こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。
先週からお花見を楽しんでいる写真がたくさんSNSにUPされています。桜が散り始めると途端に丸坊主の木から黄緑色のキラキラとした若葉が噴き出してきます。気持ちも、生まれ変われそうな季節になってまいりました。皆さま、いかがお過ごしですか?お知らせ!
第3回【心理学サロン】「孤独に別れを告げる」は4月24日(木)13:30~15:30に開催します。会場は渋谷総合文化センター。「孤独」な心を見つめてみませんか?
GWのど真ん中に自分のPOWERを呼び覚ますワークショップをやります。「あら、私にはこんな力があったの?」というPOWERを探検する「場」を作ります。ゲーム感覚で、ご自分のPOWERと向き合ってみませんか?5月4日(日)@横浜です。
さて、本題。
パートナーシップが辛くて苦しいとき、私たちが最初に感じるのは、「怒り」や「悲しみ」です。
「なぜわかってもらえないのだろう?」
悔しさと情けなさが入り交じったような気持ちで、そう呟いたことのある人も多いのではないでしょうか。
そして、そんな時に、私たちカウンセラーが、
「彼(女)も同じような気持ちを感じていると思いますよ」
とお伝えすると、
「え?そうですか?そうは見えませんが、、、」
とおっしゃります。
現れ方、考え方こそ違いますが、こんな時、相手も同じ感情、つまり「怒り」や「悲しみ」を感じていることがとても多いです。
なので、表面的な「売り言葉に買い言葉」的な言葉たちに引っかからずに、その「怒り」の下に潜む、
「わかってほしい」、
「助けてほしい」、
「愛してほしい」
のメッセージを読み取ることで、お二人のコミュニケーションの掛け違いを、お二人ともがもっている「わかってほしい」や「助けてほしい」からやり直すお手伝いをカウンセラーはしようとします。
そして、これまた多くの方が、実はパートナーを、
「助けたい」
と思っていることがわかってきます。
それも、とても、とても、とても、「助けたい」と願っているんですね。
それなのに、その気持ちを反故にされるようなことが続くと、
「なぜ、私のこんな想いをわかってくれない!」
と怒りがこみ上げるし、
「私(の愛)ではダメなのかしら?」
といたたまれないほど情けなくなってしまうのです。
そう。「助けたい」気持ちはとても大事。
だって、生きていれば「助けてほしい」と思うときはたくさんあるし、そんなときにパートナーをあてにしたいし、自分が「助けてほしい」と思うときに助けてもらえないと、
「なぜ助けてくれない!」
って怒るし、
「私は助けてもらえないほどちっぽけなんだろうか?」
と悲しくなるから。
だから「助ける」人でありたいと願います。
「助けたい」気持ちは相手の深い痛みに共感する力になります。だから、とても大切な気持ちです。
でも、残念ながら、素晴らしい気持ちだからこそなかなか気づきにくい「罠」がここにあります。
実は、
「わかってほしい」、
「助けてほしい」
と思っていても、
そんな深い愛を受け取るのは案外大変で難しい、
ということを見過ごしがちなのです。
みんな「宝くじに当たりたい」と思います。ポンと◯億円がころがりこんできたら、今抱えている問題の多くを解決できるように思うのです。
でも、実際にビッグな宝くじに当たると、借金が増えたり、家族がギスギスしたり、と問題が増えることが多いと言います。
それは、そんな「大きなお金を上手に使う」自分に一朝一夕でなれないから。幸運を「ラッキー!」と素直に受け取るにはとても大きな心の器が必要なんです。
「自分一人だけこんな想いをしていいの?」という後ろめたさが、「誰かに逆恨みされないだろうか」という怖れを作り、怖くて引きこもりたくなるか、逆に、まわりの人みんなに必要以上にバラ撒きたくなったり、と複雑な感情に葛藤する方が普通ではないかしら。
法的に認められている「宝くじ」ですら、心から安心して喜んで「受け取る」のが難しいとしたら、理屈のない「愛」なんてもっと「受け取る」のが怖い。
タダでそこまで愛されていいのだろうか?
そんな風に感じたことはありませんか?
「助けたい」という大きな気持ちの前に怖じ気づいてしまい、それを素直に受け取れないのも、仕方のないことかもしれません。
逆に、
「自分はそれだけ助けてもらわなければならないほどちっぽけ~」
と無力感の海にどぼんと飛び込みたくなるかも、です。
それを見て、
「やっぱり私ではだめ~」
と同じように無力感の海に飛び込みたくなるとしたら、
本当に必要なのは、
「助ける」
ことではなくて、
「信頼」
なのでしょうね。
みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。
