東京地区で、面談・電話カウンセリング・心理学講座・講演を行い、カウンセリング実績は1万3千件を超える。恋愛・夫婦など男女関係、家族の問題、アダルトチャイルドの問題など、アドバイスと感情を楽にするセラピーが人気で、コラージュをとりいれたコラージュ療法も前向きなカウンセリングとして好評を得る。資格は日本産業カウンセラー協会認定、産業カウンセラーとキャリアコンサルタント。（コラムの最後にQ&Aと、カウンセリング体験談、連絡先などカウンセリングのご案内があります）
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カウンセリングサービス清水三季央（しみずみきお）です。6月も終盤、都内ではすっかり夏の雰囲気です。2016年は史上最高の暑さが予想されるそうですね。心にも体にもゆとりをもって夏を乗り切りたいものです。
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さて今回もこれまでのコラムと関連すると思いますが、恋愛での重さをテーマにしました。
◆恋愛における重さとは？
人を頼りたい気持ち、甘えたい気持ち、愛されたい気持ち、これらを心理学では依存心と呼んでいます。恋愛では、この依存心を恋愛相手に満たしてもらおうとしてコミュニケーションしたり、察してもらえそうな雰囲気を出してしまいがちなところがあります。その結果、相手にとっては負担に感じられ、これ以上この負担感を感じ続けたくない、続けられないと感じた場合は、関わりを遠ざけたくなる、つまり嫌われてしまうこともあります。
この依存心の負担感を「重さ」と表現して、俗に使われているようです。
◆恋愛での重さは禁物？
恋愛で重いと思われたら嫌われるてしまうと考えれば、依存心つまり重さが心の中にあったとしても、ないかのように装って、むしろ軽く見せて恋愛をする方もいらっしゃいます。
確かに重々しい雰囲気を出しているよりも、明るくて元気な軽やかな雰囲気の方が人に好かれやすいとは言えそうですね。
けれども、実はそれでも恋愛がうまくいかなくなる場合があるのです。
例えば、重さが１００ある女子が彼と出会ってからの様子を見ていくと
1週目 今週はニコニコ軽い私→重さゼロ
2週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
3週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
4週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
5週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
6週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
7週目 今週もニコニコ軽い私→重さゼロ
8週目 いいかげんイラッとしつつも軽い私セーフセーフ→重さゼロ
9週目 今週は顔だけニコニコ軽い私かな・・→重さゼロ
10週目 このやろー！！ゆるせねー！！とぶちぎれて一気に重い私・・→重さ爆発MAX１００
こういうことが起こりかねないんです。
これは例えなのですが、10週目にはいろんなパターンがあります。ぶちぎれることができるくらいならまだよいかもしれませんが、泣きたくなるくらい重い私、会うのが怖くなるくらい重い私・・・といずれにしてもネガティブに陥ってしまって、彼に会いにくくなったり、会っても、本当に彼から重いと思われてしまう位な態度や雰囲気になってしまうこともあります。
もちろん恋愛に限らず、結婚後の夫婦関係でも長い間、ご主人に迷惑や負担をかけたくないと耐えてきたにもかかわらず重いと思われてしまうことも多くあります。
重いと嫌われると思って、重さを我慢したり、軽さを装って努力したにもかかわらず、予想とは逆の結末になってしまうなんて辛いですよね。
◆重いと思われない私でいるために
重いと思われると嫌われてしまうというのは、本当にあるかもしれませんが、だからといって永遠に軽さを装うこともまた難しいんですね。長い交際や結婚であればなおさらです。
ではどうしたらよいのでしょう？
重さを少しずつ分割して表現することを目標にしてみましょう。
例えば
1週目 今週は楽しくおしゃべり。でもおねだりしてギュッてしてもらったよ→重さ１０
2週目 今週は彼の話を聴いてあげたけど、私も聴いてもらったよ→重さ１０
3週目 今週は会ってもらえなかったからラインを多めにしてもらったよ→重さ１０
4週目 今週も会ってもらえなかったから友達と女子会でリフレッシュ→重さ３０ 彼は重さゼロ
5週目 今週はデートでお互いいっぱいお話しできたよ→重さ１０
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１０週目 今週も彼と会えてないけど、来週の約束が楽しみ→爆発ゼロ！！
こんな感じですね。
彼やご主人と会っているときや、ラインや電話などコミュニケーションの都度、分割してもよいですし、女子友さん、ママ友さんやカウンセラーなどに分割して受け止めてもらってもよいですね。
ここでは例えとして重さの分量を１００としましたが、今の彼やご主人や友達には何も問題がなくても、子供の頃の親との関係で満たされなかった依存心やや過去の恋愛関係心の傷などを原因として重さ＝依存心１０００ということもあります。このような場合はどのように分割しても分量が多くなります。ご興味がある方はカウンセリングを使って下さいね。
彼やご主人とコミュニケーションする回数分や、また他の対人関係などに重さ＝依存心を上手に分割して表現していくことによって、彼やご主人に重さ＝依存心をまとめて表現してしまい、「重い」と思われて嫌われてしまうという問題を防ぐことができます。その結果、彼やご主人など大切な人との関係を続けやすくなりますよというお話でした。
◆終わりに
今回は女性を例にしましたが、男性も同じです。重い男性を嫌う女性も多いですね。いずれにしても世間では、俗に「重い」などと簡単に表現されていますが、この重さを持っている方にとっては本当に苦しいものです。けれども異性にはわかってもらえず「重い」の一言で別れを告げられることもあって本当に切実な問題でもあります。どうかこうした事態に陥る前に、上手に自分の重さ＝依存心を扱ってあげてほしいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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