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その「怒り」はホントは誰への「怒り」ですか?

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こんにちは。

早いもので9月に入りました。「女心と秋の空」と言いますが、最近の空模様のワイルドさときたら!不安定な季節だけに皆さまもどうぞご自愛ください。

9月からみずがきは横浜でワークショップを開催します!
8月にお休みした【心理学サロン】も9月から再開します。

新しい出会いの場がもてることにワクワクしています。お待ちしていますので、ぜひ、遊びにいらしてくださいね。


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さて、今日のテーマは、「怒り」です。

パートナーに対して腹を立てたことのない人はいないのではないでしょうか。誰よりも心理的な距離が近くて、お互いに甘えたい相手だからこそ、甘えたい時に甘えられなかったり、わかってもらえなかったり、逆に、自分がきつきつなところで甘えられてばかりだと、「なんでわかってくれないの!」と怒りがこみあげてくるものです。それを相手に伝えられるかどうかは、また別の話ですが。

夫婦関係も長くなれば、「ケンカしている時だけがホンネのコミュニケーションだわ」とおっしゃる方もおられます。だからこそ、「夫婦喧嘩は犬も喰わない」と昔から言うのでしょう。ケンカをしても、ホンネのコミュニケーションが功を奏して絆が深まるならば、もちろんそれにこしたことはありません。

では、そんな「絆が深まる」ホンネのコミュニケーションってどんなものなのでしょう?

ケンカしているとき、私たちは怒っています。最初に怒ったのはどちらか一方だったにせよ、ケンカになるとお互いに「相手が悪い!」と思います。だってケンカによって二人とも傷ついているから。

なぜ怒っているかといえば、それは「期待」があるからです。相手に何も期待していなければ、がっかりしませんから怒りもわいてこないのです。

怒りの下には、「わかってほしい」「助けてほしい」「愛してほしい」という切迫した想いがあります。大好きな人だからこそ「わかってほしい」。頼りにしているからこそ「助けてほしい」。愛しているからこそ「愛してほしい」。「想い」がある親密な相手だからこそ、その人に満たしてほしいと願う「ニーズ」があります。

この気持を素直に「◯◯の気持をわかってほしい」「△△のように助けてほしい」とお互いに具体的に頼むことができるとケンカにはなりにくいのですが、多くの場合、自分でも自分の気持をそこまではよくわからないのです。

子供の頃、お母さんがとても忙しい人で、なかなか遊んでもらえなくて寂しかったけれど、それを言うとお母さんが悲しそうな顔をするので寂しいと思ってはいけないと思い込んだとします。この人にとっては、寂しくても寂しそうな顔をしないのが「愛」です。

でも、心密かに自分がとても寂しい想いをしていることを「わかってほしい」と願っていて、それをわかってくれそうだと「期待」した人に恋をしたとします。また出会った当初は、まぐれ当たりでも自分の気持を察してくれるようなことがあったりするから、「この人ならわかってくれる」なんて思い込んでしまうのです。

ところが、実際には期待したほどにはわかってくれない。寂しい気持を汲んで彼から近づいてきてほしいのに、彼は無頓着であっさりしている(ように見えます)。自分の寂しさをわかってくれないのは自分を愛してくれていないからではないか、と不安になって、

「もう、あなたなんか知らない!私をわかってくれないんだから!」

とある日急に爆発します(と彼の目には見えます。だって寂しそうな顔をしていないもの)。


でも、ちょっと待って。

その「怒り」、ホントに彼への「怒り」でしょうか?

確かに、彼は「期待した」ほどわかってくれませんでした。

でも、ホントは誰のために寂しい顔をしないことにしたんでしたっけ?

誰に寂しさを我慢していることに気づいて欲しかったんでしたっけ?

自分が寂しいのに寂しくない顔をするほどに愛しているって、ホントは誰にわかってほしかったんでしたっけ?

そう。いつの間にか、お母さんへの想いと彼への想いが混線していたのです。

お母さんに対してあきらめた想いを彼から取り戻そうとしていて、それを彼がしてくれないからがっかりして怒っているみたいです。

繰り返して言いますが、そもそも寂しそうな顔をしないのだからわかるはずもないのに。


ホンネで話すというのは、

「無理な期待をして怒ってしまってごめんなさい。親でもわからないことをわかって欲しいと思うほどにあなたのことが大好きみたい。ホントは寂しいのに寂しいと言えずに困っていました。」

という気持を伝えるということではないでしょうか。

自分の心の中の「わかってほしい」というニーズを受け容れるには、「わかってもらえない」痛みを反射的に相手のせいにしないという成熟さが必要なのかもしれません。


「怒り」がこみあげてきたとき、

いったんちょっと一人で深呼吸をして、

私はいったい何を「わかってほしい」のだろう?

ホントは誰に「わかってほしい」のかしら?

と自分に聞いてみるゆとりが欲しい、と思います。

そうしたら、

「怒り」を「お願い」に変えることができるかもしれないと思うのです。




お知らせ

みずがきひろみが初めて横浜で2本立ての心理学講座をします。テーマは「ケンカ」。「ケンカ」にまつわるさまざまな感情を解説しながら、ホットな闘争や冷戦の出口をみなさまとご一緒に探ります。昼の部だけ、夜の部だけでも受講できますが、両方続けて受けていただくとより深く理解できるし、1,000円お得になります!

9月7日(土) 昼の部:13:30~17:30
「ケンカを乗り越える絆の作り方(1)~ホントの気持に耳をかたむける~」

9月7日(土) 夜の部:18:30~20:30
「ケンカを乗り越える絆の作り方(2)~クリニック編~」

場所・かながわ労働プラザ
料金・昼の部のみ:5,250円/夜の部のみ:3,150円/昼・夜両方:7,350円




9月の【心理学サロン】はpowerについて考えます。あなたの中に眠るpower、それは力であり魅力でもあります。その力とつながれたらもっと自信をもって人と向き合えたり、新しいことにチャレンジできそうな気がしませんか?自分の中の眠れる力とアクセスする場をご一緒に作っていきましょう。どうぞお楽しみに。

9月19日(木)13:30~15:30
「自分の中のpowerを知る」

場所・渋谷区総合文化センター大和田 学習室2




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