こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代
・大野愛子
とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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今回は、女性であることをご自身が心理的に封印するケースについて書いてみたいと思います。
ひとつのケースとしては、身体的な成長の過程で「外見を否定された」と感じる経験をしたことが、女性性を封印する理由になっている方がいらっしゃるかと思います。
私達の体に大人への変化が起き始めた頃というのは、自分自身もとまどいます。「一体どうなってしまうのだろう?」と、変わっていく自分自身の体がものすごく気になります。この気にしているところを、人にからかわれたり、笑われたりすると、とてもショックをうけ、後々までその記憶が尾を引いてしまうことがあるようです。
この頃の私達は、心も大人への成長段階です。とってもデリケートで、大人の理解では予想もしないような傷つき方をしていることがあるみたいです。
例えば、大塚は、ジュニアブラをつけるかつけないかの頃、10歳ほど年下のいとこに「胸大きいね~」と言われたことがあります。いとこはまだ幼い子供で、ただただ無邪気に見たまんまを言っただけなのでしょう。
けれども、当時は自分でも突如盛り上がってきた胸を、「これってどうなの?」「変だ。おかしい。無気味だ。」と気にしていた部分です。そこにストレートに触れられたので、ショックは大きかったです。子供の無邪気さは、時に鋭い凶器になることがありますね。
幼いいとこに対して「なぜそんなこと言うの~!」と恥ずかしくて赤面し、気持ちの整理がつかずに腹を立て、結局何も言い返せなかった記憶があります。たぶん、いとこはそんなことを言ったことはすっかり忘れているでしょう。でも、わたしには衝撃的な記憶として鮮明に残っています。たぶん、とってもショックだったのでしょうね。
以来、わたしは胸を隠すように猫背になりました。胸が目立たない服を選んで着るようになりました。「猫背をやめなさい!」と何度叱られても、とても直す気にはなれませんでした。
胸の膨らみが大きいことって、大人になってみれば魅力の一つです。羨ましがられることがあるくらい素晴らしいことです。(逆に、大きければ大きいことが悩みの種になることもありますが。)
あの頃を振り返って考えると、自分が気にしていたことだったから余計に、まるで指をさされて「変なの~!」って笑われたように感じてしまったのでしょうね。そして、「こんなふうに笑われるのはイヤ」と思った結果、「隠そう!」と封印してきたのでしょうね。おかしなことや悪いことなんて何もなかったのに、変化していく自分をまるで“化け物”のように感じて否定してしまったのは、実は「自分自身」の方だったのかもしれませんね。
少し別の話になりますが。
自分自身の変化にとまどい、自分自身をどう扱ったらいいのかわからない時期には、他人の中にある大人の要素が「からかい」や「攻撃」の対象となることがあるようです。
小学校高学年や中学生ともなると、少しずつ大人の要素や性的なことを意識し始めます。これは生物として自然なことです。ところが、性的なことはタブーという雰囲気があり、どう扱えばいいのかがわかりません。そこで、性的なもの・大人の要素を感じさせる何かをまるで“悪いもの”のように扱ってしまうことがあります。
例えば、この頃に男子は女子を「気持ち悪い」といじめることがあります。すべてがそうというわけではありませんが、これはいじめられていた女子の中に「大人の女性の要素」を感じとって、それに対して自分が刺激されることが気持ち悪くなっている状態です。それを相手のせいにして、「気持ち悪い」と避けようとしたり攻撃したりする行動になっている場合があるようです。
例えば、ぽっちゃり唇。大人どうしの会話であれば、「あなたの唇はセクシーで魅力的」と表現される部分でしょう。でも、成熟していない子供たちからすると、そのセクシーさをどう扱っていいかわからなくて、「気持ち悪い」というからかいや攻撃の対象にしてしまうことがあります。実際、昔いじめられていた女の子に成人式で再会すると、セクシーな美人さんになっていることが多いのではないかと思います。
からかいや攻撃をうけた側は、まるで「自分が悪い存在」のように感じてしまい、自分自身を封印してしまうことがあります。本当はちょっとだけ早く大人の部分が現れてきただけなのかもしれないのに、そんな考え方を知らないので、自分を否定する形で何とか心を納得させようとすることがあるようです。それは、辛いことですよね。
ショックをうけた自分の気持ち、あの頃は誰にも言えなかったこと、誰にも理解してもらえなかった気持ち、そんなものが心に留まっていると、頭ではわかっていても、心はついてきません。封印の魔法を解除していくには、「封印するしかない」って思った誤解を解いていくのも大事なことでしょう。
それには、誰にも話せなかった話を話してみること、誰にもわかってもらえなかった気持ちをわかってもらうことが必要なのかもしれません。もしよかったら、あなたのチャレンジ相手に、感情を熟知したカウンセラーを頼ってみてくださいね。
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