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優しさの裏側にある我慢

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大野愛子


みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。


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頼まれるとついつい引き受けてしまう。
だけど、じつは後から「なんで引き受けてしまったんだろう」と苦しくなってしまうことがある。


このような経験が多い人は、とてもやさしいのです。

相手の状況や事情を理解しようと努めますし、相手の期待や好意に応えようとします。


ですが、つい引き受けてしまう、断れないということが、「恋愛を遠ざけたり、彼氏が出来ない理由」になっている場合があるのです。


※ ※ ※ ※ ※ ※


◆なぜ断れないのか? おじぎ


あなたが誰かに頼みごとやお誘いをしたけれども、お断りされたとします。
そんな時にはどんな気持ちがするでしょうか?


すごくガッカリして悲しくなる。
わたしのことなんてどうでもいんだ。
わたしのことが嫌いだから断ったのだと思う。


・・・そんなふうに感じたことはありませんか?(わたしはあります。)


そうなんです。

その気持ちを「相手に感じさせたくない」から、断れなくなってしまうのです。

ということは?

そんな気持ちを感じて、かつて自分自身が酷く傷ついた経験があるということなのです。


◆そして決意をするのです。 決意


断られたことにより酷く傷ついた経験をもつ人は、「自分はそんな人にはならない!誰かにそんな思いをさせたくはない!」と心に決めます。
その決意は、自分が傷ついた度合いだけ大きくなります。


だから、とてもやさしい人が多いのです。
自分よりも誰かを優先するぐらいのやさしさをもちます。


念のためにお伝えしますが、やさしいことはとても素晴らしいことです。
問題なのは、「自分の意に反しても、自分に負担があったとしても引き受けてしまう」という場合なのです。


自分を後回しにしてでも誰かの望みを叶えてあげる状態のことを、心理学では「犠牲」と言います。この犠牲のパターンをもつと、断りたくても断れないという状態が多くなってしまうのです。


「言えなかったんですが、じつは、ずっと苦しかったんです・・・。」
カウンセリングの現場でも、そんなふうに苦しい思いを抱えている人がたくさんいます。無理をすることが多くなり、まるで燃え尽きたように心身共に疲れてしまっている場合もあります。


◆犠牲のパターンがもたらすものとは? イヤだ


犠牲のパターンをもつ人の多くは、「嫌われることへの恐れ」を強く感じています。「断って嫌われるぐらいならば、少々しんどくても引き受けてしまおう・・」という気持ちがあるからです。


相手に不快な思いをさせないようにということにも、すごく気を遣っているのです。犠牲というのは、相手にはやさしいのですが自分にはあまりやさしくありません。


とはいえ、このパターンをもつ方の多くは、「そうは言いますけど、断れないから悩んでいるんですよ」とおっしゃいます。

そこにはちょっとした視点の転換が必要なので、ふたつほどご紹介をいたしますね。


①引き受けることが本当に自分と相手のためになるのかを考えてみる


たとえば、自分の仕事が手一杯なところに、上司が「コレ、今日中にやっといてくれない?」と仕事を依頼してきたとします。
「・・・はい。」といつものように引き受けたものの、焦ってしまったあなたは丁寧な仕事が出来ないまま、なんだか雑なままの提出になってしまったのです。


そして次の日、「実はあの仕事、ちょっと間に合わなくて・・」とあなたは報告しなければいけないのです。
無理して引き受けたのにもかかわらず謝るのはあなた、ガッカリされるのもあなたです。なんとつらいことでしょうか・・。


仕事を仕上げられなかった自分の能力不足だと、あなたは自分のことを責めるでしょう。
ですが、あなたが「今ちょっと手一杯で・・・」と言えたら、上司はその仕事がこなせる他の人のところに依頼をもっていったでしょう。それで仕事が片付けば、上司も満足だったのです。


無理をしてでも引き受けてしまう人は、「断ることが自分のためにも相手のためになることもある」という視点をもってみても良いのです。


②断ること=相手への拒否ではないと考えてみる


しばらく仕事が忙しかったあなたは、「今度の休みは、絶対に家でゆっくりしよう!」と決めていました。そこに、仲のよい友人から「ねぇ、今度の日曜日に映画を観に行こうよ!」というお誘いがありました。


いつもならば嬉しいお誘いなのですが、今回だけは家で休みたいと思いました。ですが、あなたの返事はこうでした。「うん、わかった。待ち合わせはどこにする?」
「これでいいんだわ。だってせっかく誘ってくれたんだものね。」と、あなたは自分に言い聞かせることにしました。。。。。


「断ること=相手への拒否」だと考えていると、断れなくなるのです。
断ることと、相手の好意を受け入れないということは、じつは全く別のことなのですが。


断ることとは別に、「相手の気持ちは受け入れる」ということも出来るのです。
やさしい人は、実はこれがとても上手に出来るはずなのです。


「誘ってくれてありがとうね!」「今回は行けないけど、また誘ってね。」「誘ってくれたその気持ちが嬉しいよ。」
そんなふうに相手の好意を受け入れてあげることが、とても上手なのです。


相手の気持ちを受け入れつつ、断ることも出来るんだ。
そんな経験を積んでいくことで、自分が断られた時にも「わたしのことが嫌いで断ったわけではないんだ」と理解出来るようになります。


お誘いや依頼に対して断られているのであって、あなたの存在や価値を否定されているわけではないのです。ですが、わたし達はついそれを、自分への否定と捉えてしまうものなのです。


◆恋愛に及ぼす影響とは? 愛


さて、最後になってしまいましたが今回の本題です。


食事やデートに誘われた時、断るのがすごく悪いような気がすると??
⇒友人どまりの関係が心地よく思う。誘わせないような雰囲気を作ってしまう。ひとりの方が気がラク。
(ダメージの少ない距離感のある関係性が多くなってしまう。自分がお誘いする場合も気楽に誘えなくなります。)


犠牲のパターンがあると恋愛がちょっと億劫になるんですよね。
誰に対してもちょっとガードが固い印象になってしまうというか、隙を見せないというか。


恋愛したくないわけではなくて、なんだか我慢しなければいけないような感覚がある、と言った方がよいでしょうか。気を遣いすぎて疲れてしまう場合も多いんですよね。


犠牲のパターンから抜け出すことが出来ると、他の人と同じぐらい自分のことを大切に出来るようになります。それはすなわち、自分の意志や気持ちを大切にすることが出来て、それを表現することが出来るようになるということです。


あなたの意志や気持ちを無かったもののように扱わないで欲しいのです。
今回はそんな想いを込めてお届けしました。


参考になりましたら幸いです。お読みいただきありがというございました。


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