
こんにちは。
カウンセリングサービスの村本明嬉子です。
母性本能の裏に隠れている、本当のアゲマンな才能について。
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「彼かわいいんだよね」
「母性本能をくすぐられるんだよね」
そんな、「彼を助けたい、守りたい」っていう気持ち。
母性本能は、女性の才能や魅力の一つです。
恋愛初期は魅力だったことが、お付き合いが長くなって「デッドゾーン」と呼ばれるステージになると、逆に不満の種となります。
カウンセリングをしていると、
「最初は、母性本能がくすぐられて、支えたいなとか、可愛いなって思う気持ちがたくさんあったんです。
でも、今はそれが頼りなく感じて、イライラしてしまいます。」
そんなお話を伺うことも。。。
お付き合いが長くなったり、結婚したりすると、最初は「可愛かった彼」も、そのうち「頼りない彼」に感じてしまって、物足りなく思うことがあるものです。
子供が産まれて本当に母性を注ぐ相手ができると、とたんに旦那にイライラしてしまった。。。という話もよくお聞きします。
こういった気持ちの裏には、「反動形成」という心理が隠れていることがあります。
反動形成とは、「自分がもらえなかったものを、他人に与えることで満たそうとする、心の防衛機能」のこと。
十分にお母さんから母性が貰えなかったり、守られる感覚がないなって感じていると、その「ないな」っていう場所にいるのはつらいから、自分がお母さんのようになって、自分が欲しかった愛情を大切な人に与えている時に、何となく満たされる感じがする、というものです。
反動形成を選択するタイプの人は(もちろん、無意識に選択しています)、もともと与えるのが上手なので、「役に立つ」ということで、居場所を確認したりすることも多いんですね。
そうすると、お母さんのように与える側にいる間は、捨てられることがない、と感じるので、安心感も得られたりします。
ですが、
「もらえなかったものを、誰かにあげることで満たされた感じがする」
だと、実際はもらってないわけで、どこかに不足感がたまって来てしまうので、定期的にイライラしたり、相手にぶつけたくなったりするんです。
こういったタイプの人は、母性本能が強くてとても優しいので、イライラしちゃう自分に、また自己嫌悪してしまったり。
そんなループで苦しむ人も少なくありません。
また、自分の中の満たされない小さな子供をパートナーの中に見るから、パートナーがどんどん甘えたさんになって、ダメ男になっていっちゃう。。。なんてことも起こりがちです。
私の友人が、
「気がつくと、私の優しさが彼をダメにしてるんだよね。私、今までの恋愛もダメ男養成所みたいになってたかも。。。」
と言っていて、彼女も、とってもとっても優しくて強い人でした。
ここでのダメ男は、
大切なことが決められなかったり、ひっぱってほしい場面で引っ張ってくれないくて、頼りない感じだったり。
仕事はしていても、彼女の前で愚痴ばかり言ったり、不満をぶつけたりと、「仕事はしてるけど、二人の間では大きなダダッ子」状態だったり。
気持ちに寄り添ってもらえなかったり。。。
仕事の有無ややる気は関係なく、パートナーとの間で、彼女を男性としてリードし、守る気持ちがあるかどうか?、なんです。
知らず知らずに起こる、反動形成と不満のループから抜け出すために大切なのは、
「彼の中に見てる、自分の中の愛してもらいたかったのに愛されなかった小さな子供を、自分で愛してあげれるようになること、相手に愛してもらえるようになること」
なんです。
自分の弱さを合っていいと認めること、その弱さを彼に抱きしめてもらうこと。
本当は私がもらいたかった物を、私が自分にあげたり、パートナーに差し出して、あなたがケアしてもらう側になっていくんですね。
そうやって、自分の満たされなかったチャイルドを満たしてあげると、今までと同じように接しているようでも、「甘やかす関係」から、「本当に支えて男性の成長をサポート」する関係になるんです。
すべてを包む優しい母性と、しっかりしてほしいって厳しいことを言える、いい意味のアメとムチが使える、本当のアゲマンになれるんですね。
何度も言いますが、反動形成を選択する人は、他人をサポートする才能があるんです!
自分の満たされてない空洞があると、助けてるつもりで「甘やかす」になっていて、知らない間に違う方向に行ってしまうんですよね。
やってることは間違えてないんだけど、自分の満たされていないチャイルドを投影しているのかしていないのかで、ダメ男になっていっちゃうのか、本当に成功していくのかが、変わって来ちゃう、ということ。
彼の成功は、あなたの成功ですから。
あなたの才能を活かして、パートナー二人で幸せになってくださいね。
村本明嬉子