こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
一昔前まで、女性が男性に告白するのは、年に一度、バレンタインデーの日と決まっていました。
告白は男性から女性にするもので、女性からはそういう恥ずかしいことはすべきでないという古い考え方もかつてはありました。
さて、今年、あなたはバレンタインデーにだれかに告白しようと思っていますか? だとしたら、その相手はどんな人でしょう?
告白する相手が、同じ職場などにいる人なら、相手もあなたのことを知っていてくれますよね。しかし、もしも、「通勤途中の電車でよく会う」というような人だったとしたら、あなたは彼とは一度も口を聞いたことがないかもしれません。
そんな彼に一目惚れし、アプローチする機会がバレンタインデーしかない‥‥。そんなときは、どれだけ思いをこめてチョコレートを渡したとしても、成功する確率はほとんどありません。
その理由は、「あなたのことがよくわからないから」です。
だって、逆に考えてみてくださいね。
あなたがもし、まったく知らない人から「あなたのことがずっと好きでした」と言われたらどうしますか? たぶん、あなたも、その人のことがよくわからないというだけで、おつきあいはお断りすることでしょう。
心理学で“警戒仮説”というのですが、知らないものや、よくわからないものには恐れや不安を感じるので、そのぶん、好感ももちにくいといわれているのです。
だから、もし、バレンタインデーに成功を期するならば、チョコレートを渡す前に、相手と少しでも知り合っておくことがおすすめです。
たとえば、先ほどの通勤電車で会う人の場合、あなたは恋心に気づかれないように、いつも遠くからそうーっと彼を見ていませんか?
それでは、けっしてうまくはいきませんので、まずは、できるだけ彼の近くに行き、「あれ、この人、よく会うな」と彼が気づくぐらいの状況はつくっておきたいわけです。
そして、できたら、あなたのほうから、「よくお会いしますね」と、ニッコリほほえみかけてみてください。
もちろん、これもあなたが仕掛けているということなのですが、この程度であれば、相手も「なにかよく会うけど、気さくな人なんだなぁ」というぐらいのイメージしかもちませんよね。
その後、「どちらにお勤めですか?」など、なんらかの会話ができれば、なおけっこう。「こんど、お食事でも」という話にまでいったら、もちろんいうことはありません。
いずれにしても、ある程度、お話をしてみることは大事です。あなたがどれだけ彼のことを思っていたとしても、じつは彼はもう結婚していて、奥さまも子どももいた‥‥なんてこともあるかもしれないのです。
アプローチとは「自分の気持ちを表現する」ことですが、心理学的に見ると、ふだんから自分の好きなものを表現できる人や、自分はなにがしたくて、なにが欲しいのかということをわかっている人ほど自分の気持ちを表現することが上手です。そして、自分の好きなものを手に入れていく力ももっています。
とくに日本人には、自分はいったいなにが好きで、なにが欲しいのかということがわからなくなっている人が多いのです。
それは普段から‥‥、いや、子どものころからガマンすることがあたりまえになっていたために、心の声を聞くことが苦手になっているからなのかもしれません。
心あたりのあるみなさんには、日常生活の中で、「自分のしたいことや好きなことを日常生活の中で口に出して表現する」ということを、ちょっとがんばってしてみてください。
それがきっと、あなたの恋愛力の強化や、好きな人に近づくための訓練にもなるはずです。
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