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「手放し」上手は「愛され」上手

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こんにちは。カウンセリングサービスみずがきひろみです。秋葉秀海カウンセラーと隔週で、金曜日の「大人の恋愛術」を担当しています。今年もどうぞよろしくお願いします。

2012年1月22日(日)18:30~20:30に、みずがきひろみの心理学ワークショップを開催します。テーマは、『幸せな夢を見よう~ヴィジョンを招き、ヴィジョンに近づく心理学~』。この記事の最後にご案内をのせています。是非、ご覧ください。


皆さんは、どのようなお正月をすごされましたか?
私は、「ほどほど」をマントラのように唱えることで、勝手に(家族に喜んでもらうことを)期待して、勝手にやりすぎて、勝手に(そこまで反応がよくないことに)がっかりして、勝手に疲れる、という罠に落ちずにすみ、暦のめぐりで年末年始のお休みが少なかったわりに、のんびりとしたお正月を楽しむことができました。完璧にやりたいというこだわりや人に感謝されたいという期待を手放すことで、心にゆとりが生まれ、平和で心地良い時間が手に入ることを実感した1年のスタートでした。

というわけで、「大人の恋愛術」も、今年は「手放し」について考えるところから始めたいと思います。

「手放し」は幸せなパートナーシップの必須科目

私たちカウンセラーは、よく、「別れた彼(女)に対する執着を『手放し』ましょう」という文脈で、この「手放し」という言葉を使います。

好きな人から好かれたいと思うのは人として当然の感情ですが、「好かれたい」気持ちに執着していると「彼に好かれる」ことが幸せの基準になり、他の誰に、どう愛されても、どんなにいいことがあっても、幸せを感じにくくなってしまいます。本人にしてみれば、「彼に好かれなければ、いっしょよ」という気持ちなのでしょうが、それでは、彼に好かれないかぎり幸せになるチャンスがなくなってしまうので、もったいないと思うのです。

それを、「彼に好かれなかったのは残念だけれど、私には他にこんなに大切にしてくれる人たちがいる」とか、「こんなに夢中になれるものがある」と思えると、前向きに生きる力が湧いてくる分、その人の魅力もキラキラと光り、その気になれれば、もう一度、その人の魅力に惹きつけられた人と幸せな恋愛ができるでしょう。

だから、大きな失恋を経験して、なかなか次の恋に行けずにいる方には、「前の彼(女)を手放して」と励まします。それは、前の彼(女)を「忘れなさい」と言っているのではありません。「前の彼(女)との恋愛が実らなかったことを受け容れて、出来れば、それでも出会えたことに感謝しましょう。そんなふうに人を愛せたなら、あなたは自己嫌悪に苦しまずにすみ、また人を愛することができるでしょうし、あなたを愛したいと思う人も、あなたに近づきやすくなります」、と言いたいのです。

そんな人生の大きな出来事を「手放す」のは、時間も涙も要する難儀な作業ですが、日常生活の中のちょっとしたこだわりや、期待を軽く「手放す」ことができると、大切な人との関係、特にパートナーシップは、グッと楽になります。人生の大きな荒波をのりこえる大きな勇気も欲しいけれど、毎朝、寒い中、早起きして布団から出る小さな勇気こそが、地道な幸せを作るのかもしれません。

過去の悲しみを手放すと、同じ悲しみを味わうまいとするために自分をとじこめていた檻から解放されて自由になる

どんなに大好きな人であったとしても、つきあいだして数年もすれば小さな「がっかり」が積み上がるものです。

「寝ずに待っていたのに、彼は呑んだくれて『ありがとう』も言わずに、帰宅してすぐ酔いつぶれてしまった」。
「彼女に花を買ってきたのに、面倒くさそうにされた」。

一つ一つは、そんな他愛もないような小さな「がっかり」でも、何度か続けば、

「もう待っていてなんかやるもんか!」
「きっと僕が花をあげても喜びやしないよ」

と拗ねたくなるのが人間です。もう「がっかり」したくないと思えば、

「私が『お帰りなさい』と迎えたときの嬉しそうな顔が見たい」とか、
「お花を見て、顔色がぱっと明るくなるところが見たい」なんて最初から思わないようにしよう、と
「がっかり」から自分の心を守りたくなります。

自分の心を守るために、「相手を喜ばせたい」と思わないようにしよう、と決心してしまうのですが、「愛したい」のに「愛さないようにしよう」と自分の気持ちをコントロールするのは、エネルギーを使うので疲れます。「愛したい」のに「愛さないようにする」のは不自由です。

「がっかり」した悲しみを「手放す」ことができれば、そんな不自由さから自分の心を解放することになります。「相手を喜ばせたい」と素直に思い、行動できる人であり続けることができたら、どれだけ楽でしょう。

過去の幸せを手放すと、今の関係性の中で幸せが手に入る

悲しみのようなネガティブな感情だけでなく、過去の「幸せ」な経験もすすんで手放すと、今の関係性はどんどんよくなります。

「前の彼は、マメでよくメールをくれたなぁ」。

そんな昔の「幸せ」を今も大事に思っていると、今の彼がたまに気遣うメールをくれたとしても、「たまに」であることの不満の方が勝ってしまい、マメでない彼が気遣ってメールを打ってくれた想いの大きさを受け取りそびれてしまいそう。

「恥ずかしがり屋で不器用なあなたからメールをもらったことが嬉しい!」と喜べたなら、マメでない彼もメールをするモチベーションが上がるかもしれません。

「手放し」は、怖れがつくる制約から自分を自由にしてくれる

「手放し」は、「もう傷つきたくない」という怖れや、「幸せってこういうものでしょう」という期待が作り出す「○○すべき」という制約から、自分も相手も自由にしてくれます。

お互いを縛る鎖を解くと、自由が手に入ると同時に、相手を失うかもしれないという怖さにも直面します。でも、毎日の生活の中で、お互いに、お互いに対して抱く小さな欲求や期待やこだわりを「手放し」て、そのたびごとに相手を自由にしてあげることができたとしたら、そのたびごとに相手を選び直すことができて、関係性がリフレッシュされます。

「手放し」上手は、パートナーシップをリフレッシュして、愛しやすい状況を作り出す「愛され」上手なのです。



みずがきひろみの心理学ワークショップへのお誘い

『幸せな夢を見よう~ビジョンを招き、ビジョンに近づく心理学~』

2012年は、幸せな夢を見ることを自分に許すところから始めませんか?
私は、こんな生き方がしたい。
こんな人になりたい。
そんな心に眠る願いを聴かせてください。
その願いをかなえるための心の作り方をごいっしょに探りましょう。

講師:みずがきひろみ
日時:2012年1月22日(日) 18:30~20:30
場所:東京五反田・ゆうぽうと
料金:3,150円

詳しくはこちら>>>>>>>


みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。

みずがきひろみの毎日、好きなものについてつぶやいています。





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