■カウンセリングサービス の浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。
5月ももう最終週ですね。つい最近GWだった気がしますが、何だかあっという間な感じがします。ウカウカしていると夏がやって来る!ということで、早速今年の夏旅行の計画を・・・僕ではなくうちの妻が考え始めたようです。
んー何だか気が早い気もしますが、皆さんももう夏の計画なんて考えておられるのでしょうか?遅いのは僕だけ???
それでは今日のテーマです。
我慢して付き合うぐらいなら・・・という彼のこと
■例えばこんなケース。

んー何だか気が早い気もしますが、皆さんももう夏の計画なんて考えておられるのでしょうか?遅いのは僕だけ???
それでは今日のテーマです。
我慢して付き合うぐらいなら・・・という彼のこと
■例えばこんなケース。
「最近、彼とケンカやすれ違いが増えてきたんです。キッカケはいつも些細な事なんですけど。
そんな時、最近になって彼が「そんなに我慢して付き合うなんておかしくない?だったら俺じゃない方がいいんじゃない?」なんてことを言うんです。
そう言われる度にやっぱり辛いんですよね。だからつい私も強く言ってしまうその繰り返し。
私も一緒にいたいと思わなければケンカもしない。何でこうなってしまうのかな?っていつも思います。もっと分かり合いたいのに。
「普段は真面目で穏やかな彼」なのにどうしてこんな風になってしまうんでしょうか?彼は本当に一緒にいない方がいいと思っているんでしょうか?」
ということで今回はこのようなケースについて、一つの男性心理の切り口から少しお話をしたいと思います。よろしければお付き合いください。
■さて、「我慢して付き合うぐらいなら、一緒にいないほうがいい」
先に結論だけを書きますが、このような言葉を言い放つ男性は内面でどこか「無力感・不足感」に強く反応やすい男性、と考えていいかもしれません。もちろん考え方は他に様々ありますけれども。
先に結論だけを書きますが、このような言葉を言い放つ男性は内面でどこか「無力感・不足感」に強く反応やすい男性、と考えていいかもしれません。もちろん考え方は他に様々ありますけれども。
「君が我慢するぐらいなら・・・」という言動は、「そんなに君が辛いなら僕ではない人を選ぶべきだ、君のために」という相手を考えているニュアンスを含みつつ、しかしどこか突っぱねた感覚、女性側の気持ちに目をつむっている感覚がしませんか?これがいいかどうかは別にして。
こういった言動ってどこか男性のパートナーに何もできない「無力感・無価値感・不足感」といったものから生まれている事が多いと僕は思います。
こういった言動ってどこか男性のパートナーに何もできない「無力感・無価値感・不足感」といったものから生まれている事が多いと僕は思います。
とはいえ、男性の中には「自分に何かが足りない」と感じることに強く反応するタイプとそうではないタイプの男性がいらっしゃいますけども。
■では、同じ男性でもどうしてその違いができるのか?
これはある意味当たり前の事なのですが、男性それぞれが今までのプロセスで「何に触れ、何を近くで感じてきたか」でその違いが生まれるものです。
今回のケースで言えば、「無力・無価値・不足」といった感覚を、男性自身が身近に感じていた事が多いのかもしれないと、僕は想像したりもします。
例えば、お母さんの影響。
もし仮に、の話ですが、その男性のお母さんがどこか苦労されていたり、パートナーシップレベルでいまいち満たされた感が無かったり、不安が強い様子であったりする場合。
子供はその感情を見て感じて学び、感情的な影響も受けることが多くなるものです。
子供はその感情を見て感じて学び、感情的な影響も受けることが多くなるものです。
ここでは「母の無力感、無価値観・不足感」を近くで感じ、学んでいる、そんな様子でしょうか。意外と男性は母親の影響を色濃く受けるものですしね。
特に男の子はお母さんとの距離が近くなりやすく、お母さんを助けたいと思う男の子は多いので、その影響は大きいですね。この辺り、彼の過去、「彼がいい子だったか?」あたりを少し聞いてみると見えてくるコトがあるかもしれません。
特に男の子はお母さんとの距離が近くなりやすく、お母さんを助けたいと思う男の子は多いので、その影響は大きいですね。この辺り、彼の過去、「彼がいい子だったか?」あたりを少し聞いてみると見えてくるコトがあるかもしれません。
また、「傍にいて、自分は母親を守れない、母を苦しめるその感覚を拭えるのか?」と思うお子さんもいらっしゃるでしょう。
そしてそれが実現できない自分にネガティヴな評価を下し「更に強い無力感」を感じる、なんてことを子供時代から繰り返す方もいらっしゃいます。
(とはいえ、同じ状況であっても「無力・無価値・不足」といった感情の影響を後に大きく残さないケースだってありえます。それはまた別の機会に)
(とはいえ、同じ状況であっても「無力・無価値・不足」といった感情の影響を後に大きく残さないケースだってありえます。それはまた別の機会に)
このような感覚が男性の中に残れば、きっと彼は母との間で感じた無力感や不足感などの感情を、もう一度社会や恋の中で感じる(追体験)することを避けたいと思うかもしれません。
だから、彼は優しくなったり、人を傷つけない人になっていく傾向がある反面、「大切な人との間で無力感を感じたくはない」という思いは他の男性に比べて人一倍強くなる可能性があります。
だから、彼は優しくなったり、人を傷つけない人になっていく傾向がある反面、「大切な人との間で無力感を感じたくはない」という思いは他の男性に比べて人一倍強くなる可能性があります。
■そう考えていくと今回のケース。
彼にとって、彼女とのケンカは「自分が不十分、無力だ」と証明されている場になっているかもしれない、と僕は想像することがありますね。
その喧嘩の内容云々ではなく、女性の言葉の意味がその他にあったとしても、彼にはこの関係をうまく持っていけない現実を見せられている、だから「自分は不十分だと女性に言われている」としか響かないのかもしれません。
ここで彼の過去の影響を考えると・・・
まず、「君も辛いんじゃないか」という発想=幼少期に「僕は辛そうな母をいつも見てきた」という感覚とリンクする可能性があります。
つまり、ケンカという現実が「君も母と同じようなことを言うのか?僕では不十分だと言うのか?」という部分に響く。ここに一つ彼が表面的に怒るポイントがあります。
ただ、そこだけで彼の感情が止まるとは考えにくいんですよ。
彼はどこかで「自分は大切な人の側にいて、しかし自分がいても相手は喜ばず、自分は何の役にも立てない・・・」とい感じているる可能性も否定出来ないんですね。
これも母親との関係をパートナーとの間で再現しているような感じ。「母の役に立てない、何もできない」という無力感。
これも母親との関係をパートナーとの間で再現しているような感じ。「母の役に立てない、何もできない」という無力感。
なので「君も我慢して付き合うのはおかしいのでは?」という言葉が出てくる。
「僕は今も昔も、大切な人を前にして上手くいかずに辛いと思う。だから、君も今、辛いはず。
じゃなければ君も怒ったりケンカをしないだろう?そんな悲しい顔をしないだろう?
僕と一緒にいても君が辛くなるなら、もう僕はいないほうがいいじゃないか」
と心の中にそんな感情の流れが出来上がっていくわけです。
じゃなければ君も怒ったりケンカをしないだろう?そんな悲しい顔をしないだろう?
僕と一緒にいても君が辛くなるなら、もう僕はいないほうがいいじゃないか」
と心の中にそんな感情の流れが出来上がっていくわけです。
それは、彼が過去に母など大切な人の側にいて、何もできなかった無力感を知っているからこそ出てくる言葉だからこそ、彼は普段優しく、穏やかである。そう考えたほうが僕は自然だと思うですよね。
その一方で、もし彼がそう考えていたとしたら、確かにあなたの本当に伝えたい気持ちって彼に伝わっていないかもしれないな、なんてカウンセリングの中で想像していたりもしますね。
もちろん何が良くて何が悪いという話ではありませんよ。
■ということで、あなたの気になる人、パートナーがこのタイプの男性で、より良い関係を望むとしたら、ですが。
彼の無力感こそ、優しい彼が恋愛で唯一ウンザリするポイントになりやすい。実際にカウンセリングしていて確かにそうだなと思うことが多いですよ。
「もう付き合わないほうがいいんじゃない?」という、どこかその諦めの早さを感じさせる突っぱね感は、表面的にはイライラですけど、深い心の部分では彼の無力感の影響。
ということであれば、そういった男性ほど、自分がパートナーの支えになっていることで、取り戻せる自信もたくさんあるはずなんですね。
どこか彼は認められること、承認されることでモチベーションが上がりやすい傾向があるでしょうしね、他のタイプの男性に比べてね。
どこか彼は認められること、承認されることでモチベーションが上がりやすい傾向があるでしょうしね、他のタイプの男性に比べてね。
だからでしょうか、こういったケースで登場する男性って、仕事に真正面から取り組んでいたり、恋愛でも曲がったことは相当追い込まれないと行動に移さないケースが多いように僕は思います。
どこかあなたの思いの中に、どこか彼を上手に認める言葉や感覚を込めることができれば、相手もまた「人を支えたい思いを持っているタイプ」の男性だからこそ、支えになってくれるかもしれませんね。
そのあたりに二人の可能性の鍵が隠れていることも少なくないように僕は感じることがありますし。
今回は以上です。皆様の参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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