まず、お知らせです。
2013年・【心理学サロン】は10回シリーズ!
「自分を知り、自分を好きになれれば、人生はもっと楽しい♪」をモットーに、人との対話を通して自分自身との対話を深める【心理学サロン】。2013年のテーマは、「再出発のための心理学」です。10回シリーズで、心理学的なものの見方を使って、自分の想いや自分の資質を感じ取り、「自分らしい」生き方を選択できるように応援します。

こんにちは。
寒いですね。寒いのが苦手な私はつい行動半径が狭くなりがちです。皆さんはお風邪などひいていらっしゃいませんか?
先日、シャワーを浴びながら、私は風呂場の床の赤っぽいカビが気になってしかたがなくなり、急遽、予定外の風呂場の大カビ取りプロジェクトをスタートさせてしまいました。カビ取り洗剤を吹き付け、歯ブラシでカビをゴシゴシこする。一カ所がきれいになるとどんどん小さなカビまで気になってくるので、キリなく仕事が増えます。というわけで、当初思ったより大分大変な作業になってしまったわけです。

ところが、そんな大騒ぎがあったことなどつゆ知らぬダーリンが、お風呂に入ろうとして風呂場に落ちていた髪の毛(おそらく私が一生懸命掃除をしていたときに落としたのでしょう)を見て、「なんだか汚れているね」と言ったとします。
とーぜん、私は火を吹きます!
だって、あんなに大変だったんだもん。一生懸命掃除したのによりによって「汚れている」とは何事だ!と、ダーリンは知らないけれど、私は知っている「今日カビ取りをした」ストーリーをもとに、ダーリンの一言の無神経さを責め立てることになります。
その背景には、過去に「自分が頑張ったことを認めてもらえなかった」数々の悔しくも悲しい記憶があって、それを「ダーリンが風呂場に髪の毛が落ちていたのを見つけて一言コメントした」という事実にかぶせて、「コヤツも私の努力を認めないか!」と怒るわけです。
ダーリンにしてみれば、髪の毛が落ちていると言いたかっただけなのですが、気の毒に私の地雷を踏んでしまったようです。こういうのを心理学的には、「努力を認めてくれなかった人をダーリンに投影した」と説明します。
多くのけんかは、このようにお互いが自分たちの文脈を無意識に相手にあてはめることから起きます。自分にとって当たり前にわかっていることは、相手にも見えていると思いがちで、相手がそこを見ていないとわかるとそれが自分への関心の低さだと思ってがっかりしたり、怒って拗ねたりしたくなるんですよね。
でも、同じ事実に遭遇した人たちが、それぞれに自分バージョンの話をするとまるで違う場面にいたのかと思うほど食い違うことがあります。それはひとりひとりにとっての「心の真実」が違うから。私たちは、みんな、色眼鏡をかけて世の中を見ているのです。
同じものを見ているけれど、それがどう心に映っているかはみんな違う。
そのちょっぴり寂しい現実を受け容れたとき、はじめてその違いを分かち合うという繊細なコミュニケーションに道が開けてきます。そうしてやっと同じものを見て味わうチャンスに恵まれるというのだから、私たちは面倒くさい生き物です。
お互いの色眼鏡の色の違いを楽しめるようになれたらいいのに。
だって、そもそも恋愛というのは、「投影」が作り出した最大級に幸せな誤解かもしれないのですから。
たまたまわかってほしいときにわかってほしいことをわかってくれたから「運命の人」と思っちゃったとか。
本当は自分の中にも同じ資質があるのに、自分には絶対に無理と思いこんでいる生き方を相手がしているから大尊敬してしまったとか。
それでも、そんな想いが私たちが持っている一番美しい才能である「愛する」感情を引っ張り出して、「誰かを幸せにする」という一番やりたいことに私たちを駆り立てます。そんなとき、私たちは一番輝いているのではないでしょうか。
ネガティブなものを「投影」していることに気づけたなら、「心の真実はひとりひとりみんな違う」と自分に囁いてみます。
でも、いいことは、怖れずに、ケチらずに、どんどん「投影」してみます。
そんな風に自分の色眼鏡を大事にすることができたとき、やっと自分を縛ってきた思い込みや観念からちょっぴり自由になれる気がします。
2013年・【心理学サロン】10回シリーズが2月7日にスタートします!
「自分を知り、自分を好きになれれば、人生はもっと楽しい♪」をモットーに、人との対話を通して自分自身との対話を深める【心理学サロン】。第1回目は、心理学を対人関係に役立てようとするときに知っていると役に立つ心の仕組み、「投影」に焦点をあてます。心が見せてくれる豊かな世界に触れてみませんか?
第1回 『心の眼鏡は何色?~「投影」のマジックを知る~』
日時: 2013年2月7日 13:30~15:30
場所: 渋谷区文化総合センター大和田 学習室2
受講料:3,150円

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