木曜日担当、カウンセリングサービス の大門昌代 です。
木曜日「不倫と浮気」は大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。 />
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大切な人が、浮気したとしたら、とてもつらいですし、悲しいです。
通常、パートナーの浮気が発覚した直後というのは、こういった感情に襲われます。
そして、その次に襲ってくる感情は怒りです。
なにせ、つらい、悲しいなどの感情は、長く感じ続けているのは、耐えがたいものですから、怒りという感情で蓋をしてしまうのです。
最初は、自分への怒りとなることが多いかもしれません。
「なぜ、浮気に気付かなかったのだろう」
「私にダメなところがあったのではないか」
「私が魅力的じゃないからではないか」
「私のバカっ!」
「もっと、しっかりしなきゃだめじゃない!」
「もっと、いい女でいなきゃだめじゃない!」
そんな感じなのですが、自分を責めるのも、これまたとてもつらいことです。
ですので、自分を責める感情は、一瞬で通過してしまうこともあります。
そして、次にやってくるのが、浮気したパートナーへの怒り。
「人として最低」
「裏切り行為だ」
「ずっと、私をだましていたのね」
怒りは、次から次へとやってきます。
そんな時は、いくら「浮気相手と別れた」「悪かったと思っている」と言われても、怒りの方が勝るものです。
それは、あたりまえですし、怒って当然でもあります。
ですが、パートナーとの関係回復を願うのであれば、相手を責めてはいけないと、ありとあらゆる本などに書かれています。
もちろん、当社のHPなどにも、数多くそのことが書かれていたりもします。
でも、人間ですから、わかっちゃいても、怒ってしまうものですし、相手を責めるような言葉を、数多く発してしまうことも度々・・・
そして、「どうして私は、やってはいけないと言われていることを、やってしまうのだろう」と、また自分を責めてしまう。
自分を責めてしまうので、それに耐えかねて、またパートナーに怒りが湧いてくる。
そして、またパートナーを責めてしまう。
負のスパイラルにはまっていってしまうのです。
パートナーの浮気が発覚し、関係回復を望み、パートナーを責めないようにしようと思っているけれど、うまくいかない場合。
私は、とある方法を、カウンセリングなどで、おすすめしています。
それは、「心の実況中継」です。
何か言いたくなったら、今現在のあなたの心を実況中継してみましょう。
と言うお話しをすると、「それじゃ、彼の事を、もっと罵倒してしまいます」と、おっしゃる方が多いのですが、実はそんなことはありません。
本当は、悲しくてつらくて、でもやり直したくて、それでも、湧き上がってくる怒りを、自分で抑えることができなくて、そんな自分のことを責めてしまってと、とても複雑なことが、心の中で起こっているのです。
相手を罵倒したいなんていう、単純なことだけではないのです。
「私は、あなたを責め立てたい気持ちが出てきているけど、それをしてしまうと、あなたとの関係性が壊れてしまうかもしれないのが、とても怖いと思っている」
「私は、つらいし、悲しいし、いったいどうすれば、この気持ちが収まってくれるのか、自分でもわからない」
「でも、つらいので、何とかしたいと思っているけど、自分ではどうしようもなくて、そんな自分のことを責めてしまう気持ちもある」
「あなたには、家から一歩も出て欲しくないと思っているし、私以外の人と接触を持ってほしくないと思っているけど、そんなこと現実的にできないこともわかっている」
「誰にも連絡をとらないでとお願いしたら、もしかしたらあなたはやってくれるのかもしれないけど、だからと言って、私の気持ちが収まるとは、とても思えない」
「いったい、いにつになったら、私のこのつらく、悲しい気持ちがなくなるのかと、考えると、一生消えないような気がして、本当に絶望的な気持ちになってしまう」
延々と続いてもかまいません。
自分の気持ちを、実況中継してみて下さい。
そこには、深い悲しみがあります。
決して、相手を罵倒したい気持ちだけが、あなたの心の中にあるのではないのです。
言われた側は、何を言っているのかわからないかもしれません。
でも、相手を責めたてても、関係性が良くなる訳ではありません。
かと言って、「あなたを許す」「私は怒っていない」などと嘘を言う必要もありません。
自分の心の中を、ありのまま中継してみて下さい。
人間は、誰かに自分の気持ちを理解してほしいと思っています。
浮気したパートナーに怒って、責めたてるのも、自分がどれだけつらく悲しいかを、理解してほしいと思うからです。
でも本当は、一番わかってあげるべきは、自分です。
自分自身が、どれほど傷付き、どれほど悲しい思いをしているかを、心の中を実況中継することによって、理解することができます。
まずは、自分が自分の一番の理解者になってあげましょう。
そうすることで、パートナーを責めてしまい、後になって、そのことで自分を責めてしまう負のスパイラルから脱出することができます。
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