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続・私のことなんて好きじゃないんでしょ!? 〜カップルカウンセリングの現場から〜

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恋愛テクニック






こんにちはラブラブ
カウンセリングサービスの村本明嬉子です。


今日は、金曜日のバレンタインデー。
皆さん、いかがお過ごしなのでしょうか?


私は、毎年、この時期にしかないチョコを自分のために買って、食べるのを楽しみにしています。
おいしい物は、簡単に私を幸せにしてくれます(笑)


さて、今日は、カップルカウンセリングシリーズ最終回です。
お楽しみください^^

***

前々回、前回に引き続き、カップルカウンセリングの中で、かなりの頻度で目にするシーンのお話をしたいと思います。


今回も、ご了承を得て、あるカップルをケースをご紹介したいと思います。


30代前半で2才のお子様がいらっしゃるご夫婦が、カウンセリングに来て下さいました。
奥様の旦那さんへの不満が、日々怒りとなって爆発し、子育ての大変さや孤独なども加わって、情緒不安定(気味)なんだそうです。
「病院へ行って薬を飲む程でもないし、何より根本解決は二人の間をなんとかすることではないかと思って」
と、勇気を出して、来て下さいました。


さて、まずは、時間をかけて、お二人から様々なお話をお聞きします。
それぞれの不満、不安、思い、愛情、etc…


そうして、見えて来たのが、やはり「すれ違い」。

奥様 「助けて欲しいって言ってるのに、何で助けてくれないの?」と思っています。
ご主人「だから、家事もやるし、子育てもしてる。僕なりの出来る限りで頑張ってるつもりだよ?」
奥様 「それは分かってるし感謝してる!でも、そうじゃなくて私の気持ち!」
ご主人「気持ちって。。。。?」

きっと、このやりとりをずーーーーっと繰り返した末に、お二人とも疲れて、心の体力がなくなってしまっている状態なんだな。。。という感じでした。


私が「どんな時に『助けてくれない』『大事にしてくれてない』って感じますか?」とお聞きすると、
奥様は、
「普通なら連絡するはずのタイミングで音沙汰がなくて、とても心配した。私の気持ちを考えてないんだなって思った。」
「けんかした後で、予約していたレストランをキャンセルしていた。私の気持ちなんて、どうでもいいんだって思った。」

といったエピソードを教えてくれました。


対して、ご主人の言い分。
「どういったタイミングで電話をすればいいのか分からないし、仕事で忙しくて、つい忘れてしまう。」
「けんかの中で、もう行きたいくないからキャンセルしてよ!って言われたので、行きたくないんだなと思ってキャンセルした」とのこと。



そこで、こんなレクチャーをしてみました。


私  「ご主人、今からちょっとしたシミュレーションをしたいと思います。私の彼だと思って答えてくださいね。」

ご主人「わかりました。」

私  「じゃ、大好きなあなたに質問です!私が今食べたいもの、なんでしょう?? ヒントはなしです。私のことが好きだったら、当ててね^^」

ご主人「。。。イチゴ!」

私  「ブーーー!!! 今食べたいのは、メロンでした! はい、あなたは、私のこと、好きじゃないって認定です!!」

ご主人「。。。」

私  「じゃ、次の日になったと思って下さい。」
   「じゃ、今日、私が食べたいもの、なんでしょう?? 愛してくれているなら、わかるはず!」

ご主人「。。。。。。メロン!」

私  「ぶーーーーーーー!!! 今たべたいのは、みかんでした! はい、あなたは私の事、好きじゃないってことで認定です!!」
   「ってなると、次は、なんて答えたらいいのか、どんどん恐怖になって行くのはわかりますか?」


このレクチャーも結構な頻度で出て来るんですが、たいていの男性が、このくだりで爆笑(中には笑いをこらえている方もいますが)されるんです。
この爆笑が、ご主人が悩んで来た証、なんですよね。


ここには、奥様の心の中にある「察して欲しい気持ち」が隠れています。


例えば、何も言わなくても「君はこれが好きなんだよね。」とか、「こうしてもらいたいなー」と思ってることをしてもらえたら、とても嬉しいですよね。
男性も、何も言わなくても料理が出て来たり、スーツが用意してあったり、いわゆる亭主関白的な扱いを受けるのは嬉しいでしょう。


これ、どちらも「甘えの気持ち」なんです。
そう、「察して欲しい気持ち」は、つまり「甘えたい気持ち」なんですよね。


そこで、奥様の生い立ちの話をお聞きしてみると、お母様が「しんどい系」のお母様らしく、彼女は幼少期、自分の感覚としては「子供」として扱われた記憶がないそうです。
兄弟の世話をして、母親に怒られないように立ち回ることが、毎日の生活だった、とお話してくれました。


私  「親は、子供に対して察してあげて、先回りしてあげるのが当たり前です。ご飯が欲しいのかな?トイレに行きたいのかな?って。
奥様の中に、甘えたいけど全然甘えられない、寂しがっている小さな女の子がいるんですね。ご主人は、今の奥様にとっては、育って来た家族以上に安心出来る、一番近い人なんでしょう。だから、小さい頃は言えなかった「甘えたい気持ち」が出て来ているんですよね^^
これは、人間の心の、当たり前の動きなんです。
でも、大人になって、ましてや育って来た環境や文化、性別さえも違う旦那様にとって、それと同じレベルで察することは至難の業なんですよね。」


そんな説明をすると、お二人はとても納得したご様子。
奥様は、幼少期の話をしている時には泣いていらっしゃいましたが、レクチャーが終わる頃には、「本当にそうですよね」って、笑い飛ばしちゃうような元気な雰囲気が出て来て、カラッとした太陽のような明るさや、エネルギッシュな雰囲気がある方なんだなぁ、と感じました。


そして、話はご主人に移って行きます。


私  「ご主人、女性は感情で生きている生き物なんです。ご主人は、小中学生の頃、どんな漫画を読んでいましたか?」


ご主人「ドラゴンボールとか、不良の漫画とかですね。」


私  「そうですよね。では、少女漫画って読んだ事あります?」

ご主人「大人になって、少しだけ読んだ事があります。」

私  「少女漫画のほとんどが、恋する女の子のお話なんです。そして、内容は、恋する気持ち、不安な気持ち、幸せな気持ち、自己嫌悪、親密感、感情のことばかりなんです。その頃、ご主人は『ドーーーン』とか、『ガーーーン』とか、そんな言葉しか出てこない漫画を読んでいましたよね?それが、男女の違いなんです。」

ご主人「そうですよね。そんな本も読んだ事がありますし、頭ではわかってるんですけどね。。。」

私  「男性は、『泣くな!強くあれ!』と、感情を抑圧して育ちますので、ほとんどの男性が感情は苦手なものですが、ご主人は特に、『感情』と言う物に対して、ネガティブなイメージがあるように感じるんですが、何か思い当たる事、ありませんか?」


と、ここからご主人の生い立ちのお話を聞かせていただきました。


ご主人のお母さんはとても感情的で、時にヒステリックに怒っていたそうです。
ですので、ご主人は『女性の感情』に、過反応して離れてしまう癖があったんです。


ですから、「どういうタイミングで電話してもらいたいのか」、とか、「けんかの後の奥様が改めてどんな気持ちでいるのか」、とかそういった、気持ちを感じ取ることに、通常の男性以上にブロックがある状態なんですね。


つまり、ご主人の一番苦手な質問が、奥様が一番ほしいものになっていた、ということになります。


奥様は、寂しい感情を抱えているインナーチャイルド、ご主人は、感情を怖がっているインナーチャイルドと、セラピーを通して、それぞれ向き合ってもらいました。
「こんなに、自分が感情というものをさけてきたとは思いませんでした。」という、ご主人の言葉が印象的でした。


お二人とも、とても納得したご様子で、二人の間には長く慣れ親しんだカップル特有の親密でリラックスした「空気感」のようなものが流れていました。


***

とある研究のデータに、

うまくいくカップルの半分以上の会話がポジティブなものだった。
うまくいかないカップルは、半分以上の会話がネガティブなものだった。

というものがあります。


男性と女性は、本当に真逆で、理解し合うことはできないのではないかと、いつも思います。
だから、パートナーシップは楽しく、夫婦は飽きる事がないのかも知れません。


そんな「違い」があるからこそ、トラブルも、また根深くなってしまう反面もあります。


その違いをうめる、一番大切なツールがコミュニケーションなんだと思うんです。


そして、関係性が滞っている時、たいていの場合、コミュニケーションができていない何かしらの感情が隠れていることが多いんですね。


大切な人とのコミュニケーションのヒントになれば幸いです^^


村本明嬉子

・゜∵☆.・゜∵★.・゜∵☆.・゜∵★・゜∵☆.・゜∵★・゜∵☆.・゜∵★.・゜∵☆

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