こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
結婚は恋愛の延長としてあるものだと多くの人は理解していらっしゃると思うのですが、心理的に見ると、恋愛と結婚というのはじつはだいぶ違ってまいります。
たとえば、みなさんが大好きな彼とデートするとき、どんなことをするかというと、メイクをバッチリきめたり、小じわを隠したり、寄せて上げたり、背の低い人はヒールを履いたりしますよね。
彼に嫌われないように、「アラは隠せ!」、「うまくごまかせ!」ということをそれはたくさんしているわけです。
人によっては、「こんなこと、万が一、彼に知られたら、百年の恋も冷めてしまう。一生隠して、墓場まで持っていかなくては」と思っている場合もあることでしょう。
つまり、恋愛には、隠しごとや秘密がとてもたくさんあるわけです。
ところが、隠しごとが多いほど、あなたと彼は心を深く通わせたり、絆を育てたりということがうまくできません。隠しごとが二人のつながりの邪魔になるからです。
しかし、あなたは「あれこれ隠しておかなければ、二人の関係は成り立たない」と思い込んでいます。これからもずっと彼に愛され、二人の関係を守っていくためには、この隠しごとが必要だと思っているわけです。
それに対して、結婚というのは、すべてをパートナーに知られてしまうものであるわけです。
あんなこともこんなことも‥‥、もちろん、寄せて上げていたこともバレるわけですし、すっぴんの寝顔も見られちゃうわけです。じつはあなたは食いしん坊で、大酒飲みで、さらに水虫であるということまでバレてしまうのかもしれません。
言い換えれば、結婚にあたっては、パートナーにぜんぶ知られ、ぜんぶを受け入れてもらう勇気が求められるといってもいいでしょう。
彼に気に入られるために、ずっと内緒にし、隠していたことのすべてが、結婚によって暴かれるわけです。
ああ、恐ろしい!
読者の女性たちから「ギャ~~~!!」という悲鳴が聞こえてきそうです。
しかしながら、すべて知られ、すべてを受け入れられるという経験は、ものすごい安心感をあなたに与えてくれます。「ほんとうの私を見られ、知られたら、きっと嫌われる」という恐れからあなたを解放してくれるからです。
じつは、この、すべてを知られ、受け入れてもらうという安心感は、あなたはすでに一度、親子関係で手に入れていました。赤ちゃんのときから育ててくれた両親ですから、あなたのロクでもないところもぜんぶ知り、受け入れ、そのうえで、あなたと暮らしているわけです。
そして、この、すべてを知られ、受け入れてもらうということは、結婚によってあなたとパートナーが家族になるためにも、とても大事になってくるのです。
子ども時代、私たちはたしかに両親に愛され、受け入れられてきましたが、思春期以降はその両親に対しても、大人の自分を隠したいと思います。あなたもきっと、親には言えないことばかりしてきましたよね。
そんな私たちにとって、人類で初めて、大人の自分を受け入れてくれる相手がパートナーといっていいかもしれません。
心のどこかで「自分は愛される価値がない」、「愛されてはいけない」と思ったている、その自己嫌悪のすべてをパートナーに委ね、愛してもらうのです。
同時に、あなたもパートナーの自己嫌悪の部分を愛してあげることができれば、二人の間にはとても素晴らしいパートナーシップが生まれるわけです。
その素晴らしいものを得るためにこそ、自分を晒し、見せる勇気がとても大事になってくるというわけですね。
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