東京地区で、面談カウンセリング・心理学講座・講演を行う。恋愛・夫婦など男女関係、家族の問題、アダルトチャイルドの問題など、感情を癒 すセラピーが人気で、その実績は東京地区ダントツNO1(全国では3番目)。コラージュをとりいれたマインドマップカウンセリングも好評。資格は日本産業 カウンセラー協会認定、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントをもつ。(コラムの最後にQ&Aと、カウンセリング体験談、連絡先などカウンセリングのご案内があります)
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こんばんは、清水です。6月に入り、西日本から順に梅雨に入ってきていますね。梅雨はいろいろ不便も多いですが、こういうときこそ、心の持ち方がものをいうので、心理学を使って楽しく乗り切りたいですね。さて、今回はお客様からのご相談にお答えしたいと思います。ご夫婦でのセックスの問題についてです。
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◆まずはお客様からのご相談文から
初めまして清水先生、Dと申します。
夫婦関係についてご相談です。現状をより理解して頂きたく、長文ですがよろしくお願いします。
結 婚して2年がたつ夫がいます。主人の身体に大きめのイボのようなものがあり、一度2人の間で「なんだろう?」「前からあった?」などと軽く話をしました。 その後、ある晩の寝る前の会話からです。「やっぱり大きいけど・・・大丈夫かな?」「靴擦れのせいかな?」「なんだろうね」と私が話をし始めました。
た だ心配もあり、悪性かもしれないし、気になったので言っただけです。けれどしつこかったかもしれません。主人が「いつからあるかわからない、知らない、ど うしようもない」と諦めたような、怒りを交えたような返答をしてきて、彼が他の部分についても言い始めました(歯並びが悪く噛み合せが悪い、イビキな ど)。暗く受け止められ、こうなると何を言ってもネガティブで聞き入れないんだよな、と無力感に襲われました。私はただ心配しただけなんです。けれど彼か らしたら、うるさい、しつこい、と苛立ちを与えてしまったかもしれません。
いつもの展開だし私も忘れて気にも止めないやりとりだったはずですが、今回は違ったんです。
朝起きてもなぜか気分が晴れず、すっきりしないままでした。そして今、4日たちその小さな無力感から少しずつ今までのあらゆることを深く考え初めてしまい、悲しみと無力感の中にどっぷり浸かっています。
あ らゆることというのは、性の問題に関連したものです。その晩の数日前に旅行に行った時のことです。実は付き合い始めて今に至るまで最後までできたことがあ りません。2人で話したことはなく、いつも彼が私に奉仕してくれて終わります。その日も始まりはしましたが、たたず・・・上手くいかず、私の気持ちが先に なえてしまい、途中でやめてしまいました。その時も2人とも言葉は何も発せずそのまま眠りにつきました。
きっとできる日が来るから大丈夫、と信じて口に出さないままにしてきました。その間、食事やサプリなどで彼に気づかれないように気を付けてみたり、仕事のストレスも抱えてるので、家では明るく彼に接して来ました。
し かし結婚して2年がたち、子供を持つことも考え始めました。そんな中、期待して臨んでいるけど上手くいかないこと、自分が努力をしてきたことが無意味なん じゃないかと思い始め、このまま一生彼とできないのか・・・とものすごくむなしくなり、報われる日がくるのだろうかとさらに暗く考え涙があふれてしまいま す。子供なんて夢の夢なのかな・・・と。
彼と話さないといけないとわかってはいるのですが、怖くて今までできていません。以前に、いつか は子供を持ちたいと私の気持ちを伝えたことはあります。彼は「年齢的にもそろそろ考えないとな・・・」と言ってくれたので(私は30代前半、彼は40代前 半です)、その時もできてはいないけれど、彼は子供を持ちたい私の気持ちをわかってくれたんだと、少し気が楽になったのを覚えています。そこからサプリや 食事、家の雰囲気を明るくしたりするのも前向きに続けてこれました。
旅行でまた出来なかったことと彼のネガティブにとらえる言いぐさが重なり、他のことも考え始めてしまい・・・一言で言うと心がポキっと折れてしまったんだと思います。
彼への伝え方がわからないんです。性の問題はとてもデリケートだと思うのです。
「ど うしようもない」「俺は欠陥品だから」と自虐的になって、わたしが悪者になるんじゃないか。彼にはそういう部分があります。ケンカをした時に自分を低くし て、わたしに「こんな自分が嫌だ、合わせる顏がない、申し訳ない」と言うんです。そんな状態を隣りで見るのがものすごく辛いんです。これじゃ怒ってる自分 が恥ずかしい、私が悪者にされてるじゃないか・・・と。それを見せられるくらいなら自分の中にしまっておけばいいと思ってしまうんです。気にしないように しよう、大丈夫!と。。。話せば相手を傷つけるだろうし、もう二度と同じ二人には戻れないと思うと怖いんです。
さらに自分を責めてしまいます、わたしに魅力が足りないからかな・・・と、とことん自信がなくなっていきます。わたしにももっとテクニックがあればいいんだろうか、、などです。
主 人はとてもわたしを大切にしてくれていますし、私もとても好きです。記念日、誕生日はサプライズを用意してちょっといいホテルや旅行に連れて行ってくれ、 家事も手伝ってくれ、とても優しく、細やかで気遣いをしてくれる人です。だからこそ、、、話し方によっては彼を深く傷つけて夫婦関係にも終わりが来るので はないかと悲観的思考へまっしぐらです。。。
心が折れてしまったこの気持ちをどう扱えばよいでしょうか。また男性への性の問題の伝え方など、、、男性側からのアドバイスを教えて頂けないでしょうか。どうぞ、よろしくお願いいたします。
◆ご相談ありがとうございます。
Dさん、はじめまして、カウンセラーの清水です。勇気をもってご相談いただき、ありがとうございます。ご主人に、良かれと思って伝えたことが、むしろ、ご主人が自虐的になってしまい、Dさんが悪者になってしまったり、それでもどうにもしてあげられないことに無力感を感じて、ついには心が折れてしまったんですね。
本来ならいただいた文章の言葉一つ一つに寄り添うようにコメントしていくべきなのですが、文章が長くなってしまいますので、おおまかなお伝えの仕方になりますことをお許しくださいね。
◆ご主人の愛を受けとることを目標にしてみてくださいね。
ご主人はDさんのために記念日などサプライズを用意したり、家事もこまめにしてくれて、性的な関係でも自分は最後までできなくても、奉仕してくれたりと、とてもDさんを愛してくれていると思うんですね。
そのご主人の愛を、カタチとしての愛だけでなく、気持ちとしての愛をも受けとることを目標にしてみてくださいね。目標にという意味はすぐ受けとろうとして、受けとれなくて、自分を責めなくて済むようにです。
例えば、日常ならDさんが、ご主人の足りていないところ、よりよくなれそうなところに着目していれば、ご主人がしてくれていることに、着目しなおして、心の中でありがとうと思ってみてください。
性的な関係であれば、Dさんが、ご主人が最後までできるかどうかに着目しているときは、ご主人が奉仕してくれている行為に着目して、感じてみようとしてみてください。
上手にご主人の愛を受けとることができれば、Dさんの心の中にある無力感や無価値感、自己嫌悪など、心が折れた・・・と凹んだときのネガティブな感情の中で、彼の愛が感じられるようになり、じんわりポジティブな気持ちになってくるものですよ。
◆男性との性の問題のコミュニケーション
性の問題は、デリケートなので話しにくいですが、ご相談でよくあるのは、日常的には話にくい分だけ、性的関係の場面でトラブルが起こり、これをきっかけにコミュニケーションがはじまってしまうことです。そうなるとムードもなくなりますし、ご主人のような場合ですと、現場でおちついてコミュニケーションしにくいですから、ケンカなどにもなりやすいと思います。ですので、日常の中で話しておくとよいです。
女性は性に関して、体と体が触れ合うことで愛情を感じて心が満足するというような精神面を重視するところがありますが、男性はもっと肉体的なところでのカタチを重視するところがあります。その結果、体位がどうとか、時間が長いとか、最後までできたかどうか、というようなところにこだわりやすいんですね。
この誤解は、性についての知識を得ると、割とよくでてくる基本でもあるので、たまたまネットで読んだんだけど、そうらしいねとか、友達の○○から聴いたんだけど、本当にそう?というような感じで、あらたまっての話し合いというよりは日常的な話題にして
最後までできなくても、Dさんとしてはとても満足している、女性とはそういうものだ
という知識を、ご主人の耳に入れておくところから始めてみてはいかがでしょうか?
※今すぐというのはタイミング的にわざとらしいので、まずはご主人の愛を受けとるというところからとりくんでみて、忘れたころにチャレンジしてみるとよいと思います。
◆無力さと無力さの戦い?
今回の問題というのは、お二人の心の中にある無力感という感情でそれぞれが悩んでいるように感じました。
それは日常でも、ご主人のダメなところに、Dさんが着目し、よりよく変えて役立ちたいと感じる、背景には無力感があるように思いますし、ご主人もダメなところを指摘されると、無力感を、感じてしまい、怒ったりされるのだと思うからです。
性的な場面では、ご主人が最後までしたいけど、そうならないことに無力感を感じ、Dさんは、ご主人が最後までできないのは、自分に魅力がないからだろうかと無力感を感じてしまうので、お互いに無力感を感じたまま、私たちはダメだ・・と感じて、性的行為が続けられなくなるのだと思います。終わってからも無力感な空気が漂うという感じです。
この無力感があると、すぐ力を感じたいがために、力はあったのだとカタチとなる証拠を作り出そうとしたくなるものなんですね。そのため、カタチとなる結果を急ぐようになります。
性的な関係でも、結果を急ぐよりも、最後までできればできたでいいし、できなくてもそれはそれでいいという感覚をもって、その瞬間瞬間の性的感覚を味わう楽しむことに意識を向けていくことが
結果的に解決に役立ちます。
Dさん側だけでもこの無力感というものを、感じつつも、性的行為が続けられる程度まで、無力感を受け入れることができると、最後まで到達しやすいと思います。そのためには初めにお伝えしたように、ご主人の愛を受けとることが役立ちますよ。
◆最後に
まだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが、長くなってしまうので、ご質問への回答と、少しの解説に留めました。結果にこだわらずに、遊びの感覚を、日常においても、性的な関係においても、持てるような心のゆとりがあるといいんですね。カウンセリングにもご興味があれば、ぜひご相談くださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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■Q&Aのコーナーのご案内
※すでにお申し込みいただいたお客様、ありがとうございました。いただいたご相談から厳選し、回答させていただきますので、しばらくお待ちくださいね。
水曜日「男心のウラオモテ」担当の清水三季央が、みなさんのご相談にお答えするQ&Aのコーナーを行うことになりました。男性心理以外のご相談も大歓迎!清水に回答してほしいご相談がある方は、メッセージ
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なお、件名に「清水三季央への相談」と明記してください。
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