みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス の大野愛子 です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
あなたは彼氏からのメールはマメに欲しいタイプでしょうか?
もしそうだとしたら、ついつい携帯を何度もチェックしてしまうかもしれませんね。
そして、こんなことで悩んだことはありませんか?
『お付き合い始めの頃は、あんなにマメに連絡をくれたのに・・・。
今では、わたしからメールを送ってばかり!
最近はメールの回数も減ったし、返信も遅くなった。
これって、彼のわたしへの愛情が減ったってことなのかな??』
カウンセリングの現場でもよく頂くご相談のひとつです。
今日は男性の心理も含め、女性のもちやすい不安について一緒に考えてみましょう。
◆あなたの心の中にある方程式
「彼からの連絡の回数=愛情の大きさ」だと捉えると、「わたしへの愛情が減ったのではないか?」という不安を抱きやすくなるのです。
この心の方程式をもっている方、案外多いのかもしれません。
はたして本当にそうなのでしょうか?
(心理学を学ぶ前のわたしも、この方程式を信じていましたから・・・。)
恋愛初期の頃の男性というのは、ちょっと無理をして頑張っています。
「ちょっと」と書きましたが、実のところ「かなり無理をして」だと思うのです。
なぜ頑張ったかといえば、「あなたに気に入られるために」です。
あなたに好きになってもらうために、あなたに自分の方を向いてもらうために、かなり無理をして頑張ったのです。
ですから、頑張ってマメに連絡をしていた男性は、お付き合いが始まりしばらく経つと、元に戻ります。元に戻るというのは、「マメじゃなくなる」ということです。
女性のペースに合わせてくれていたとも言えます。そうしないとマメではないタイプの男性は、恋愛が始まらないんですよね。
彼にしたら「元の自分に戻しただけ」なのですが、女性側からしたら「連絡が来なくなった」と感じるわけです。
そんな男性の態度を見て女性は不安に陥るわけです。
「もしかしたら、もうわたしのことは好きじゃなくなったの?」
「もしかしたら、他に好きな子でも出来たのかしれない・・」って。
不安になればなるほど、彼からの反応(返信)が欲しくて(自分の不安を解消したくて)、たくさんのメールを送りつけてしまうなんてケースもあります。
◆あなたの不安を彼は知らない。なぜならば・・・
恋愛、友人、仕事。
この3つがあったとしたら、あなたはどんな優先順位をつけるでしょうか?
女性は自分の一番近くにいる人(もしくは一番近くにいて欲しい人)を大切にする傾向があります。
恋愛をすれば彼氏、恋愛をしていない時は親友の女友達、子育てをすれば子供、という感じでしょうか。
恋愛をしている女性の優先順位の多くは、恋愛>友人>仕事 というケースが多くなります。(もちろん、全ての女性に当てはまるわけではありませんが。)
それに対して、男性にとっては「全てが大切(同じぐらいに大切)」なのです。
この全てが大切という感覚は、女性には少し理解しがたいところがあるかもしれません。(恋愛も友人も仕事も大切。もっと細かく言えば家族も趣味も自分の時間も大切ということです。)
『全てを大切に思うのだとしたら、わたしのことだってもっと大切にして欲しい。』女性は、そう願うものです。
「わたしと仕事とどっちが大事なの?」って聞かれると、男性は困るのです。男性にとっては、そもそも比べるものでもなければ比べようもないものだからです。
仕事が急に入れば仕事を優先するかもしれないし、久しぶりの友人からの誘いがあれば友人を優先するかもしれないし、その時々の状況によるということです。仕事がすごく忙しかった後には自分の時間を優先したくなるし、あなたに何かアクシデントがあればあなたを優先するはずです。
明確に優先順位を付けることが出来る女性にしたら、「状況による」という部分は理解し難いところなんですよね。
社会の中で生きていく男性は、どうしても社会や周りの状況に左右されるところがあるのです。(せっかくのデートを急な仕事でドタキャンされるなんてことが起こるわけですね。それが良いか悪いかは別としてですが。)
だからこそ、「仕事を優先している=わたしは大事にされていない」と決めつけてしまうのは、男性にしてみたら少し哀しいことかもしれません。
◆もしかしたら、あなたとの関係に?
先ほど、恋愛初期に頑張ってくれていた男性であっても、しばらくすると元に戻る(マメではなくなる)と書きました。
どうして元に戻してしまうのでしょうか?
その多くは、ふたりの関係が安定しているから、居心地が良いから(そう彼が思っているから)です。
頻繁に連絡取らなくても大丈夫だよね。だって、俺達付き合っているんだし。
これぐらいはわかってもらえるだろう。だって、俺達付き合っているんだし。
そんな安心感が彼の気持ちのベースにあるのだとしたら、どうでしょう?
ふたりの関係に安定や居心地の良さがあるのだとしたら、メールの頻度にそんなに不安になる必要はないのです。
本当は愛されているのに、自分で不安を作り出してしまう方は少なくありません。自分で不安を作り出して振り回されているのだと気が付けたら、今回の記事には納得して頂けるかもしれません。
あなたにとって彼が大切なように、彼にも大切なものがあるということです。それをちょっとだけ理解してあげると、不安に振り回されずに済むことも多いのでしょう。
その分、ふたりにとっての記念日などは、思う存分に一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか?
マメではないタイプの男性ならば、「この時ばかりはわたしを優先してもらうんだ!」なんて日があっても良いようにわたしは思います。
※補足
何ヶ月も連絡が来ないし会えていないなど、明らかに大切にされていないと感じる場合は、上記のような例は当てはまりません。
現実を目の当たりにすることがつらく、「彼は仕事が忙しいだけ」と我慢をしてまで思い込もうとする方もいらっしゃいます。
状況により対処法はケースバイケースなのでここに書きませんが、自分を見つめ直す時間をカウンセラーと取ってみてはいかがでしょうか。
そのつらい現状を受け入れてしまうだけの何か潜在的な理由があることが多いからです。(ご本人でさえ気がついていないようなところにあったりします。)
参考になりましたら幸いです。お読みいただきましてありがとうございました。
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