毎週月曜日の「恋愛テクニック」は「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。
担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。
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前回に引き続き「手放して」「手に入れる」ためのお話。その5回目です。
「手放す」と聞くとイメージしやすいのは失恋などの男女関係についてではないでしょうか。
しかしながら「手放す」テーマはそれに限らず、様々なジャンルのものがあります。
今回は「自立を手放す」ということについて、書かせていただきます。
例えば、こんなご相談。
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結婚7年目、共働きのA子さん。
夫とコミュニケーションが取れないことにイライラします。
夫は自分の仕事については、私に話をするくせに、
私が仕事で何かあって話をしても、まともに聞いてくれません。
すぐに私の話を中断して「それはこうすればいいだけだよ」と
結論に持っていきます。
私の話を聞きたくないとしか思えません。
なので、結婚当初から夫にものをいうのはやめています。
家事は最初からの約束で、きちんと半分ずつ分担しており、
分担している家事はやってくれるので、友人たちに話しても
家事をやってくれる旦那がうらやましい、と言われてしまい、
私の気持ちをわかってもらえません。
*********
家事をやってくれることはともかく、
こんな夫だったら、妻としてはやってられませんよね。
カウンセリングの中で、こうしたご相談を伺っていくと
最初は夫の悪い態度の話がたくさん出てくるのですが、
最後の方には、自分が悪いから夫の態度が悪いのではないか、
という話に行き着くことがとても多いです。
これは、そもそも普段から自分にダメ出しをして、自分を責めているからです。
自分には価値がない、と自己価値を低く設定してしまっています。
こうしたマインドを持っていると、こんなダメな自分はしっかりしなくてはならない、
きちんとして、弱音を見せてはいけない、というように、どんどん自分に厳しくなっていきます。
するとどうなるかというと
・我慢強い
・弱音が吐けない
・一人でがんばる
「自立3点セット」と私がよんでいる状態になります。
夫がわかってくれない、話を聞いてくれない、何もしてくれない。
そんな悩みの時。
実は「自分の気持ちを伝えていない」ことが多いのですね。
そもそも、自分には価値がない、という思いがあると、人にものが言えなくなります。
弱音を見せてはいけない。自分に厳しくしなければならない、からです。
すると、相手の態度が悪いと、すぐに言うのをあきらめてしまう場合があるのですね。
今回のA子さんの場合、夫にものを言うのをやめたのは「結婚当初」です。
結婚した頃に、夫に何かを言っても聞いてもらえなかった。
何回かはあったかもしれませんが、それから7年の間、夫に言ってないことになります。
でも、だからといって、夫の態度がいつも悪いとは限らないのですね。
結婚当初に夫が悪い態度だった時。
もしかしたら、夫はちょうどとても不機嫌だった時だったかもしれない。
仕事でとても疲れていたかもしれない。
何か心配事があったかもしれない。
もちろん、態度が悪い夫に問題はあるのです。
でも、それであきらめてしまうには、結論を出すのが早かったかもしれない。
こうした状況だと、夫の方は、妻が何か言うのを我慢しているという意識が全く持てません。
場合によっては、妻は結婚の不満がないのだろう(!)と思い込んでいる男性もいるのです。
あまりにも夫が気がつけなさすぎ、とも言えますが、一方で、夫が気がつけないのも無理はないほど、妻が気持ちを隠してしまっている場合もあります。
夫に問題がある場合だってたくさんあります。
しかし、妻が全く伝えていない場合もあるのですね。
こうしたケースで、夫と二人でカップルカウンセリングを受けられると、このすれ違いが明確になる場合もたくさんあります。
夫は、妻の言い分に驚いて言うのです。
「どうしてもっと早く言ってくれなかったのだ」と。
妻は「どうしてわからないの?」と怒ります。
妻にしてみれば、夫の前で機嫌が悪かったり、悩んでいる姿を見せているのだから、夫が気づいて当たり前、と思っています。
しかし、夫は全く気づいていない。
ここでわかることは、お互いが思っていることを、もっと伝え合うことができたら、お互いがしてほしいことをやってあげられる可能性が広がる、と言うことです。
自立を手放す、と言うのは、自分一人でやるやり方を手放すということ。
まずは、小さなことでいいので、伝えたり、頼んだりしてみましょう。
「帰りに私のためにハーゲンダッツのアイスクリームを買ってきて」と頼むだけでもいいのです。
その積み重ねが「我慢強い」「弱音が吐けない」「一人でがんばる」やり方を減らしていけます。
次回も「手放し」て「手に入れる」ことついてお話ししていきます。
(その6に続く)
今回の記事が、少しでもお役に立てたら幸いです。
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次週、2017年7月3日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
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