木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「誰かのことを好きになるということが少ない」と言う場合、「好き」「嫌い」などの自分の感情がわかりづらくなっていることが、原因の場合もあります。
ですが、「判断しているから」というのも、原因の一つとして少なくありません。
心理学やカウンセリングで言う判断とは、私達が普段使っている意味合いとは、少し違うと思っていただけるといいかもしれません。
普段は「物事を判断する」などのように、何かを見極めるという意味合いで使われますが、今回お話しする判断とは、「心理的な防衛手段」としての意味合いがあります。
どういうことか?
例えば、子供の頃に「男は狼なのよ気をつけなさい」と、古い歌に出てくるようなセリフを、親から聞かされ続けきた女の子がいたとしましょう。
その女の子が、成長してとある男性に恋をします。
でも、心のどこかに「男は狼なのよ気をつけなさい」という言葉が残っています。
もしも、男性は私を酷い目にあわせるので、気をつけないといけない存在なのだとしたら、「男=酷い目にあわせる人」という判断をしてしまいます。
そうやって判断することで、酷い目にあわないように防衛するのです。
また、男性にとても甘えたい、頼りたいという欲求を持っているけれど、昔男性に頼ったときに「えっ?君ってそういう人だったの?」とビックリされて、傷付いてしまったという経験を持っていたとしたら・・・
甘えて頼ったときに、心が傷つくという経験をします。
そうなると、二度と傷つきたくないと思うのが、人間ですよね。
二度と傷つかないために、「男は頼りない」という判断をすることで、心が傷つくことを防衛していたりします。
そう判断することで、男性を見るときに「頼りない」部分ばかり目につきますし、頼りない人として相手を扱うようになります。
人は、扱われたようになります。
ですから、頼りない人として扱われた男性は、やはり頼りなくなります。
頼りない人として判断して扱うわけですから、何かあっても頼らないし、どうせ頼りにならないよねという言動になり、相手がやるべきことも、自分が引き受けてやってしまったりするので、相手の男性が力を発揮するチャンスも知らず知らずのうちに奪ってしまいます。
そうやって判断することで、自分が男性に頼って傷つくということが起こらないようにしているのですが、この判断があると、自分の周りに居る男性達は、全員つまらない人、頼りない人になってしまいます。
そんな男性のことを好きになれるでしょうか?(実際に男性達が、頼りないということではありませんよ)
私達は、昔心が傷ついた経験から、「男とはこういうものだ」「女とはこういうものだ」「夫とはこういうものだ」「夫婦なんてこういうものだ」という判断をしておいて、最初から深く関わったり、期待したりしないようにして、心が傷つくのを防衛してしまうことがあるのです。
そうすると、心が傷つくことはなくなりますが、胸をときめかせるような、「好き」と思えるような相手が出てこないという現実が手に入ってしまいます。
「この人は、頼りない人だ」
「この人は、怒る人だ」
「この人は、悪い人だ」
「この人は、嫌味な人だ」
「この人は、あてにならない人だ」
こういった判断を、可能な限りなくしていきたいものですね。
判断は、無意識のうちにやってしまっているものですので、「私は判断していないだろうか?」という目で見てみないと、自分が判断しているかどうかは、わかりにくいものです。
もしも、誰かのことを好きになるということが、極端に少なく、なかなか恋愛に発展しないという人がいらっしゃったら、異性のことをネガティブに判断していないかチェックしてみて下さいね。
ちなみに、判断しているから悪いということではありませんからね。
判断しているということは、心の防衛機能ですから、そこには何らかの心の傷があるということです。
その傷を癒していけると、判断しなくてよくなります。
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