより複雑に見えてしまい、問題を解決しにくくなっているということです。
◆境界線を明らかにする
癒着の問題の背景は、他人や周囲と自分とのネガティブな感情が混同しているところと、自分一人でも解決しにくい問題がある中で、他人や周囲のネガティブな感情や現実とを混同して問題が複雑に見えてしまうところにありますから、お客様が自分でとりくみやすいところとしては、他人や周囲と自分の境界線を明らかにして、自分以外の問題と自分の問題を区別することが役立ちます。
例えば
・彼やご主人(以下男性)が機嫌が悪いと自分のせいではないかと感じて不安を感じてしまう場合
→男性が機嫌が悪い→男性が仕事でストレスを抱えて帰宅したが、自分も仕事や家事でストレスがあったので男性を攻撃した→自分が攻撃したことは謝る→それ以上は男性の問題→男性が解決すべき→自分のストレスと不安は自分の問題→休息をとる、仕事や家事でストレスを抱えにくくするプランをつくる、好きな音楽を聴いて自分のご機嫌をとる
・親のことが心配だったり親とのトラブルが多く恋愛や結婚をする気になれない
→親が高齢なので、親への責任があるため、親へは時々短時間で親の安否を確認するコミュニケーションをとるなど常識レベルまでは自分も協力する→常識を超えた過剰な頻度での親からの要求は親の問題なので対処しない→恋愛や結婚をする気になりにくいという問題は自分の問題→すぐできそうな婚活の方法を調べるだけでもとりくんでみる
・職場の雰囲気や人間関係が悪くストレスフルになり婚活や恋愛や結婚に意欲を持てない
→職場の雰囲気は職場の管理者や会社が対処する問題と捉える→人間関係の問題は自分のミスなど客観的に自分に原因があればミスなど原因を減らすプランをたてる→相手の気分や忙しさなど相手の問題ならば、自分は対処しない→自分のストレスはプライベートやカウンセリングで解放する→恋愛や結婚に意欲をもてないことは自分の問題→恋愛や結婚のことを大まかにイメージしたり行動リストをつくるだけでもとりくんでみる
・異性からのアプローチは多いが同性からの嫉妬が多く異性との関係がうまくいかない
→客観的に見て同性から嫉妬されやすいような言動があるならばやめておく→自分の態度に問題がなければ他人の問題なので対処しない→異性との関係が次のステップに進むことを自分が無意識に拒んでいないかチェックしてみる
などいずれも、あくまでも一例ですがこのように考えてみます。
ノートなどに縦にセンターラインを引いて、左に他人や周囲など自分以外の問題、右に自分の問題を書き出してみると視覚的に境界線が明らかになり心の整理になります。
このようにして、問題や責任が誰にどこにあるのかを明らかにし、相手と自分との境界線を明らかにすることで、複雑に見えていた問題を整理して、自分の問題という解決のポイントを知り、解決への力を集中させてとりくむと癒着の問題が解決されやすくなります。
◆終わりに
まるで後ろからゴムで引っ張られているかのように感じる癒着の問題は悩みが深刻なことも多いですが、カウンセリングを使って癒着の問題の背景にある親との関係や、ネガティブな感情を癒していくことで、次のステップに進みやすくすることもできます。境界線を意識することは大切ですが、それだけにこだわってしまうとかえってハードワークの問題に陥ってしまいますので気をつけて下さいね。境界線を明らかにすることで、本当の問題解決のスタートに立つことができます。ヒントにして下さい。
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