こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。
巷で、今週の満月はビッグイベントだ、というコメントでいっぱいなので、ミーハーな私は、持ち合わせている水晶アクセサリーをベランダで月光浴させようと思い立ったものの、並べただけで満足してすっかりと忘れてしまい、月光浴ばかりか日光浴までさせてしまいました。
まずは、お知らせです。4月24日(木)、第3回【みずがきひろみの心理学サロン】は『孤独に別れを告げる』は、新たな関係性の扉を開けたい皆さまの勇気を応援します。残席わずかとなっておりますので、ご検討されている方はぜひお早めにご予約下さいませ。


さて、本題です。
星の巡りか、ミラクルムーンのおかげかはわかりませんが、私も、私のお客様も変容真っ最中。そして私の周りの友人たちの中にも大きな変化を経験されている方が多くいらっしゃいます。今日は、そんな「個人」の変化や変容とパートナーシップについて書いてみようと思います。
生きていればいろいろなことがあります。(←当たり前!)
いろんな出来事に遭遇すると、ビックリし、はじめはショックを受け、なんとか今までのやり方でうまく対処できないだろうかと四苦八苦して、で、それでどうにもならないと落ち込んで。そのうち、そうは言っても現実を受け容れざるを得ないと観念して、これまでの自分にはなかった考え方や、ものの見方をするようになります。
もちろん、そのプロセスでは、泣いて悲しんで、怒ってまた泣いて、途方にくれて、ほっとしたり、ジンとしたり、感動したり、喜んだりと感情的にとても忙しいです。
そうやって、少しずつ「新しい」あなたに脱皮していきます。毛虫が、いったん蛹になってやがて蝶になり羽ばたくように、一度あった「形」がいったんぐじゃぐじゃになって、再度、新しいものとしての組み替えがなされて、最初とは似ても似つかぬものになります。
毛虫が蝶になるプロセスはヴィジュアル化されているのでわかりやすいですが、「心」の変容のプロセスは、よっぽど近くで見て、その経過の話を聞いていなければ気づきにくいし、例え変化していることがわかったとしても、一体何が起こっているのかパートナーですら「?」かもしれません。
「突然、彼が家を出て行ってしまったんです!何が起きたのでしょう???」、
「彼女に電話をしても、なんかつれないんです。どういうことですか?」。
今まで、
「あなたは好きにやっていていいよ」
と言われていたのが、いざ別れ話になると、
「ずっと寂しかった」
なんて言い出す。
いつ◯が❌になったのか、さっぱりわからない。
確かに、男性は自分の感情を説明するのが苦手な人が多いので、「いつ、何が、どう変わったのか」がわかりづらい事が多いです。
でも、女性も、男性が「気持ち」の理解が苦手で「わかってもらえなさそう」と思うばかりに自分の心が変わってきていても、それを肝心なパートナーに伝えていないことは多いですよね。
そうでなくても、自分の心の中で大きな変化が起きているときは、不安定です。心もとないから、大事な人に拒絶されるのが怖くて表現できず、パートナーとのコミュニケーションはこれまで通りに受け流して、一人でため息をついていませんか。
ちゃんと自分で何がどうなっているのかわかってから話そうとするから、話せない。
いきなり「蝶」として羽ばたく段になって、
「これが『私』だから受け容れてね」
と言われた方も、
「、、、『毛虫』だと思っていた。『毛虫』が好きだった」
としか言いようがないこともあります。
だって、「変わる」ことは「怖い」から。
みんな「変わりたい(成長したい)」けど「変わりたくない」んです。素晴らしくいいことが起きるし、手に入るかもしれないけれど、それがどんなものかわからないのが不安なのです。「未知」は怖いんです。
では、ずっと『毛虫』でいればいいのでしょうか?
それも、自然の摂理ではないように思います。自然でなければ、早晩、自然に戻す力がどこかではたらくのではないでしょうか。
あなたが「変化」を受け容れるのに葛藤して、時間がかかったように、あなたのパートナーがあなたの「変化」を受け容れるのにも「葛藤」する「時間」が必要かもしれません。
あなたに『蛹』の時期が必要だったように、パートナーも『蛹』になって、『蝶』を受け容れ、『蝶』と生きたいか自分に問いかけたいかもしれません。
一見、「変わらず」に一緒にいるというパートナーシップは、たくさんの小さな「葛藤」と「成長」を繰り返すための時間とその結果をお互いに許し、引き受けることを繰り返しなのかもしれません。
時代を超えて現役で生き残るモノ(ブランド)は、「変わらずに」存在しつづけるために変わりつづける勇気をもつ必要があるように。
私は、そんな長いプロセスを俯瞰するような気持ちで自分のことを見つめるほどの心のゆとりは持てませんが、折にふれて「実況中継」はしようとします。できる範囲で、ですが。
「ただいま『蛹』中」。
「中身が退化して流動化しているみたい。なので、自分の気持ちが何が何だかわかりませーん」。
「わからないから説明できません。今は、見守っていて欲しいです」、
みたいな。
「こんな『蝶』でした!」
と報告すると、
「それはいいね」と全面的に喜んでくれることもあれば、
「そうくるか」と呆れられることもありますが、
少なくとも、「変化」のプロセスを「一緒に」通り過ぎることができると結果も引き受けやすくなりますよね。
「わかってもらう」努力も「思いやり」なのかもしれません。

みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。
