2週に1回、池尾カウンセラーと記事を担当しております、小川のりこです。クリスマスを過ぎると、世間は即座に年末年始に向けて慌ただしく動き出しますね。我が家もようやくその準備に取り掛かり、毎日あわただしく過ごしておりますが、皆さんいかがでしょうか。
では、早速ですが、今回は皆さんから頂いたご相談にお答えいたします。
＊＊＊ ご相談 ＊＊＊
先月に婚活パーティーで出会った男性と何回かデートを重ね、お付き合いが始まりました。私27歳、彼43歳（未婚、バツなし）です。私は彼のことが初対面で好きになり、彼からも「長く真剣に付き合いたい」と言っていただくなど、順調に交際がはじまったものだと思っていました。
ですが先週デートの途中で彼が何も言わずに帰ってしまったことで、関係性に危機が生じています。私はなぜ彼が急に不機嫌になってしまったのか全くわかりませんでした。後ほどメールにて、私へ不満（お金の負担が大きいことや愛情が感じられない）があったことがわかりました。
メールにて謝罪の気持ちを伝えたところ彼の気持ちも収まったようで、今週末またデートに行こうとの誘いがありました。私としてはデートよりも話し合いがしたかったのでその旨を伝えました。彼が同じような不満を抱かないよう、2人で解決策を考えたかったのです。彼はそれも不満に思ったらしく、「せっかくまた楽しく付き合おうと誘ってるのに、話し合いとかまわりくどい。恋愛って楽しいものじゃないの？話し合いなんて楽しくないし、愛情が生まれるとも思わない。別れたほうがお互いのためだと思う」と言われてしまいました。
また、彼が不機嫌になった本当の理由は私がホテルへの誘いを拒んだことだとわかりました。確かに私の断り方も気遣いがなく、彼を傷つけてしまったと反省しています。体目当てで付き合っていたわけではないと今でも信じているのですが、私のかたくなな姿勢を面倒に感じ、冷めてしまったのかと思うと不安です。
先日電話で「俺は変われないし、君も変わる必要はない。今後どうするかは君が決めて欲しい。お互いに固執しなくても他にも選択肢はあるんだから」と言われてしましました。そこまで言われたにもかかわらず、私はいまだに彼のことが好きで、付き合いを続けたいと思っています。今後彼にどうやって接していけばいいのかわからず、悩んでいます。私から連絡したほうがよいのでしょうか？
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ご相談ありがとうございます。
ご相談の際は、下にも書いてありますが、必ず文章内での呼び名を書いて下さいね。もうすぐお正月なので、”寿さん”と呼ばせて頂きます♪
寿さんから頂いたご相談ですが、同じではなくともこういう経験をお持ちの女性は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
二人の話をしようとすると機嫌が悪くなる
前回の喧嘩についてちゃんとお互い話し合おうとすると黙る、不機嫌になる。
など、カウンセリングの現場でもよくお聞きするお話でもあります。
それでは、早速ひとつひとつ考えて行きましょうね。
＊メールにて、私へ不満（お金の負担が大きいことや愛情が感じられない）があったことがわかりました。
多くの男性は、気持ち（感情）のコミュニケーションをとるこが苦手です。彼もそれを感じた時にすぐに寿さんに伝えればよかったのかもしれませんが、男性は女性の、特に気になる女性の前ではいい恰好をしてしまいたくなるものなので、きっといろんなことを伝えたくとも、我慢していたのでしょうね。だからその場では上手に言えず、気づいてもらえないと、一方的に怒りを持ったのかもしれません。
それでもこの時は、理解してもらいたかっただけだと思うので、あなたから近づいて来てくれたことで、機嫌が治ったのでしょうね。
そしてここからなのですが・・・。
女性と言うのは自分がある程度納得して、相手も納得してくれたとちゃんと安心しない限りは、もやっと感って残ってしまいます。そしてそれをどんな大ゲンカになろうとも、しっかり話し合い向き合いたいという強い姿勢を持っています。
でも男性はね。
ここは、『もう、終わったことだから、過去じゃなく、これからの二人の未来に向けて楽しもう！』
こう考える方が多いんです。
感情と密接に生きて来た女性にとっては、
過去に起こった不安要素は、しんどくとも出来るだけ排除していきたい。
感情とかけ離れて生きて来た男性にとっては、
過去より今、そして未来！
なんですよね。これも男女間の大きな違いです。
よくケンカした男女間で、男性の口からこういう言葉って出るんですよね。
・なんで昔のことを蒸し返すの！？
・今更なんなん？ そんな昔の事。
女性は不安だからこそ、より安心しておける環境を作ろうとします。
男性は、感じることが苦痛だから、そこに目を向けることをせず、前を見ようとするの。
なので、デートの時に、”話し合い” というのは、彼らにしてみれば、過去に起こったことを、また蒸し返すという作業をするということになるから、しんどくて逃げ出したくなるのね。そしてもう一つあって、ここには彼らの”ごめんなさい”という気持ちがちゃんと隠れているからなんです。
・言い過ぎてしまってごめんなさい。
・ちゃんと言えなくてごめんなさい。
・悲しませてごめんない。
・苦しませてごめんなさい。
でも格好つけて生きたい男性は、こういう言葉を口にすることに勇気はなかなか出ないもの。そう思えば思う程隠そうして言えない気持ちです。
だからこそ、
”話し合おう”、”話があるの”、”ちょっと話せる？”
という言葉は、ごめんなさいがある度合だけ、
「やばい！ きっとあの事だ！ 責められるに違いない！！」
と瞬時に思うわけなの。そうすると彼らは臨戦態勢にはいっちゃう。
＊「せっかくまた楽しく付き合おうと誘ってるのに、話し合いとかまわりくどい。恋愛って楽しいものじゃないの？話し合いなんて楽しくないし、愛情が生まれるとも思わない。別れたほうがお互いのためだと思う」
これもまさにそんな感じ。
緊張して、あなたを警戒して、臨戦態勢に入るから、必死に逃げようとするのね。そんな時は考えなしだから、言葉でのコミュニケーションが苦手な彼らの口から出る言葉は極端です。
ホテルにあなたと行きたかったのは、多分二人の間のそんな距離感を、言葉のコミュニケーションで縮めるのことが苦手だから、身体を重ねることで埋めようとしてたんじゃないかな。自分のあなたを思いやる優しい気持ちを、身体で伝えたかったのだと私は思います。
男性は言葉が苦手です。特に男女間のコミュニケーションについては、女性が思っている以上に出来ません。
ＳＥＸというのは、男性がコミュニケーションが出来ない替わりに伝えるものでもあるの。遠距離恋愛や、普段なかなか会えない場合、
女性は会えなかった分いろんなことを話し合って、会話を楽しんでというのを優先する方が多いのに対して、男性はまず彼女を抱きたいと思うものなのね。それは決してただそういうことをしたいという男性の性欲じゃありません。
ようするに、男性にとっては自分がコミュニケーションが苦手で、でもそれじゃあ距離が出来るし、分かってても自分はやっぱり思ったことを上手に口には出来ない。なら、彼女を優しく抱くことで自分の気持ちを分かってもらおう・・・・と思うのね。でもこういう場合、そんな思いを男性は口にすることはないので、女性は分からない。そして拒まれたと感じてしまうと、
言葉でも上手に出来ない。でも抱くこともこんなに警戒されてしまう。。。
彼らの手の打ちようがなくなってしまうの。
で。
＊「俺は変われないし、君も変わる必要はない。今後どうするかは君が決めて欲しい。お互いに固執しなくても他にも選択肢はあるんだから」
訳しますと：
「俺はこんな自分を変えられない。そんな俺に君が必死に付き合うことはないと思う。でも俺には手の打ちようがなくなってしまったので、これ以上どうしたらいいのか全くわからない。だから、これからのことは君が決めてくれ・・・。」
と。あなたに全権を託してしまった・・・という感じですね。
なぜあなたに託したのか。
それは彼がまだあなたが気になるからだと思います。
あなたが本当い嫌になったなら、自分から別れる言葉を言えばいいでしょう？でも自分は言わないのは、自分が決めたくないからなの。何を？
別れると言う選択をしたくないからなんです。
それを、彼が悪者になりたくないから…と解釈してしまうかもしれません。でもね。もうどうでもいい相手に対して、悪者になりたくない・・・なんて感情は湧かないと思いますよ。
彼は言ってるよね。
・今後どうするのかは君が決めて欲しい。
・他に選択肢はある。
まあ。。。。
彼のずるさも弱さも、ここにはあります。
で。
あなたはどうしたいのか。
＊私はまだに彼のことが好きで、付き合いを続けたい
これが素直な気持ちでしょう？
だったら堂々と伝えていいと思います。
決めて欲しいと言ってるわけだから、彼から連絡することはなかなか難しくなります。だから、あなたが連絡してごらん？
それとね。これらの文章を読ませて頂いていると、寿さんは、男性と付き合うことに関しての不安感がとてもあるような気します。そしてその不安が、彼と解決策を考えることや、ホテルへ行くことへの抵抗感に繋がっているような気もしますね。
それはまたじっくり機会があればお聴きしたところです。
あなたがやっぱり彼を好きならば、そういうことも含めて伝えた方がいいかもしれません。
「私はそれでも今のあなたが大好きです。私の不安からくる頑なな姿勢や、これからの楽しさよりも、やっぱり不安に目が行ってしまっていたこと。あなたを悲しませたと思う。ごめんね。もう一度、私の不安じゃなく、あなた自身をちゃんと見て付き合いたいと思います。」
彼からしてみれば、そんなすぐにうまく行くか？？という不安をまだまだ持っているかもしれませんので、ここは難しいですが言い方に気を付けて下さいね。
彼に謝って許して貰う・・・という態度ではなく、あくまで対等に、しっかりした口調で話すことが有効です♪
そして、
・だらだらと伝えないこと。
・言いたい事伝えたい事だけを簡潔に。
・自分の今の気持ちや今後のことなど、つなげて話を長くしないこと。
これは覚えておいて欲しいと思います。
男性は、感情的な話には、集中力がありません。
長い話やメールは、途中からほとんど聞かないし読みませんから(-_-;)
そして今後はそんな自分の不安や、ちょっとした男性の不信感のようなものも向き合って行きたいところですね。自分の不安や相手の不信感は、必ず向こうに何らかの形で伝わってしまうものだし、寿さん自身も楽しい恋愛が付き合えば付き合う程不安な恋愛に変わって行ってしまいますからね。
この寿さんのお話は、本当によく恋愛相談でもお聞きするお話でもあります。皆さんのこころにはどうお感じになられたでしょうか。
これで、私の今年の記事は最後です。
私たちは、何世代にも渡って、これだけ恋愛をしていても、ほとんどの方が恋愛に関しては分からないことだらけだと思います。
当然です。
親からも学校からも、社会でも積極的にきちんと学ぶ術はなかったのですから。
だから大勢の女性、男性は、
男性が何考えているのかかわからない。
女性が何を考えているのかわからない。
なんですね。
今日までいっぱい失敗して、勘違いして、後悔して、悲しくて、疲れていっぱいして来たことと思います。でもそれをちゃんとひも解いて、
「ああ、そうだったんだね。」
と分かってくると、男性の見かたが変わるだけじゃなく、自分に対する女性としての評価も変わって行きます。そして相手や自分に対する誤解が消え、楽になって、”より魅力的な私” に人は気づいて行くんです。
そんな人を一人でも多く増やしたいのが、私のこのブログでの目標です。
今年どれだけ貢献出来たか分かりませんが、来年も更なる向上に努め、皆さんにいろんな角度から、男女間を知って欲しいと思っています。
今年も本当に、多くの方にお世話になりました。
いい年をお迎えくださいませ。
そして来年、またここでお会いすることを楽しみにしています♪
ご相談して下さった寿さん、ありがとうございます。
そして皆さん今年もたくさんありがとうございました＼(^▽^＼)(/^▽^)/
♪小川のプロフィールでございます～♪
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みなさんのご相談をお待ちしています！