こんにちは。みずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の<大人の恋愛術>コラムを担当しています。
お知らせ!4月20日(木)の【みずがきひろみの心理学サロン】は「怒り」を扱います。「怒り」は人を傷つける感情だから「怒る」のも「怒られる」のもイヤなもの。なぜ人は「怒る」のでしょう?どうしたら「怒らず」にすむのでしょう?「怒り」という取り扱い注意の感情との向き合い方を学ぶと、グッと自分のヒューマンスキルに自信がつきます。
さて、本題。
このままでいいはずはないけれど、なかなか抜け出せないのが三角関係です。
このままでは誰も幸せになれないと知っているけれど、自分の欲しい、彼とのラブラブな結末は自分一人の力ではどうにもできない、自分にできることは何もなくて、彼が彼の愛人(奥さま)と別れるのをただ待つしかないと思われ、「どうにもできない」と無力感に苛まれます。
「どうしたら彼(女)は私だけを見てくれるのかしら?」
頭の中はその問いかけでいっぱい。気がつけば、そのことばかり考えています。
そして、
「私がどれだけ彼のことを思っているか、恋敵よりも数倍、彼のことが好きなことを伝えなくっちゃ!」
と思います。
そして、まだ伝えていない(と思われる)想いのたけを、メールで、電話で、そして会って伝えるにはどうしたらいいのだろう?重たい女だと思われるのもイヤだし、とまた悩むことになります。
「だってこんなに好きなのに!」
ですよね。
ところが、お話をお聞きしているとこういうケースは大概、「だってこんなに好きなのに!」の部分は伝わっていそうなのです。
長いおつきあいだったり、それなりに「好き」が伝わるようなやりとりがあったりするんです。
「私がどれほど彼のことが好きだかが伝わっていたら、もう一人の女と別れてくれるはず!」
とどこかで思うんですね。だから、「ちゃんと伝えなくっちゃ」という気持ちになるんです。
でも、彼が「あなた」に絞れないのは、本当に「あなた」の気持ちを知らないからでしょうか?
それはもうわかっているのではないかしら?
こういう場合、彼が「一人」に絞れないのは、「一人」の人から自分がパートナーから欲しいと思っている要素を全部もらえないと思っているから、ではないでしょうか?
清純派のかわいらしさと大人っぽいセクシーさは同じ人の中にはない、
とか、
しっかりもののお母さんの安心感とちょっぴりチャレンジングなドキドキする魅力は同じ人には感じない、
とか。
そんな思い込みがあるのかもしれません。
だから「恋する」エネルギーが、二人の人に分裂して向かってしまうのではないでしょうか。
奥様には、安心できる母親のような安らぎを求め、愛人には、奮い立つような魅力を求めてみたり(「いい女でいて!」)。
逆に、奥様の前では「いい旦那」を気取るのに、愛人の前では猫のように甘えてみたり。
一人の人に、自分の全てを預けられないと、「彼が」思っているのではないでしょうか?
だとすれば、「対策」は必ずしも「思いのたけを伝えること」ではありません。
むしろ、安らぎもドキドキも、慈しみもワクワクとした楽しさも、全部「私」の中にあることが大事なのではないかしら?
ところが、三角関係になっているときは、「私の方が愛されなくっちゃ」と思いますし、いつ「彼女(もう一人の女性)とやっていくから別れるよ」と言われてしまうかビクビクしているので、彼に嫌われるようなことはできない、とおっかなびっくりでのびのびと自分を表現できないのです。
どうしても相手に合わせた態度になりがち、ですよね。
「都合のいい女」をやることになっていませんか?
彼に嫌われちゃうかも、という怖れが、自分の魅力を封じ込めてしまうのです。残念ながら、これは目指す方向と逆になります。
よく「手放す」といいよ、と言いますが、これは別の言い方をすれば、「彼に嫌われちゃうかも」「彼が離れていってしまうかも」という怖れから自由になる、ということなんです。
三角関係を抜けて、彼とラブラブなパートナーシップが欲しいと思っているのに、「彼に嫌われてもいい」「彼が離れていってもいい」と腹をくくるのは、自分の方から彼から離れるみたいで、目指すものと逆の方向に行くように感じますが、ある意味、離れることであなた本来の魅力を取り戻すことができるのです。
具体的にどうしたらいいのでしょう?
「都合のいい女」はやめます。
あなたから連絡をとるのはやめましょう。
そうすると「自分の魅力を相手に伝えられなくなるのでは?」と不安になりますが、実際には逆で、これまで連絡のあった相手から音沙汰がないと「どうしたのだろう?」と寂しく感じることが多いです。
なので、しばらくすると相手の方から連絡が来ます。
そうしたらフレンドリーに応じます。
そのうち、相手が自分の悩みを持ち込んでくることが増えます。
親身になって相談にのります。ただし、あくまでも「お友達」として。ここは、あなたの自己愛が試されるステージです。
この段階で、あなたが相手に望まず、でも自分を安く売らないかたちで相手に「愛」を送り続けることができると、これは相手としても受け取らずにはいられないものとしてハートに届きます。
「やっぱりこの人はいいなぁ。惜しいことをしたかな」と思ってもらえたら嬉しいですよね。
私たちは、誰しも、
「相談にのったんだから、私の話も聞いてよ」、
「つきあったんだから、今度は私のわがままもきいてよ」
とつい言いたくなるもの。
だからこそ、紐つきでない「親切」や「やさしさ」はとても美しいし、嬉しいものです。大切にしたいとも思うのです。お互いの関係性の中から「◯◯をしたから、XXをしてね」のような暗黙の感情の取引が消えて、自然に本音で話し合えるようになります。
「二人ともと都合よくつきあいたいなんて思ってしまうよ」
「私は、三角関係はいやだから、ちゃんと選んでほしいの」
と言えるようになったら、あなたはご自分の魅力やパワーを使えるようになっている、という証拠でもあります。
安心感も慈しみも、ドキドキもワクワクも一緒に感じられる「あなた」をパートナーとして選べないのであれば、その人はあなたにとっての「真実の人」ではないのです。
三角関係になっているということは、「恋する」エネルギーが分裂していて、一人のパートナーから欲しい魅力のすべてをもらえないという「思い込み」がある、ということです。
彼は、欲しいものを二人の女性に分けて求めているかもしれませんが、そんなパートナーとおつきあいしているということは、もしかしたらあなたも優柔不断でエネルギーが分裂しているところがあるかもしれません。
お仕事であったり、趣味であったり、友人関係ででも、「あっちにしようか?こっちにしようか?」と悩み、保険をかけるかのように「あっちがダメならこれ」と二つ以上のものを同時に追いかけているところはありませんか?
パートナーよりも「お父さん」や「お母さん」「子供」の方が大事になっている、ということはありませんか?
「大好き!」という「恋するエネルギー」が向かうべきところにまっすぐに向かっているかどうか、パートナー以外の、人やものとの関係性を見直してみて、優先順位を整えると、煮え切らないパートナーシップが動き始める、ということも、カウンセリングをしているとよくあります。
みなさまが、自分の魅力を輝かせて、本当にラブラブなパートナーシップを手にできますように祈っています。
lots of love,
みずがきひろみ
お知らせ!4月20日(木)の【みずがきひろみの心理学サロン】は「怒り」を扱います。「怒り」は人を傷つける感情だから「怒る」のも「怒られる」のもイヤなもの。なぜ人は「怒る」のでしょう?どうしたら「怒らず」にすむのでしょう?「怒り」という取り扱い注意の感情との向き合い方を学ぶと、グッと自分のヒューマンスキルに自信がつきます。
ココロを学んでバージョンアップしたいあなたのために、、、
個別の面談・電話によるカウンセリング
あなた仕様のセラピーであなたの人生をサポートします。カウンセリングは前月の1日から、ご予約をお受けしています。ご希望の日時を
までお問い合わせくださいませ。
心理学講座・ワークショップで学び、癒す
みんなで学び、癒し合うグループセラピーは、関係性を豊かにするヒントがいっぱい!あなたにピッタリのテーマをお選びくださいませ。
カウンセリングサービスの心理学ワークショップのページ>>>>>>>
講演や講座をおウチで聴く
心理学講座や講演の音声配信サービス「きくまる」にアクセスして、おウチでゆっくりとくつろぎながらカウンセラーの話を聴くことができます。