こんにちは。みずがきひろみです。
今年も大詰めですね。
一年の計をたてて頑張ってこられた方は、目標を達成すべくつい焦ってしまう時期かもしれません。そんなときこそ、結果を手放して、今できることを楽しむことに集中してみてください。あなたの能力や魅力が思考から解き放たれて、自由にイキイキと動き出すとパフォーマンスも上がります。
さて、今日は深読みのしすぎにご用心、というお話です。
思いやりにあふれる方のお話を伺っていると、相手の気持ちを汲んであげたいという想いが強すぎて空回りしているかも、と残念に思うことがあります。
きっといつも、
「彼はこうしてほしいんだろうなぁ」
「こんなふうに言ってもらいたいんだろうなぁ」
ってことばかり考えていらっしゃるのでしょう。
だから、彼が言ったちょっとした一言、例えば「疲れた」に、
「そうか。じゃあ私と話すのは億劫かもしれない」と想い、
話したいことはたくさんあったけれど、それはまた後日にすることにして、身体に優しいものを作って、お風呂を入れて、彼を寝かせてあげてから、今度の休みにどこか温泉にでも行けないか、いいくつろぎスポットを探して、と心を尽くしたとします。
これ、全部いいことですよね。
最初は、彼も感激してくれて、あなたはなんて気が利く、優しい女性なんだろうとあなたのポイントは上がるでしょう。
ところが、成功は失敗の始まりという言葉もある通り、人はうまくいくとついその路線で頑張り続けようとするもの。
彼が「疲れた」と言う前に、疲れた表情を見せるだけでもうどこの温泉に行ったらいいかチェックを始めるくらいに先回りして相手のニーズを汲み取ろうと頑張っちゃう方もおられます。
もちろん、相手のニーズに敏感で、それを引き受けようという優しさのある方は、彼にほどではなくても、他の人にもこういう気の使い方をするでしょう。
だから、へたをすると「疲れた」と言っている彼以上に神経が疲れています。
しかも、先まわりされることに慣れてしまった相手は、よっぽどピンポイントにニーズを拾ってくれないと喜ばなくなるどころか、「なんかズレているんだよなぁ」と自分が漠然とこうしてほしいと思っていることと微妙に違うという「ズレ」の方を余計に感じるようになります。
せっかく彼のことを想って考えたり動いたりしているのに、喜んでもらえないとテンションは下がりますし、だんだん怒りがわいてきます。
「私の話を聞いてくれないのに!」って。
彼のことを想った分、あなたの心の中で彼は悪者になってしまいますよね。
でも、一歩下がってみると、あまりに一生懸命なことが仇になることもあることが見えてきます。
普通、私たちは相手の気持ちを慮ろうとするとき、「私が相手の立場だったらどうしてほしいかしら?」と考えます。
そして、とても多くの場合、そう考えて行動したこと、言ったことで、相手は喜んでくれます。だから、アプローチとして決して悪くありません。実際、子供に共感を教えるとき、「あなたが同じ立場だったらどう想うかしら?」と言って諭すことがよくあります。
ところが、盲点なのは、これがあくまでも「私だったらどうしてほしいか?」だということなのです。
「過去に同じ状況で、彼はこう喜んだ」
「似たことが起きたとき、お父さんは〇〇で笑ってくれた」
など、あなたの中にあるデータベースを漁りながら、どうしたら相手が一番喜ぶかを考えるのですが、それでも厳密に言えば、それは過去のある時点で、あなたが「彼が〇〇で喜んだと理解した」、ということでしかないのです。
もしかしたら、「喜ばせてほしい」のは、あなたの方なのかもしれません。
だって、こんなに彼を喜ばせたくて一生懸命になってしまうのは、あなたがそうしてもらうと嬉しいからでしょう?
もしも、一生懸命に彼のことを想って言ったりやったりしているのに、相手の反応がイマイチだとしたら、それはちょっと小休止をとりましょうね、というサインかもしれません。
相手を喜ばせるために頑張るのを少し休んで、温かいお茶でも飲みながら、
自分が何を欲しがっているのか、
自分はどう喜ばせてほしいのか、
自分のニーズに目を向けてみませんか?
自分で思う以上に頑張り過ぎていて疲れているかもしれませんよ。
そんなに一生懸命な私にどうご褒美をあげたいですか?
自分のどんなニーズを満たしてあげたいですか?
もしわかったとしたら、是非、「私は」という主語でその気持ちを相手に伝えてみてくださいね。
「私は疲れているみたいだから、のんびり温泉につかりたい気分なのだけれど、あなたはどうかしら?」って。
案外、あなたを喜ばせたい彼は、やっと自分にできることがあると思ってほっとしてニコッとあなたが欲しい笑顔をくれたりするかもしれません。1月5日は横浜でツキを呼び込む講座+ワークショップをやります!
昼の部:13:30~17:30
『今年こそ「運」を味方につける(1)~「運」を引き寄せるための心理学~』
夜の部:18:30~20:30
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場所:かながわ労働プラザ 第3会議室
料金:当日受付でお支払いください
昼のみ・5,250円/夜のみ・3,150円/昼・夜とも・7,150円(1,000円お得です)
講師:みずがきひろみ
ゲストカウンセラー:清原小夜子、近藤あきとし、松尾たか
みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。
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