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パートナーがわかりやすい私でいてあげること

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毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。

 

 

チューリップ赤  チューリップ紫  チューリップ黄

 

 

「この世で一番怖いものは何?」

 

そう聞かれたら、こどもの頃だったら、きっと

 

「おばけっ!」

 

と答えますよね。

でも、大人になったらどうでしょう。

こどもの頃、あんなに怖かった「おばけ」は、すっかり影を潜め、あれは、絵本や夢の中のものらしく、ほいほい出会うものではなくて、そんなに怖がらなくてもいいものだとわかってきます。

 

大人になってきて、怖いと思うものは、変化してきます。

「病気」、「災害」などを怖いと思う方もみえるでしょう。何か「トラブル」が起こることを怖いと思っている方もみえるかもしれません。でも、その最たるものは、「人」だったりします。

 

私たちが怖いと思うものは、「不可解」な部分が多く、把握し切れない、掴み所がない、想定できない、そういったものに対して感じるもののようです。大人になった今、一番愛すべき「人」に対し、私たちは、不可解で「怖い」と感じてもいるようなのです。

 

では、パートナーとの関係の中で考えてみましょう。

 

男性は、女性を、女性は、男性を、「よくわからない」と感じることが多いようです。

人間同士ではあるわけで、最低限、言葉が通じるとか、礼儀があるとか、そういったことでは、お互い意思疎通でき、理解はできます。しかしながら、言葉の裏や、行間や、表情や雰囲気から、パートナーのことを理解しようとするとき、「よくわからない」と感じ始めます。

 

妻が、なんだか不機嫌な気がする。

夫が最近、元気がないように感じる。

 

けれど、それがどうしてなのか「理由」がわからない時、いきなり「怖い」とは感じませんが、厄介だなと思ったり、どうしたらいいのかわからないと感じたりします。一番近いところにいるパートナーがハッピーでない時、私たちがもれなく感じるのは、これです。

 

「私のせい」

 

いやいや、そんなことは思いませんよ。

相手が勝手に不機嫌なだけだし、知ったことではないですよ。

 

そんなふうに仰る場合であっても、私たちの心の奥では、「私のせいで、パートナーはハッピーじゃない」と反応しています。どうでもいい人に感じるものでしょうか。いいえ、パートナーが特別に幸せにしたい人だからこそ、ですよね。

 

しかしながら、日本には、言わずして察するのが良し、とする文化があります。

それは、相手を尊重することであり、深く思いやることでもあります。私たちは、いつだって無意識にそれをやっています。「尊重しよう」だとか、「思いやろう」などと意識することもなくオートマチックにです。

 

そして、さらにそこに、「私のせい」や「私が悪い」がくっついていたとしたら、どうなるでしょう。

 

黙ってしまうのです。

 

妻が、なんだか不機嫌な気がする時、

夫が最近、元気がないように感じる時、

 

どうしたの? 

何かあったの? 

大丈夫?

私にできることある?

 

そんなことが、言えなくなってしまうのです。

言えないから、実際、何が原因なのか、すごく大変なのか、いやそうでもないのか、わからないままになります。

 

相手の状態が、ずっと変わらず、そんな状態が続いていったら、どうでしょう。

わからない私たちは、パートナーのことを、あれこれ想像するしか術がなく、でもベースには、「私のせい」がありますから、

 

「いつまで、そんな顔しているんだろう」

「言いたいことがあるなら、言えばいいのに」

 

などと、腹が立ってきてしまったりもします。

でも、その怒りさえも、私たちは飲み込んでしまうので、長期化した挙句、何かをきっかけに爆発するなんてことになったり、爆発して、気持ちを表現する機会があれば、まだお互いを理解するチャンスにもなりますが、とても辛いやり方ですよね。

また、どんどん言いたいことを飲み込み続けているうちに、怒る気力もなくなり、パートナーを理解することも、パートナーがハッピーになることも、すっかり諦めてしまうと、歩み寄れない冷えた関係のまま、ふたりの人生を過ごすことになったり、究極的には、関係を終わらせるしか方法がない、という場所に到達してしまったりします。

 

修復が困難になるほど、長い間、居心地の悪い関係を過ごしてしまうのは、本当に苦しく、悲しいことです。

 

でも、思い返してみたら、もともとは、心遣いから始まった遠慮や、思いやりだったのです。

しかも、調子が悪そうな相手をハッピーにしたかったんでしたよね。ハッピーにしたかったのに、できなくてごめんなさいがくっついていて、もっと身を引いてしまったのです。

 

では、どうしたらよかったのでしょう。

 

こどもの頃、怖かった「おばけ」は、よくわからないものだったから、怖かったのです。

大人になって、「人」が怖いと感じるのは、よくわからないところがあるからでしたよね。

 

一番ハッピーでいて欲しいパートナーが、よくわからないものになってしまっている時、心はなんだか「怖いな」と感じてしまい、近づきにくくなってしまいます。だったら、「わかりやすい人」であることは、そこを抜ける、とてもいい方法です。

 

パートナーのことが、よくわからない時こそ、まずは、私がわかりやすい人になっておくことを思い出してみてください。

 

今、あなたのことがよくわからなくなっていること

あなたのことを理解したいと思っていること

あなたの役に立ちたいと思っていること

 

何より、あなたにハッピーでいて欲しいことを、パートナーにわかるようにしておいてあげるということが、ふたりの関係を一歩も二歩も進めるきっかけになります。

 

私が何を思い、何を考えているのかが、パートナーに透けて見えていたら、少なくともパートナーは、私のことをよくわからない怖いものとは思いません。まずは、私がそんな存在になってあげる。そのためには、私が私にうそをつかず、正直になることを心がけましょう。遠慮して、隠してしまわないように。

 

感情を表現するということに、言わずに察する美学を愛する私たちは、抵抗があることが多いものです。しかし、喜怒哀楽という感情は、素直に、抑えず、湧いた時に、湧いただけ感じたり、表現したりする分には、誰を傷つけることもありません。

わかりやすいのは、こどもが天真爛漫に、飛び上がりながら喜んだり、思い通りにいかなくてぎゃんぎゃん怒ったり、悲しくてわんわん泣いたり、と思っていたら、もう笑っていたり、そんなこどものことを見ても、私たちは傷ついたり、嫌な気持ちになったりはしないものですね。

飲み込んだり、溜め込んだりするせいで、消化できなかった感情が蓄積し、便秘のようになってしまうのです。

 

感情は、何を見ても湧いています。大きいもの、小さいのもの、いろいろ勝手に湧いてきています。いいもわるいもないのです。

道の小石に感じることと、大切なパートナーに感じることは、もちろん違います。でも、同じようにちゃんと感じることができ、それを、いい、わるいで判断して、ないことにしたり、感じることをやめてしまわないことが、とても大切です。

 

パートナーにとって、わかりやすい人であってあげることは、パートナーに対してオープンであることであり、相手もオープンになりやすく、双方にとって、とても楽な道なのです。

 

一緒に過ごす大切な人を、よくわからない「おばけ」にしてしまわないためにも、私自身が、感情豊かな成熟した人であるためにも。

 

お役に立てれば嬉しいです。

 

 

 

池尾千里

 

 

 

***

 

 

この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。

 

合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。

 

手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ

 

今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。

 

今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。

 

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次週、7月25日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。

 

池尾昌紀のプロフィール&ブログ

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