こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
私たちがよく使う言葉に“真実のパートナー”というものがあります。
“真実のパートナー”というと、“偽物のパートナー”も存在するような気がしますが、ある意味、それは当たっているようです。
「こんど、結婚することになりまして‥‥」とか「彼氏ができたの」と言う人に、「どうしたら、そうなったの?」と聞くと、ほとんどの方が「イヤー、なんとなく‥‥」と答えます。
そんなことを言われると、ふだんからこのブログで勉強し、合コンにも精を出しているみなさんは「なんとなくでなんとかなるんなら、努力はいらんやろ!!」とお怒りかもしれません。
が、「相性が良い、悪い」、「ウマが合う、合わない」という言葉もありますが、どうも、真実のパートナーに出会うとき、人はいつもあまり苦労せず、なんとなくトントン拍子にコトが進むようなのです。
また、恋愛というのは、“思い込み”がものすごく大きく作用する対人関係だといってもよいようです。
すると、自分の都合に合わせて、「パートナーはきっとこんな人に違いない」とか「私が求めていた人に間違いない」とあなたの理想をパートナーにあてはめてしまいます。
パートナーが実際にどんな人かということよりも、「こういう人じゃないと困るので、こういう人に違いない」と思い込んでしまうのですね。
本来ならば、「なんなのよ、この人」とか「なんなんだ、こいつ」とたがいに思うような関係ですら、「きっと、私のことを思って言ってくれてるんだ」などと、自分の理想を肯定するために、それに合わせた解釈をしてしまうことも起こりがちです。
すると、当然なのですが、もともと合わないタイプなので、やがて、「彼はいったいなにを考えているんだろう?」とか「彼女はほんとうにおれのことが好きなのか?」とか、とにかく“わからないこと”が多発してくるわけです。
でも、じつは心理学的にいうと、これはわからないことではなく、あなたが「なんとか肯定的に解釈しよう」と努めるものの、「どう考えても、肯定できない」、けれども、「その肯定できないということを認めたくない」という状況といったほうがよいようです。
とにかく、あなたは苦労するわけです。
「いつかはきっと、わかってくれるはず」とか「最後は必ず愛が勝つのよ」と、自分で自分に何度も言い聞かせなければいけない状態に陥っているとしたら、それは一度、チェックしたほうがいいですね。
なにが言いたいのかというと、「“真実のパートナー”は、どんな人にも必ず存在している」ということです。
それは、「どんな人にも天職というものが存在している」ということと似ています。
私は、昔、銀行員をやっていましたが、いまから考えると、よくもまあ、あれだけ自分に向いていないことを、がんばり、歯を食いしばり、やっていたものだと思います。
自分に向いていないものだからして、それはそれは、ものすごく努力しないといけないのです。しかも、努力はあまり報われません。だって、向いていないことに、エネルギーを注いでいるのですからね。
私は、いまの仕事は好きでやっているので、努力してがんばっているという自覚はありません。そして、やっていて楽しいので、どれだけでもできます。
で、受講生やクライアントのみなさんには、よくこんなふうに言います。
「そんなに苦労して、報われないような仕事や恋は、真実ではないよ、きっと」
そして、失恋したあとのみなさんには、必ずこう言います。
「よかったね。真実じゃなかったんだよ。次に行こうよ」
仕事であれ、パートナーであれ、真実のものが存在するとするならば、さっさとそちらに行ったほうがいいと思いませんか?
たとえば、「彼を愛そうと、がんばっています」とだれかが言ったなら、この発言にはみなさんも疑問をもたれるでしょう。
だって、愛するものを愛するときには、努力などいらないはずですからね。その相手がゴキブリなら、ものすごい努力がいるのでしょうが‥‥。
さて、あなたの中に、「きらいだと思っちゃいけない」とか「愛さなきゃいけない」という思いはありませんか。
もしも、あるとするならば、あなたはひょっとして、その相手やもののことを嫌っているのかもしれないのですよ。
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