木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。 />
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「ときどき、彼と連絡がとれなくなるんです」
と話す女性は、実は少なくない。
ときどきと言っても、年に数回レベルなのであれば、もしかしたらその彼は、何かあると引き籠ってしまう性質をもっているのかもしれません。
電話をしてもコールはすれども、反応はなし、メールを送っても、返事なし。
LINEでメッセージを送っても、既読にすらならない。
そうなると、心配で心配でたまらなくなります。
「私嫌われたのかしら」
「浮気でもしているのかしら」
「事故や病気にでもなっているのかも」
あまりに心配になって、彼の家まで行ってみると、「どうしたの?急に来て」なんて、あまりに普通な対応に、私の心配はなんだったんだとなる場合もあれば、家にも居なくて、更に心配は広がっていくということもある。
そうこうしているうちに、いつもと変わらない様子で、電話がきて「私がどれだけ心配したと思ってるのよっ!」と言っても、「えっ??そうなの?ちょっと疲れたから、一人で旅行に行ってたんだ」とか「仕事の疲れがどっと出て、何もする気がしなかったから、ずっと家で寝ていたんだ」なんて言ったりする。
心配したようなことは何もなく、浮気もしていなければ、病気にもなっていない、事故にあった訳でもなければ、別れたくなっている訳でもない。
「いったいどういうこと???」と彼を理解できなくなってしまう。
この手の男性、意外と多いのです。
特に、自立系でしっかりしていて、責任感が強そうに見えるタイプに多い。
普段は、責任感を持って何事にも取り組み、気を張っているからなのか、休んでもいい状態、年末年始やお盆休みなど、長期に心起きなく休めるときに、今まで抑えていた「しんどい」という気持ちがワッ!!とあふれてくる。
でも、自立系なので、そんな弱った状態を誰にも見られたくないし、知られたくもない。
そうすると、周りとの連絡を一切絶って、引き籠り状態になることがあるようなのです。
まるで、傷を負った動物が、洞穴の奥に隠れて傷を癒すような感じ。
彼女の立場であれば、「そんなにつらいなら、私に言ってくれればいいのに」と思うかもしれないけれど、どうもこのタイプの男性は、自分が弱ったところは、見られたくないようなのです。
「どれだけ心配したと思っているの!」と怒ってみても、「心配なんてしなくていいよ。俺はいつだって大丈夫だから」なんてことをシレッと言う。
何度か、連絡が取れなくなったけれど、その後いつもと変わりない様子のそんな彼がいたら、「傷を洞窟の奥で治しているんだな」と、思ってみてもいいかもしれません。
「私が何か悪いことをしたから、彼から連絡がないんだ」
「彼は別れたがっているんだ」
と良からぬ方に、妄想を膨らませれば膨らませるほど、疲れてしまいます。
パートナーが、傷を負ったとき、どうやって癒す習性を持っているのかは、知っておくといいですね。
とにかく「痛い痛い」と大騒ぎして、誰かに傷を治してもらおうとする人もいれば、洞窟の奥でヒッソリ・・・という人もいる。
また、傷を負った仲間が集まって、励まし合うという人もいるでしょう。
私達は、「自分ならこうする」という自分のやり方と同じ方法で、パートナーも行動すると思いがちです。
「自分なら、しんどいときは、大好きな彼と一緒にいる」という人ならば、「きっと彼も私と一緒にいるに違いない」と思ってしまいます。
でも、いくらパートナーであっても、方法は色々なのです。
違いって、いくら仲の良いカップルでもあるものですからね。
しかし・・・女性の立場からすると、この洞窟の奥に引き籠って傷を癒すタイプの彼を持つと、「私に言ってくれればいいのに」と、少し寂しくなってしまいますよね。
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1月13日(祝)に大阪江坂にて、1DAYワークショップを開催致します。
ご興味のある方は、こちらを>>><1DAYワークショップ> ご覧下さい。
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