こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー
と隔週で担当しています。
つきあい始めて早々は、どのカップルもロマンスの時期にいるわけですが、早ければ3カ月ほど、多くは半年を超えたあたりから、二人の間はマンネリへと向かいます。
3年もつきあうと、おたがいのことがすっかりわかってくるわけですが、“知らない部分”がなくなればなくなるほど、ロマンスは冷めていくといわれています。
では、なぜ、そうなってしまうのか‥‥、ということを、きょうは心の力学という視点から話してみたいと思います。
人間とはおもしろいもので、「心の中で想像したことを、現実と一致させたい」という欲求をもっているようなのです。それが良いものであれ、悪いものであれ、心で想像したことを現実として体験したがっているのですね。
たとえば、あなたの目の前の人が、「わ、これ、すっごくクサーイ!」と言っていたとしたら、それがひどい臭いだとわかっていたとしても、「ちょっと、ちょっと、私にもかがせてよ」と言いたくなりますよね。
そして、実際にその臭いを体験したら、もう二度とそんなクサいものはかぎたいとは思わないし、興味も失せるわけです。
同じように、新しいパートナーと知り合って早々、私たちは心の中で「この人はどんな人だろう?」と考え、いろいろと想像をめぐらせます。
そして、「きっと、こんな人に違いない」と思うわけですが、デートをしたり、ふれあったりしながら、あなたの想像とパートナーの実際の態度を比べ、「ああ、思った通り」とか「やはり、こうだったのね、フフ」などと確認作業をしたいわけです。
これは、あなた自身の見方・考え方というモノサシで、勝手に彼や彼女をチェックしたいだけなのですが、とにかく、“知らない部分”をなくしたいわけです。
というのも、私たちは「知らないこと」には恐怖を感じ、それを知ることで安心感を得ることができるからです。
たとえば、海外旅行に行くとき、ガイドブックを何冊も買い求めたりするのも、知らない部分を埋めて、安心したいからだといわれます。
そんなこんなで、確認作業を繰り返すと、早ければ3カ月、多くは5カ月もすれば、パートナーのことを見切ったように思えるわけです。
すると、まるで読み終えた本に興味がなくなるかのように、あるいは、観終わったDVDをまた観ようとは思わないように、私たちの興味は次なる未知のものへと移っていきます。
ということは、二人にはもう未来はないのでしょうか?
ここがなかなか深遠なところなのですが、人間というものは、どんどん変化していくものです。
あなたが仕事や日々の学びや趣味や人間関係などを通し、さまざまな刺激を受け、たえず変化していくことで、あなたはパートナーにとって、またまた未知なるものになっていくことができるのです。
そして、あなたがつねに変化しているのと同じように、パートナーもやはり、さまざまな刺激を受けながら変化を続けます。
理想をいうならば、おたがいがおたがいを刺激しあい、たがいに変化を続けることでしょうか。
「よく知っている」と思っているパートナーがつねに変化し、未知の部分をもつことこそが、永遠のロマンスを手に入れるためのヒケツといえるのかもしれません。
もしも、あなたの人生に変化がないのなら、まず、あなた自身が毎日に退屈してしまうでしょう。
それはあなたが人生に退屈しているだけでなく、パートナーがあなたに退屈してしまうということも意味しています。
つまり、永遠のロマンスへの第一歩は、あなたがいろいろなことに興味をもつことなのかもしれませんね。
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