続・「自分を好きになる」って？

　こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。

　木曜日に大門昌代 ・大野愛子 とともに｢不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

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　前回、自分のことが好きと思えないと、「こんな私だから、ひどく扱われても仕方がない。」と対人関係や恋愛関係で妥協や諦めがでる場合があること。自分が自分自身にNGを出していると、その部分を理由に傷ついたり腹が立ったりしやすくなる場合があること。これらのデメリットを減らしていくためにも、自分を好きな状態でいる方が幸せになりやすいというお話を書きました。（＞＞＞　こちら 　）

　そして、「自分を好きになれって言われても…」と抵抗を感じる方は、自分を好きになる初めの一歩として、自分を嫌わないであげませんか、自分に向けている自分を否定する言葉をやめてみませんか、と具体策を提案させていただきました。

　長年自分のことを嫌ってきてしまった方にとっては、急に「自分大好き！」にはなりにくいかもしれません。自分を嫌わないことに慣れるには、少しトレーニングが必要でしょうかね。いきなり上手くできなくてもOKです。赤ちゃんが二足歩行を覚える時のように、たとえ転んだとしても、何度も何度もチャレンジしていきましょう。まずは、「自分のことを好きになろう」・「自分を嫌うのをやめよう」としている気持ちが芽生えたことを、「前進」と認めてあげてくださいね。

　さて、今回は、自分を好きになることにそれほどの抵抗はないものの、「自信がなくて…」といったみなさんへ。

　時たま、わたしはこんな妄想をすることがあります。「自信」というものがスーパーマーケットやコンビニエンスストアで売っていたらいいのになぁ…と。手軽に買えて、それを持つだけで自信がつくとか、それを飲食すると自信がみなぎるとか、そんな機能のある商品が販売されたら大ヒットするし、みんなが幸せになれるのかなぁと。まあ、カウンセラーが要らなくなるかもしれませんが。。。

　しかし、残念ながら、「自信」というのは、外から補給するものではないようです。読んで字の如く、「自分を信じる」ですから。「自信をつける」・「自信をもつ」は、「自分が自分を信じる“力”をつける」・「自分が自分を信じる“力”をもつ」と言い換えてもいいのかもしれません。大切なのは、主語は「自分が」であることのようです。

　さて、突然の質問です。
　あなたのいいところはどこでしょう？

　あなたがあなたに感じる「ここはなかなかイケてる！」「ここはこだわりポイント！」「ここはちょっとだけ自信がある♪」ところって何でしょう？外見ではなく、内面から探してみてくださいね。そして、せっかくなので書き出してみましょう。誰かに見せるわけではありませんから、謙遜せずに書いてみてくださいね。

　いくつ見つかったでしょうか？

　それが今現在のあなたのあなた自身への評価なのでしょう。もちろん、多ければ多いほど「自信の種」が豊富にあるということになります。この「あなたが感じるあなたのいいところ」を増やしていくこと・深めていくことが、あなたがあなたを好きになりやすくなる方法でもあります。

　書き出そうとして、例えば、「私は人に優しい」と書こうとしたのだけれど、「ああ、そういえば、この間電車に年配の人が乗ってきた時に、疲れていて席を譲れなかったなあ。やっぱり優しいなんて言えないかも。」などのように思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。なんとなく「いいところ」かなあというのが思い浮かぶのだけれども、もれなく全て否定する出来事のおまけがついてくる方、日本には割と多くいらっしゃるようです。

　ここで、できたら「席を譲れなかった」ところではなく、「譲りたいと思っていた」ところを評価することを提案したいと思います。「席を譲れなかった」ということは、「譲ろうか」という気持ちが沸いたということです。たぶん、そういった気持ちは日常的にたくさんあって、あの時はたまたま席を譲れなかったけれど、普段当たり前にしていることってたくさんあるのではないでしょうか。エレベーターで誰かのためにボタンを押すとか、次の人が使いやすいように何かを準備するとか…ほんのちょっとした優しさ。100%優しさの塊でできていなくても、優しさ0%でない限り、あなたの中に優しさは確実に存在するのでしょうね。

　この記事をここまで読んで、中には、「だって、人から優しいと思われたくてしているだけだから、本当の優しさとは言えない。」などと思われる方がいらっしゃるかもしれません。少々ヘリクツっぽくなってしまいますが、人から優しいと思われることをしている人を「優しい人」と言いますよね。理由はどうあれ、行動している時点であなたは優しいのです。ただ、あなたが、あなたの優しさを優しさと認めてあげるかどうかなのでしょうね。

　肝心なのは、あなたのいいところを、あなたが「いいところ」と認めてあげるかどうかなのです。これを認める力が、自分を信じる力、すなわち自信になります。ちょっとした発想の転換があれば、驚くほどたくさんの「自信の種」を見つけることができるでしょう。

　もしよかったら、ゴールデンウィーク明けまでの10日間、1日一つ以上のあなたのいいところを探そうとしてみてはいかがでしょうか。

　可能なら、手帳などに書き出して、1日1回あなたのいいところを確認しましょう。そして、いいところがたくさんある素晴らしい人は「あなた自身」なのだと思い出してみてくださいね。

　万一、どうしてもいいところが見つからない方は、カウンセリングサービスのカウンセラーにでも「私のいいところ、どこですか？」とお尋ねくださいませ（カウンセラーのみなさま、ご協力よろしくお願いいたします。）。その回答をヒントに、あなたがあなたのいいところを認めてあげてくださいな。

　ご自身のいいところを認めれば認めるほど、そんないいところのある自分が好きになれるのではないでしょうか。いいところがたくさんある私にバージョンアップしたら、感じる世界が変化するかもしれません。パートナーとの間にある課題も、違った視点から見えてくるかもしれませんね。

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